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確かに、物騒な御仁だがな。
[ハンスの言葉に同意しながら、首に腕を絡めたウェンディを、ごく自然に膝の上に座らせる]
ああ、先程着いた。いきなり潰れているから驚いたぞ。
[あちらの方は、という問いに、再び旅人の方を見て、その口調を聞くと、名を問うのはやめにした]
13人目、陽光王 ギルバート がやってきました。
陽光王 ギルバートは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
−陽光界−
……それで?
[書簡を届けに来た陽精は主からなにやら不穏な気配をビシバシと感じ取っていた。
とはいえ、仕事を済ませねば持ち場にも戻れないものだから、哀れな精霊は主に差出してきた相手を告げ、それを主に受け渡す。
確かに受け渡すと、かわいそうな中間管理職は一目散で王の間を離れる]
……。
[確かに険しい顔をした。
面倒な、とばかりに]
えぇと、その、先程は失礼を…?
[少しだけ語尾が上がるは、その時の意識がなかった故に。
それから、言の葉を選ぶよにして零せし声は届いたや否や]
………うちの子、とは…彼の時のどなたかの…?
[想像は出来ても理解は及ばず。
なんとはなしに口篭り、周りの話へと耳を大人しく傾けんとした]
きこう、の、りゅうおうが、けんぞく?
[……たくさんの疑問符が、一気に浮かびます。
でも、名乗ってくれたということは、知らない人ではなくなったのですから、壁から離れて、きちんとお辞儀をしました。]
えっと、よろしくね。
……………?
[セレスティンが白い梟を見つめる様子に、緑の眼を向けました。なんだか、知っているような気がします。誰だったかしら。きゅっと眉が寄ります。]
はい、そうです。
[聖獣にはニコリと笑って頷きを返し]
セレス…あぁ、あの時の機鋼の。
はぐれてしまわれたんですか?
[それは…と時空竜をチラリ見る。
先刻会ったの彼の領域の精霊王。そして何やら不穏なことを自王と話していなかっただろうか]
でも、まぁ。
そちらが慌ててないのなら、一応大丈夫、なのかな?
…まったく。
こちらも暇ではないのを知っての所業……だろうな。
[明らかに確信犯的な文面に、少しだけ成長した面差しの陽精王はため息をひとつ。
そこに、別の精霊が現れる。
自分を目指してに訪れた二つの存在があると示す。
かたや火精の王。かたや、継嗣]
……。
[面倒な。そう確かに小さくこぼした]
…出かけてくる。
後は任せた。
[部下の返事も、後のこともすべてまるなげにして。
王はしばし、時の狭間の逃避行と洒落込むことにした]
―館・広間―
[館の門をくぐれば、懐かしい気配に思わず笑みがこぼれ。]
[気配を辿れば、自ずと広間へたどり着き、扉を開く。]
やぁ、久しぶり。
[軽く手を上げ、目を細めて笑い……]
あれ?
[雷撃王の膝の上に座る翠樹王の姿に思わず瞬き。]
なんでまた??
……クインジー殿はそういうご趣味だったか?
[どういう趣味だ?]
うん、そう。
えと、よろしく、ね。
[一度、少女に向き直ってから、こくりと頷き。
なにやら難しげな様子でかくり、と首を傾げる白梟をもう一度、じい、と見る]
白もふのヴィンターさん、ヘンなの。
[ぽつり、と呟いて]
あ、ええと。
ベアトリーチェは、これから、どこに行くの?
[時の竜の言葉と、強い雷撃と…翠樹の気配。
それから導き出される答えを模索しながら、己へと返される赤毛の青年の声に頷く]
ええ。なれど、もう見つかったと…。
[傍らの時の竜を見上げ、影精へと小さく頷く。
それから上体を起こしただけの己の姿に気付いて、きちんとソファーへと座りなおした]
…そういえば、翠…ウェンディ様、どうして。
[ちびっこい姿に、とは、流石に声にはしなかったけれど。
雷撃王との仲睦まじい様子には、相変わらずとも思いつつ、今更のような感想を抱いたり]
あー、ならお願いします。
俺も運ぶのくらいしか出来ないんですけどね、自分用のお茶淹れるとかならともかくも。
[ハンスにはペコリと頭を下げて頼み。
再び台所へと*引き返す*]
ヴィンター。
[その名前を、繰り返しました。
やっぱりどこかに、引っかかるのですけれど。]
それがベアトリーチェは、
どこから来て、どこへゆくのか、
ちっとも覚えていないんだ。
[寄せていた眉をもっと寄せて、困ったかお。どう考えたって、おかしなことに違いありませんでした。]
ここはとても楽しそうな場所だけれど、
いったいぜんたい、どこなのだろう?
セレスティンは、どうするの?
やあ、久しいなカミーラ殿。
[扉を開いた月闇の王に微笑みかけ、ウェンディに向けられた疑問の声に、改めて対なる者を見た]
ああ、そういえば。
時空王殿の気と時空竜殿が近くにあるせいではないかな?
[本気で、あまり気にしていなかったらしい]
それは、ええと。
迷子?
[自分と同じレベルで考えちゃいけません]
ここがどこかは、わかんないんだ。
迷ってやって来たら、真っ白でひらひらした綺麗なひとが、
少し休んでいきなさいって、行ってくれたの。
[しかし、大人しくしていなかったわけだが]
ボクは、これから、時空竜のところにゆくの。
はぐれて、心配させてるから。
[一緒にくる? と。首を傾げつつ、問いを投げ]
[お気をつけて、との言葉には、多分、凄く嫌そうに顔をしかめたかも知れない。
それでも、雷撃の王のあっさりとした一言にその表情は解けて]
ん……時空王殿もおられるのですかと。
……それはそれで、大分……。
[比重過多なんじゃなかろうか、と。
何となく、嫌な予感がちらり、掠めた]
[真っ先に答えたのは、知らぬ気配。くすと笑いながらこくと頷き。]
ほぅ……なるほど、ね。
と、貴方も茶会のご招待客かな?
はじめまして。
私はカミーラ。こちらの茶会の手伝いに来た者だ。
[胸元に右手を沿え軽く会釈を。]
−館・廊下−
[とん、と軽い音は靴の音。
懐かしい館を軽く見回すものの、聞いていた数よりも明らかに多い気配の数に眉が酷くよる]
……何の騒ぎだ…?
[誰かに会う前から気疲れが堪えないような気がして、とりあえずは気配の多くなるほうに足は向かう]
まいご。なのだろうか。
[なんとなく、そんな気がしてきました。]
セレスティンには、待っている人がいるのだね。
それでは、行かなくてはならないよ。
さみしい思いをさせてしまうに違いないから。
[神妙な顔で答えましたけれど、一緒にと言われますと、少し考えこみました。
でも、どこへ行けばいいか解らないのですから、迷う理由だってありはしないのでした。こくこく、二回頷きを返します。]
時空の、王殿…。
[さらりと告げられていく言葉に、つい声が零れた。
それから、時の竜の声の調子にそこはかとどころでなく増す不安]
…………彼の時の…ようですの。
[言の葉に力が宿ると言うたは一族の誰であったか。
言わずとも起こったであろうけれど、後ほど後悔したは当然の事]
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