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[とてとてとてて。
そんな感じで、廊下を歩くは白梟を頭に乗せた少年。
その足取りは、どこかおっかなびっくり、という所か]
……ねー、白もふさん。
『……ヴィンターです、機竜殿』
[何度目なのか、このやり取り]
……ねー、白もふのヴィンターさん。
ここ、なんか、ふわふわするね?
『ふわふわ?』
……んと……空気の、感触?
ふわふわでゆらゆら。
時空竜に近くて、遠い感じ。
失礼しますよー。
[盆を抱えて、広間に入る。
顔見知りである雷撃王や翠樹王に深く一礼し。
見覚えの無い人物(ハンス)には若干軽い会釈を。
そして時空の竜らには僅か目を瞬くか]
えーと。その節はウチのがお世話になりまして。
そちらもお茶会メンバーだったんです、か?
[食器をテーブルに置きつつ、軽く首を傾げた]
[こわい感じはないのですけれど、やっぱり見覚えはない場所でした。
しばらくして、子どもの(といっても、ベアトリーチェだってもちろん子どもですけれども)声が聞こえた気がして、ぱっと足を止めます。どこからだろうとぐるり首を巡らせて、今度は曲がり角まで進んで、また足を止めました。
その先をそうっと覗きます。]
[返される苦笑は、哀しい事に見慣れてしまいつつあるもの。
ますます小さくなりながらも、告げられた言葉に目元が和む]
…それはようございました。
……?
[急に変わった様子を訝りつつも、旧知の方とのお話であろうと口を挟まず。
旅人からかけられた声に、こくりと頷きを返した]
はい、もう大丈夫にござりまする。
とんだ姿をお見せしてしまい、申し訳ございませぬ。
ああ、麒麟殿…ナターリエ殿だったか、お加減はいかがかな?
[聖獣の乙女に視線を向けて気遣う言葉をかけながら、嫌そうな顔の時空竜には、肩を竦めて見せる]
…あくまで、まだ噂にすぎない、のだがな。
どうやら、姿形も、あの時のまま、ということらしいぞ。
12人目、月闇王 カミーラ がやってきました。
月闇王 カミーラは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―Kirschbaum―
[...は困った顔。]
[ハーヴェイとともにお茶会の準備に向かおうとしたのだが、双子(主に女の子が、だが)が「一緒にいくのーーーーっ!!!」と駄々を捏ね。]
[仕方なく、先にハーヴェイを見送って。]
もう……この子達は一体誰に似たのやら……。
[溜息一つ。]
[もしかしたらユリアンが心の中で突っ込んでいたかもしれない。「カミーラさんに、でしょ。」と。]
[膝を屈め、二人の子供の目線の高さでにっこり笑う。言葉遣いこそ変わねど、其処にあるのは月闇王としての顔ではなく、二人の母親としての顔。]
あのな、お父さんもお母さんも遊びに行く訳ではなく、お客様の御もてなしのお手伝いをするんだよ。
だからね、いい子で待っててくれるか?
[言い聞かせた後、カウンターの中のユリアンに向かって。]
この子達にもパフェ作ってやって。
[そう言った瞬間、双子達は顔を綻ばせながらカウンターの席によじ登るように座り、足をパタパタ。]
現金な子達だなぁ……一体誰に……。
[呆れたような、微笑ましげなような表情を浮かべつ、双子達の頭を軽く撫で。]
ま、すぐ帰って来るさ。ユリアン、後は任せたよ。
それじゃぁ、行ってくる。
……あれ?
[不意に、前方に感じた人の気配。
一つ瞬いて、足を止める]
……だーれ?
[首を傾げつつ、問う。
白梟は何か感じてか、ばさり、と一つ羽ばたいて]
おやおや。
お知り合いですか。
それも相当、因縁のありそうな反応で。
[途端、真剣に隻眼の男を見る青年へそう言うさまは、他人事だからと面白がっているに違いなかった]
ま?
[私は、とりあえず聞こえた言葉を復唱して、クインジーの首に腕を絡めた。]
いつ着いたの。
それに虚の子まで。そちらはうちの子の言ってた麒麟さんかな。
それと、あちらの方は誰?
何だか沢山お客様が増えたのね。
[私は挨拶の言葉を口にしてから、見たことのない男性を少し眺めた。*]
おや。どうも。
支度が出来ましたかね。
お手伝い、いたしましょうか。
[食器を運んで来た赤髪の青年に申し出る。
初めましての挨拶はない]
[入ってきた影輝の気配。
や、と言いつつ、手をひらりと振って]
いつぞやはどうも。
……いや、直接招かれた覚えはないんだけど、ねぇ。
[軽く返した後。
雷撃王の言葉に、凄く、物凄く、嫌そうな顔をした]
……出てこんでいいっつうの……。
[顔を半分だけ壁から覗かせて、じいぃ……っと見つめておりましたが、声をかけられて、思わず引っ込んでしまいました。
けれど、今度は三分の一(片目だけ、ってくらいです)だけ顔をだして、]
……ベアトリーチェは、ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
あなたは、だぁれ?
[羽ばたきの音に、眼差しが引き寄せられました。]
知り合いと、認めたくない知り合い、というヤツですかね。
[見知らぬ旅人の問いかけに。
零れ落ちるのは、深い、ふかいため息]
あっと…手伝ってもらっちゃって、大丈夫なものなのかな。
[ハンスの言葉には判断に迷う仕草を返し。
相手も呼ばれた人物なら拙いだろうかと]
招待されたんじゃなく、ですか。
…何かありました?
[時空竜の声と表情には、嫌な予感を再び覚えて。
カリカリ、と米神を掻きながら尋ねた]
ベアトリーチェっていうの。
ボクは、セレス。セレスティン。
機鋼の竜王が眷属。
[名乗りに名乗りに返して。
どこか落ち着かない様子の白梟に、きょとり、と碧の瞳を向ける]
……白もふのヴィンターさん?
どーしたの?
[部屋の入り口から聞こえてきた声に、視線を向けて瞬く。
見覚えの在る彼の精は、確か]
そなたは、ブリジット殿の…?
いえ、わたくし達はセレスを探してこちらに参りましたが、皆様はお茶会でいらしたのですね。
[力強き気配多き理由を察し、ラッセルへと小首を傾げる。
蓬髪は少し重たげに肩を滑り落ちた。
それから、少女との微笑ましい様子といかつい面のギャップに驚きを隠しきれぬままに、電撃王の問いに眼差しを上げる]
…は、はい…大丈夫にございまする。
なれどどうして私の名を…?
[虚の子、と自分を呼ぶ声。
そこに宿る強い力と、雷撃の王に沿う様子から誰かは察しがついていた]
うちの子の……ああ、彼女は、お元気ですか?
[軽い口調で問いかけつつ。
影精の青年の問いには、ちょっとね、と言葉を濁した]
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