少年 ティル

そんなん、言われなくてもわかってるっつーの……。

[そうでなくとも、アルコールには弱い、というのはさておき。
こちらへじりじりと近づく様子に、表情を引き締める。
跳び込めば避けられ、打ち込めば往なされる。
硬のこちらに対する軟の動きは、厄介なもので]

……とはいえ、ぜーたくいえねぇし、ここは真っ向勝負、か。

[ぎゅ、と。剣を握る両手に力を込めて]

闘気、集中……破を、念じて……刃と成せ……。

[低く呟き、精神を集中させてから]

……一意、専、心っ！

[気合と共に駆け出す。
刀身は後方に流した状態から、間合いに入った所で大上段に振りかぶり、真っ向からの一撃を叩き込む]