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[帰る、というオトフリートに軽く挨拶をして。
やって来たブリジットには、特に態度を変える事無く、こちらも軽い挨拶を向ける。
連れ立って出て行く二人には特に感慨ある様子でもなく、それ故かユーディットの表情の微妙な変化にも気づかぬまま]
ああ、帰ろうか。
[ごちそうさま、と女将に笑いかけ、酒場を後にする。
自宅に戻ってからも、楽譜の確認やイメージの練り直しなどに没頭して。
結局、眠りに就いたのは深夜の事]
─昨日─
[イレーネとしばしの時間を共にした後は、明日の彼女の負担を考えて早々に娼館を後にする]
……………。
[裏口から娼館を出て、一度振り返る。
先程までイレーネと共に居た場所を見つめてから、娼館を離れた]
[その後向かった先は村はずれの丘、そこに佇む一本の木の上に登る。
工房に戻ると技師があれこれ言ってくるため、一人になりたい時は専らここへ足を運んでいた]
……今の俺じゃあ、なんにもしてやれねぇんだよな。
[虚空を見つめながらぽつりと呟く。
今自分がこの村に留まる最大の要因。
その一つを想い、小さな溜息が出た。
自分が好意を向ける数少ない人物が、明日辛い思いをするのだと考えると、僅かに苛立ちが募る。
工房に戻る気も失せ、そのまま器用にも木の上で眠り*始めた*]
[翌日、目が覚めたのは夜明け前。
まだ薄暗い中起き出して、窓越しの空を見上げる。
しばしそうやってから窓を開け、流れ込む大気の感触に目を細めた後。
メモ書き用の手帳と、飴玉の入った袋をポケットに突っ込み、テーブルの上に『散歩してくる』という走り書きを残して、窓からひらりと外に出る]
……晴れて、空が見えれば。
少しは、まとまり良くなるかな……?
[そんな事を呟きつつ、当人だけは気ままな*散歩へと*]
/*
タイミングニアミスな上に、作ろうと考えていた場所までニアミスしていた!
なんですか、この素晴らしきシンクロ。
[昨晩は、遅くならないうちに宿を出た。
帰り際に、何時もより多く給金を貰ったからと、何時ものお礼とばかりにほんの少しばかり多く払えば、『子供がそんな気使うんじゃないよ』と、パンの耳やハムの切れ端を渡してくれた]
女将さん、サンキューなー。
[笑顔で宿を出た]
[帰り道、パンの耳をかじりながら歩く]
へへーん。ちょろいもんだよな。猫被ってりゃ、こーやって食いもん分けて貰えるしー
[親の無い子供にとっては、このように大人にたかるのも処世術。悪気は全くない]
そーいや、今度ユーディ姉ちゃんが飯作ってくれるんだよなー、おだてときゃ定期的に食わせて貰えるかも。
[宿での約束を忘れずに、*帰途についた*]
[翌朝。いつものように早くに起き出して、こまごまと朝の用事を済ませた後、エーリッヒの朝ご飯を用意した。今日のメニューはトーストにサラダ、ハムエッグ。
テーブルに並べ、頃合いを見計らってエーリッヒを起こしに向かう。]
エーリッヒ様、朝ですよ。
起きて下さいな。
[ノックをして、中に優しく声をかける。]
今日は幾分か過ごし易そうですよ。
起きて下さい。
[返事はない。]
……エーリッヒ様?
[さすがに変だと思い、失礼します、と断りを入れてドアを開けた。
部屋はもぬけの殻。開かれた窓にはカーテンがはためき、テーブルには小さなメモ書きが置かれているのが見てとれる。]
エーリッヒ様……また、ですか……。
/*
さて。
改めまして、Sol・la(そら/そるら)です。
飛び入りの身で、御迷惑おかけしてすみません。
自重すればいい。
言い訳等は後に回すとして――
言い換えなしということもあり、初心に返って遊びたいと思います。
よろしくお願いいたします。
/*
皆縁故取りまくってるねぇ。
俺はキャラ設定上、親しい人はそんなに要らないんだよな。
村の人だったら基本顔と名前くらいは知ってるだろうし。
と言うわけでほとんど動かない俺様でした。
ふむ。
[ちょっとだけ思案顔をしながら、村の中をぽてぽてと歩く。
どうしても空の色が描けなかったので、父にアドバイスを聞いてみたら「根つめすぎだな。ちょっと村の中を散歩して来い。絵ってのは考えるんじゃなく、感じるもんだ」という言葉を受けて、今日は絵画を中止して、村の中を散策中]
考えるんじゃなく、感じるかあ。
むっずかしいなあ。
数学とかのように答えあればいいんだけどな。
[元々、理数肌だったらしい。
村の学校なので高が知れてるとは言え、成績がトップクラスではあったようだが、所詮村から出たことのない身としては、自分がどれだけのランクなのかは知る由も無い]
空の色も、恋模様も、方程式じゃ解けないってね。
乙女は大変だ。うむうむ。
[なにやら、一人で納得して頷いている]
それにしても―――
[立ち止まり、広がる草原を見つめて、目を細めた。
ふわりと、風がミリィを包む。
風に吹かれて、三つ編みの髪が少しだけたなびいた]
―――いい天気だね、こりゃ。
しばらく、家にこもりっきりだったから、外がこんなに気持ちいいってこと忘れてた。
[なだらかな丘の上に移動して、両足を伸ばして座り込んだ]
─昼・村はずれの丘─
[日も高くなってきた頃、木の上でふと目を覚ます。
木陰になっているため、太陽に晒されずに済み、寝苦しさは無かったが如何せん木の上。
身体が痛いのは止むを得なかった]
……あー、工房。
[無断外泊。
外泊と言うほどでもないが、朝帰りどころではない時間が経っていて。
それならいつ戻っても変わりないだろう、と直ぐに帰るようなことはしなかった。
工房へ戻らないこともほぼいつものことだったりする]
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