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「後頭部に一発ですんだだけいいと思え、この放蕩義弟!」
自分出歩けねーからって、オレに当たるなよ、カイショーナシ兄貴!
[どっちもどっちだ]
んな事より、なんで会議に出る気になったりしたん?
いつもんなら、さっさとバックれてんのに。
「あー……虚竜の御老が出るとか言い出したからだよ。
んで、皇竜殿が全員出席義務とか言い出してよー……めんどーったらありゃしねぇ」
……そんなんに巻き込まれたわけ、オレ。
「ま、そーゆーこった。
とにかく行くぜ、遅れるとうるせぇ」
はーいはい、っと。
8人目、生命竜 クレメンス がやってきました。
生命竜 クレメンスは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
[そのまま、他の竜らがぎょっとする様子には目もくれず、まっすぐ上座―命竜王ティアマトの座する所まで走り込み。
王と邂逅第一声。]
行き遅れもいいとこの姐さんがとうとう出来婚って、
マジか!?
「嘘よ。」
[黒髪の美女にざっくり即答され、クレメンスは思いっきり噴いた。]
し、初歩的なネタで釣られた俺…。
[がっくりと崩れ落ちる黒衣の男の後ろ頭――丁度刻印がある首元を、命竜王ティアマトは持っていた羽扇で叩く。]
「お馬鹿。こうでもしないと、貴方は竜卿に戻ろうとしないでしょう?」
まぁそうだけど。
…で、自分の威厳を追い落としてまで俺をこっちに呼んだ理由はあああああいでででででででで、痛い痛い痛い!
姐さん足足!ヒールなんだから痛いって!!
[使い古されたクレメンスの革靴のど真ん中に、命竜王の赤いヒールの踵がさっくりささっていたり。]
「貴方って、ほんっとに相変わらずね…………一回その減らず口を針と糸で縫ってあげるわ。近いうちに。」
すいません御勘弁願います。
[そのまま土下座の格好でさっくり許しを請いながら。その格好のままで少し声色を整えて。]
で、この格好で本題聞くけど。
竜王会議の随行任務に俺を宛がうつもり?
[伏せられていた為、クレメンスがどんな表情をしているかは、見えない。
生命の竜王は小さく、ほんの小さく嘆息しながら、呆れたように呟いた。]
「…相変わらず。妙な所で聡いのね。」
[クレメンスは顔を上げると、へらりとした笑みをうかべ。]
―竜都・西通りの商店―
それならこちらにしよう。
[黒い硝子瓶を指差す。
薄蒼の細身のローブがサラリという音を立てた。
店主は笑いながら瓶を包んでゆく]
いや、私はまだ見せていただいていない。
無駄になったら自分で飲むだけだから構わないと思って。
[毎度あり、という声を背に受けながら通りへと戻る。
このまま竜皇殿の近くに居た方が良いのか、それとも一度家に戻るか。考えながら来た道を引き返してゆく]
まぁ、年の功ってやつで。それなりの情報網は持ってるし。
虚竜王、本気で来るのね。
[ひゅぅっと、音のしない口笛を吹きながら、ついていた膝を床から離して立ち上がり、埃を払った。
無限の竜王の名に、命竜王は微か眉根を寄せる。]
珍しい。
[口元に笑みを浮かべながら、だがクレメンスの感想はその一言のみ。]
/中/
一応、かなーり自重はしたんだけど、18禁の類ってどこからの線引きなんでしょ?
水ゆえに、決め台詞は「濡れたわぁ」なんだけど、これもやばい気がする。
いや、うん、だって、ねえ、水と言えば、性欲の象徴でもあるし。
「珍しい、どころか前代未聞よ。一体会議で何が起きるのやら。
…貴方だったら黒虫並の生命力は持ち合わせてるし、何が起ころうが最悪死ぬことはないだろうと踏んでの人選なわけだけど。」
うわー。姐さん本人目の前にして言うね。
[酷い言い様にもけらけら笑って、楽しそうに受け答える。
堅苦しいのが苦手なクレメンスにとって、こういう受け答えは望む所でもあった。]
「言わせてもらうわよ。それにクレメンス、貴方大事な用事がある時に限って捕まらないのだから。
わたくしたちは数が少ないのは承知しているでしょう。たまには役に立ちなさい。」
はい、はい。
[男は竜王に軽く、諦めたといった様子で溜息をつきながらも、けらりと快活に笑うのだった。]
─竜都─
[ばさり、と城門前に降り立つのは、緑柱石を思わせる、煌めく鱗とそこだけは鳥を思わせる翼を持つ竜。
それに続いて舞い降りるのは、常磐緑の小柄な竜。
一陣、風が吹き抜けた後、そこに竜の姿はなく、佇むのは一見すると十代の若者二人]
竜都にくんのも久しぶりだなあ……。
「久しぶりもなんも、お前、ここに来るのは出てった時以来だろ」
逐一突っ込むなよー。
[そんな、漫才めいた会話をしつつ、とてもそうは見えない王とその義弟は、竜皇殿へと向かう]
[命竜王の御前を一旦騒がし楽しく辞した後、宮殿のまどから外を眺める。
窓の外には生命の海。ちらと見えるそれは相変わらず綺麗で静かだとか思いながらも。
やはり、そればかりだと、退屈を覚えずにはいられない。
ずいぶん…もう何時だったか、古い古い昔の果て、あの時も同じ事を思ってこの竜卿を出た時の事は、まだ鮮明に覚えている。
たまに生存確認に戻ってきては、小言を言われたり新しく産まれた竜を見て回ったりとしていたが。
長く居れば、それもすぐに飽きてしまう。
この穏やかな場所が嫌いではなかったが。地上の方が、自分にはより価値のあるもののように見えてくるのは長く生きているからだろうか。]
…ま、どうでもいいか。
さって、どんな楽しい事が起きるかな?
[久しぶりの、竜卿で感じる高揚感に、へらりと笑った。]
[暫くの後、命竜王ティアマット随行者として、名簿にクレメンスの名が書き加えられる。]
ん、あれは。
[鳥のような翼に緑柱石の煌きを持つ鱗。常磐緑の小柄な竜を連れたその姿は、他者とは確実に一線を画す存在感があり]
方々が到着され始めたのか。
戻るのは機を見計らっての方が良さそうだ。
[小さく呟くと荷物を手にしたまま竜皇殿への道を戻り始めた]
─竜都─
[そうして、虚竜王参加の報せを竜皇殿に告げた後、彼女は虚に帰ることなく竜都を歩いていた。
それは、知る人にとっては厄竜と噂される彼女が、異例の会議を控えたこの都で何かしらの事件が起こるのを感じてのことか否か。
それを知るのは彼女のみ。否、彼女自身も果たしてそれを知った上で動いているのか。
それは結局の所、天のみぞ知るところかもしれない。]
■名前:クレメンス=ガエデ (Klemens=Gaede)
■属性:生命(エインシェント種)
■年齢:外見年齢/30後半〜40代 実年齢/だいぶん長生きしてます
■刻印:有/首の後ろに文字のような記号がある。特に隠してもいない。
■経歴:生命の竜王側近。のくせに王の傍に居たためしは殆どなく、放浪癖があり、普段は人間界を歩き回っている、いわゆる変わり者の竜。
エインシェント種を名乗るに相応しい程度の回復力を持ち、特に自己再生能力は他生命竜の中でも群を抜いている。
が、攻撃力は皆無。地上でも殴り合いや争いごとに巻き込まれれば、一目散に逃げるか殴られて大怪我を負う(もっとも怪我はすぐに治るが)
本性はあるが、見た者は極僅か。
/*
主に人間界をふらふらうろうろしています。
あまり竜卿には戻らないので、そちらにしか居ない、若い竜とは縁が薄いかも。
ただし古い年代からあらゆる所に出没するので、誰かと遭遇する事も多いかと。
にしても……。
[頭の上のピアと一緒にきょときょとしつつ、通りを歩く]
なんっか、前来た時よりにぎやかっぽい?
「ある意味祭りだろ、今度の会議は」
……あ、そっか。
全員集合だもんねぇ……。
だからか、色んな属性集まってんのは。
9人目、大地竜 ザムエル がやってきました。
大地竜 ザムエルは、天狐 を希望しました(他の人には見えません)。
[壮年の男性の前に跪く二人の老人。男性が何事か語りかけると、跪いた状態のまま二人は同時に顔を上げた]
ほむ、此度は儂が随行役でございますか。
流石は地竜王様、儂の方がこやつより秀でて居ることを良くご存知じゃ。
「何おぅ、勝手抜かすなザムエル!
おんしよりワシの方が上に決まっとろうが!
じゃから王が居らぬ間の留守を任されるのじゃ」
留守居役は他にも居るじゃろうがっ!
此度の竜王会議は何があるか分からぬからこそ、優秀なる儂が随行することと相成ったのじゃ。
貴様はハンカチ噛み締めて悔しがっとれ!
[王─と言っても精神体なのであるが─を前にした醜い言い争いは続く。毎度のことなのか、それを眺めながら王は笑っていたり]
『どちらも大事な役目なんだからそう言い合うな。
まぁ、大地の領域は俺自身だから、留守居役も何も無いと言えば無いが…。
居ると居ないとではだいぶ違うしな。
二人とも、よろしく頼むぞ』
承知致しました!
「承知致しました!」
[声をかけられると我先にと言わんばかりに承諾の言葉を発し、頭を垂れる。竜王会議の時の名物漫才は今回も健在だった]
「おんし戻ってきたらただじゃおかんからの」
じゃかぁしわ、貴様なんぞに負ける儂ではないわい。
[そんなやり取りを最後に、地竜王に付き従い、一路会議が行われる竜都へと向かった]
[竜都の随行者名簿に載るのは、もちろんザムエルの名前]
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