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[幾ばくか経った頃には、手の中の白い茶器は空になっていた。
なれど、食欲は元より、お代わりをいただく気力もなくて。
窓の外に広がる霧を、私はぼうと眺めていた]
………? あれ、は…
[乳白色の中をひらひらと泳ぐよな、何か。
まるで蝶のよに見えるそれに私は一つ瞬いて、茶器を窓辺に置き。
開け放したままの窓から、そうと指先を差し伸べた]
ごめんね。クインジーは、顔が怖いの。
[クインジーの後ろ>>318から私は言った。(謝罪するところが違うような気がしないでもない)]
ニーナもセシリアも、もっとゆっくりしていけばいいのに。
コーネは”お茶会”では酒が飲めないと思ったのかな?
ソフィーはきっと忙しいのかな?
ナサニエルはきっと手紙なんて見てないのかな?
シャーロットもたまには遊びにくればいいのに。
ユージーンはどうしているのだろう。
[それから、指折り数えながら現精霊王の名前をあげていった。そうこうしているうちに、お茶のしたくも出来て、皆は茶の席についてしまったらしい。
私は慌てて彼らの後を追った。*]
[眠るブリジットのいる樹の隣、まだ小さな樹の根元に座る。
彼女が目を覚ましたら、ちゃんと気付くことはできるだろう。
目を閉じると、次の視界は暗闇に。
紅色の目をして、彼はそっと地面に芽吹いた種を植えた。
ここもまた行動範囲にするために。
――あとで主には、断りを入れなければなるまいが。*]
15人目、生命の魔 リディ がやってきました。
生命の魔 リディは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
時刻は少し遡る。
「何よそれぇ!てゆーか何かヒドくない?あり得ないし!」
精霊界、翠樹王の居住地、緑の森に甲高い声が響き渡った。木々から小鳥が一斉に飛び立つ。
奇声の主、リディは両手で確りと一枚の紙を握り締めていた。その紙にはこんな事が書かれていた。
『私はお茶会に御呼ばれしたので出かけてきます。
クインジーも多分出かけます。
予定は分からないけど暫く遊んでくるつもりなので
いいこにしててください。
じゃないときっとセシリアが手紙を寄越しますのでそれでもいいです。ご飯は多分ライデンがなんとかしてくれます。
追伸:セトと仲良く』
[外へ、外へ。
そう誘うよな動きに、振り向いて広間へ戸惑いの視線を投げる。
なれば花びらは私の視界を遮るよに、否、こちらを向いてと。
ひらひらはらり。
飽くことなく飛び続ける姿に、心動かされずにいらぬは我が性]
………。
[ただ躊躇うは"心配を掛けてはいけない"という不文律な約束]
《…少し、外へ出て参ります。遠くには行きませぬ》
[細い手首に宿る白金の環に、伸ばしていた指先を添える。
菫青石の天蓋を撫でて投げたコエは、時の竜へ届いたであろうか]
「何で自分だけ遊びに行くわけ!つーか文面が意味不明だし!
ていうかふーふ水入らずのつもりなわけ?うざっ!」
要するに、遊びに行くのに自分が連れて行ってもらえなかったのが酷く不満なようだった。
それからも暫くリディの両親、つまりクインジーとウェンディに対する罵声は続いた。最後はビリビリと手紙の破れる音が響いて、森は少し静かになった。**
生命の魔 リディが村を出て行きました。
15人目、風人 ユリアン がやってきました。
風人 ユリアンは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
――シュリセルの街――
[ユリアンは夜の道を風をまとい、のんびり歩く]
やっぱり、ハーヴェイさんいないと大変。
こんな日に限ってお客さん多いんだもん。
まあ、それよりも大変だったのは――
本当に誰に似たんだろうね…あの子たち。
[想い出して溜息]
[双子を宥めるのに精力の大半を使い切ってしまった。
やれ、パフェのイチゴが小さいだの、
やっぱり二人の後を追ってお茶会行きたいだの。
やっとのことで寝かせつけて、そして家に帰る途中]
でもアマンダさんにパフェ褒められちゃった。
よし、頑張るぞ。明日も来てくれるといいな。
[なかなか褒めない、目下ほぼ片思い状態の彼の人の讃辞に
疲れた中でもやる気が出てきて、気合いを込めていると]
[突如、空気が変わる。異質な空間
あまりの変化に反射的にユリアンは目を閉じた]
今のは何……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!
ここは何処なんだ!!
[夜道を歩いていた筈なのに、
いつの間にか目の前には森が広がっていて]
/PL/
徹夜→朝イチから出動→終電近くで帰宅 のコンボが効いているのか、諸々の文面が極めて意味不明です。
ぶりじたん可愛いです。
ミハエルをフライング召還したほうがいいのか悩みます。
誰か見つけた? 花。
つれておいで。
[呼び、そしてふと再び感じた森の中の人の事。]
――まだ、誰か迷子?
[再び根を放ち、土の下から地上を探る。
立ち上がり、少し考えて、飢えたばかりの種に力を注いだ。
この森とは違う、目と同じ紅色の花が咲いた。]
[囁くよに啼くは、索冥と呼ばれる白金の麒麟]
私の助力を必要とするなれば、そなたが望むまま導かれるが良い。
[白金の獣は蹄を地に付ける事なく、ふわりと乳白色へと駆ける。
背後で羽ばたきの音が耳に届いたは、気のせいや否や。
そを確かめるでなく、淡い菫色が追うは花びらの蝶。
ひらひら、はらり。
屋敷外の時空の歪みが機鋼王の賜り物に如何なる影響を与えるかは、未だ誰も知らぬであろう一つ]
え、僕あまりにも疲れすぎて、歩きながら寝てるとか?
そうだよね、まさかいきなり空間が変わるっていうよりも、
そっちの方があり得るよね!
[ぱちんと自分の頬を叩いてみると、きちんと痛みはあり]
痛みまで感じるとは、なんたるリアルな夢。
って――ん?
[何やら懐かしい気配を感じて空を見上げると、
ユリアンの頭上を飛ぶ、紅色を纏う三つ羽の蝶]
[その姿を見た瞬間、風がざわめき、
木の葉を揺らし、吹き飛ばす]
「はな」まで夢に出てくるとは…
って、風。そこで焼き餅を焼くな。荒れるな。
もう僕が「翠樹」の力を借りることはない。
お前だけだから!信じろよ。
[と何やら本命の彼女に浮気がばれた時のような
言い訳をしていると、突如麒麟が目の前に現れて]
え、あ、何だ、こりゃあ。
キミ、誰?一体、何?
[大根run…もとい大混乱中。
驚いてへたり、麒麟の前でへたりこんでしまった]
――っ!
[乳白色の霧に視界を阻まれ、棹立ちになって蹄で霧を掻く。
人であろうとなかろうと、誰も傷つけたくはない故に]
……あの、お怪我はありませぬか?
[白金の麒麟が口を利く様が、風人を驚かせるかなどは気付く余裕もなく。
ハイン殿に似た気配に長い首を傾けつ、へたり込んだ姿に問うた]
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