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―竜皇殿―
御意。
何か御用あらば、いつなりとお呼び下さい。
[磨き上げられた床に長い赤銅色の髪を蛇行させて皇竜王へ挨拶に赴く王を見送り、青年は随行者名簿へレンズ越しに紫紺の視線を落した。
しゃらりと鎖の鳴る音が零れ、広口の袖から指先だけ覗いた手が重厚な装丁の名簿を捲る]
………。
[懐古や興味、僅かな懸念などの感情が眼差しに過ぎり、常に微かな笑みを浮かべる口元から微かな息が漏れる。
今ある全ての頁を捲くり終えると、丁寧に文字を追う事で自らの記憶に刻み付けた冊子を閉じ思案気に瞼を伏せた]
[命の数だけ心がある。竜の首都である竜都は青年の住処である砂漠地帯よりも幾多の心が感じられた。
その中でも一際強い気配が幾つか散らばり、または集っている。
机に置く指先がコツコツと数えるように幾度小さな音を鳴らし、紺碧の瞳を合わさぬよう竜皇殿の者の顎に向けた]
ありがとうございました。
全ての王が揃われるには未だ時間がある様子。
久方ぶりに旧知の友へ挨拶して参ります。
[今回の発端を思えば、友はこれから忙しくなる事はあれど暇になる事はないだろう。青年も同様に。
名簿閲覧の謝意と場を離れる断りを告げ、随行者名簿の最初に書かれた旧知の友ギュンターへ短い挨拶を交わしに*歩み去る*]
/*
と、人が居ないっぽいのでいつも忘れる自己紹介を。
どうも。「寝落ちダメゼッタイ」が今回の至上命題。萩月ことsyugetsuです。
さて、動かしてみると意外と自分の首を絞めかねないことに気づいた今回のネタ。
追々明かす予定(てか、戦闘で一発バレレベルかますつもり)ですが、さてどうなることやら。
そして、いつもの通り絶賛リアルタイムで設定を弄くってるんだぜ。
─竜都・大通り─
[人間界の都とほぼ変わらぬ通りの様相。その様子にふと、思い出した事が一つ]
……そーいやさぁ、兄貴ー。
「なんだよ?」
せっかくこっち出てきたんだしさー、ねーさんにお土産とか、買ってけよー?
「……なんで?」
……や、何でじゃなくてさ。
[何となく、感じたのは頭痛。
黒い皮手袋で覆われた手が額を押さえ、頭の上のピアが呆れたように尻尾を揺らす]
(そーゆーとこだけ、どんだけ鈍感なんだよ、このカイショーナシ兄貴……)
[そんな不穏な考えは、心の奥底]
[その後も何だかんだと漫才めいた会話をしつつ。
目に付いた装飾品の店に引きずっていったりなんだり。
嵐竜王もここを滅多に訪れる事はないためか、二人が何者かであるかに気づく者は余りいないらしい]
や、だーからさぁ。
放蕩過ぎて、ケンカしたわけっしょ?
だったら、誠意込めて謝らねーと、まずくね?
いつまでもねーさん怒らしといても、いい事ないって!
[確かにない、全くない。
何せ、とばっちりを食らうのはこっちなのだ。
それだけに、いや、それ故か。
いつになく真剣に見えたら、それはきっと気のせいじゃない]
[ 闇竜王の随行者と別れしは何時の事だったか、何ゆえか。或いは一時離れていただけかも知れぬ。
さておき、現在傍には誰の姿もなく、当の影の姿は木陰のベンチではなく、樹上にあった。纏わる紫紺の最中より覗く足は素のまま大気に晒されて、宙に揺れる。
高きより見る賑わいは、異世界の如くに映るのだった。]
……はあ、もう……オレ、しらねーぞー?
[論戦十分。結局投げた。
そも、自由奔放を地でいく疾風の竜王が、人に指図されて動く事事態、ある種異常と言えるのだが]
……会議終わったら、さくさく、っとばっくれけってー……。
巻き込まれちゃかなわねー。
[そんな呟きをもらしつつ、再び通りを進む。
王は途中、何かに興味を引かれたらしく足を止めた。
その様子を遠くに見つつ、人通りの邪魔にならぬ場所へと移動して]
……ん?
ピア、どした?
[短く鳴いて上を見上げた相棒につられるよに、視線を上へと上げる。
視界の隅、掠めたのは木々とは異質な紫紺色]
─竜都・西のとある酒場前─
[そうして、当てもなさそうに歩いていた彼女だが、]
……。
[ピタッと立ち止まり、見上げた先は西の通りに面した酒場。
しばしそのまま酒場の看板を見上げていると、]
ドッグォォォォォォォォンッッ!!
[と、すごい音を立てて目の前を酒場の扉と竜(人型)が一匹吹っ飛んでいく。
騒然とする群集。
そして、そこから一歩離れた位置。そこで彼女は事の成り行きを静かに傍観していた。]
[ 短き鳴き声に呼ばれたように、ノーラは顔を前に傾ける。黒曜石を模した眼に新たな色彩が映り込んだ。見た目にはまだ幼き子と、人に似た白の獣だ。
視線は果たして交わったか。
そよ風が過る程度の微か葉擦れの音のみを立てて、影は枝より離れる。
身体が地へと向かう間、肩口の黒のショールも下半身を覆う紫紺の布も、法則を無視したかの如く、はためかずその身に纏わりついていた。]
[風と関わり持たぬかの如き、紫紺の動き。
青の瞳を掠めたのは好奇の色彩]
……へー、ほんとに、色んなのが……。
[色んなのがいるなあ、との言葉は続かず。
風が運ぶ騒音に、とっさにそちらを振り返る]
なんだ……騒がしーけど。
[呟きながら右手を上げて風を呼ぶ。
皮の手袋の下、刻まれた魔方陣が刹那、煌めきを放つのは他者には見えず]
……なんだろーな。
会議も間近だってのに。
[ 洩れ出る声は低すぎず高すぎず、しかし眼前の竜と似た調子だった。茫とした表情とは不釣り合いで、驚愕の色もさして窺えない。]
原因じゃなきゃいーけど。
[遠巻きに心配そうに成り行きを見守る者。
火事と喧嘩は江戸の華と言わんばかりに楽しそうに見物する者。
扉と共に吹っ飛んでいった竜の介抱をしようと駆け寄る者。
様々な反応を見せるその場に居合わせた他の竜たちとは異なり、彼女はただじっと、感情の読めない顔つきのまま、事の次第を見守っていた。]
15人目、機鋼竜 エーリッヒ がやってきました。
機鋼竜 エーリッヒは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
―― 機鋼界・機鋼王クロムの研究室 ――
臨界点まで、あと10000ナノポイント…カウント開始。
[照明を落とした室内で、金属の作業台に置かれた四角い箱が青い光の明滅を繰り返している]
…9…8…7…上昇率異常無しカウント続行。
[カウントが進むと共に、明滅は激しさを増し、その輝きは部屋全体を照らし出す程に強くなる]
…3…2…1…
[その輝きが最高潮に達したか、と思われた、その次の瞬間]
!!Bomb!!
[突然の爆発音と共に、光る箱は跡形もなく吹っ飛んだ]
………………臨界点突破失敗、圧力の上昇による外壁損傷が原因と見られる。
[冷静に状況を分析する声と重なるようにして、機鋼王の声が響いた]
『残念だったな』
はい、あと少しでした……げほっ!
[声が冷静だったのはそこまでだった。箱の爆発と共に辺りに立ちこめた煙に、けほけほと咽せながら、白衣に身を包んだ金髪の青年が、強化ガラスの向こうで実験室を覗いている機鋼王を振り返る]
[風の集めた声の断片から、情報を整理して。
ちら、と視線を向けた王はと言えば]
……いねーし。
野次馬行ったか、バカ兄貴。
[王を相手に酷い言い様だが、当然気にした様子はなく]
ほんとに、なんだろなー。
会議なんて、当事者以外にゃ祭りみたいなもんだから、騒動起きても不思議ないかもだけどさ。
[右手を下ろし、視線を降りてきた者に向けて軽く言う。
見た目と不釣合いな口調に青の瞳と、小猿の茶色の目が同時に瞬いた]
って、原因って?
もう少しで、おいしいロールケーキをご馳走できたのにっ!
[生身の右手とメタルの左手を拳に握りしめて、力一杯残念そうに叫んだ青年を見つめて、機鋼王は楽しげな笑みを浮かべる]
『それは、またの楽しみにしよう。そろそろ時間ではないのか?』
え?あ!そうでした!大変だ、遅れちゃう!!
[指摘を受けた青年は慌てて白衣を脱ぎ捨てると実験室から、文字通り飛び出した。メタルの左手にポケットから引き抜いた黒革の手袋を嵌めながら、機鋼王の前に立って、きちんと一礼する]
失礼します、機鋼王。
[挨拶はきちんとしていたが、機鋼王の返答は聞かずに、そのまま外へと駆け出した。やがて外から聞こえた嵐のような風音に、機鋼王は声をあげて笑う]
『気をつけて行け、エーリッヒ』
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