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[仕事を終え(いつもより少し早く切り上げて)、集会所へ向かうネリーはその途中、自警団の人間に出くわし、墓守の青年ユージーンと、村の老婆デボラが新たに容疑者として呼ばれた事を知った。
ユージーンは昨夜も居たようだが、ネリーは気付かなかった。どちらも全く知らない顔では無いが、あの青年はあまり印象に無い。
他に呼び出される、(正しくは”連行される”だとネリーは思ったが)予定の者について訊ねたが彼らはそれについて何も語らなかった]
…見当もついていないのじゃないのかしら。
どうせ当てずっぽうに選んだのよ
[馬鹿馬鹿しいと呟きながら、雑貨屋の前を通り過ぎて集会所へ向かう]
―集会所前 → 集会所―
[見張りに立つ自警団員の視線が厭だと思った。
容疑者を見る目。
少し睨み返したとき、夜風に乗って、不機嫌なネリーにとっては予想もしていなかった、誰かが料理でもしているのだろう、暖かなにおいがした。
家庭じみたにおいが、かえっていまは違和感、非現実的に感じられる。
一体誰だろうかと思案しながら、集会所へ]
─集会場・台所─
[太長く切った人参やコロコロとしたじゃが芋、ザックリ切った玉葱などに肉の塊を適当に切って一緒に煮込んでポトフを作り上げた。今日食べる分だけを、大きな鍋から別の鍋に移してトマト缶をくわえる。
味が染み込むまでの間、パンを紙袋から取り出し、2cm程の厚さに切っていく。]
―集会所→台所―
[中は、何故か自警団員が掃除に勤しんでおり、漂う食事のにおいと合わさり妙に生活感のある空間になっているようだ。
何やらが煮える、ふつふつと鍋の揺れる音と、パンを切る、さくさくという音がする
デボラに軽く挨拶を述べて、台所へ向かう。そこにあったのは、墓守の青年の姿]
ユージーンさん、でしたよね。何故料理を…?
[ポトフだろうか]
そうですか…。この中へ殺人者が居るという事なので、毒殺を企んでいるのではないかだとか、よくない方へ考えていました。
すみません。驚かせようとしていたのでは無いのですが…鍋が吹きこぼれそうです。
フフ、詰めが甘いね。
そうか、もう色気づくような歳になったかい。この婆も老いぼれるわけだよ。
……おや、おかしいね。
モーガンとこの息子はついこないだ、嫁をもらって街へ出てかなかったかい。
[デボラはまだ記憶が混乱しているようだ]
/中/
もしモーガンが参入する場合、デボラの怪しげな記憶を真に受ける必要はありませんので。
デボラ>
アンカーは必要な場合もあるでしょうから禁止は無いですね。あとは好みの問題かも知れません。
表はRPで処理出来る範囲なら。
/PL/
PCの演技として相応しいなら表もありかと思いますが、そういった表整理は各々裏でやってもいいようにも思います。
ううん、流れ次第でしょうか?
と思ったら、見解が出ましたね。
…ネリーです。
墓守の方が若いとは前から聞いてましたけど、落ち着いてらっしゃるんですね。いつもひとりで自炊を?
あの島へ住んでるんでしょう、ねえ、夜なんか気味悪く無いのですか?
[好奇をにじませながら言って、デボラの声を振り返る。そんな事があったろうかと少し考えるがすぐ止めた]
─台所─
[台所から続き部屋のデボラを見つめる。]
あの…
[一つ一つ訂正するのも何だか躊躇われたので口篭ったけれど]
まだ、19です。
表について:
>>140
ですね。
RP上で必要だったり演技として相応しいなら使ってくれて問題ないと思います。そうで無ければ各自手元で集計して貰うのが良いかと。
(天のお告げはプロローグ中しか使わないつもりです。プロローグ中であっても、ログが美しくなくて嫌だと思う方が居れば他の方法を考えますが)
はい。
嘆き島には、お墓に参る方以外はあまり来られませんし、皆さん夜には帰ってしまいますから、殆ど独りで自炊をして食べています。
釣り人の方は時たま来る事はありますけれど、ご一緒する事はありません。
夜ですか?
[少し考えてから、反対に尋ね返した。]
どうして怖いのでしょうか?
/中/
天の声にユージンさん感謝。
正直デボラはそんなことやる気まったくないですが、「こういう内容のメモを貼り付けるよ」みたいなアクションはどうなるんだろうと思い念のためでした。
こういう境界線の部分は、使う気のない人間が聞いといたほうが角が立たないかと。
(アンカーのほうは会話が入り混じった時の混乱防止として積極的に使いたいですが)
あとは各々のキャラクターや場面の要請次第でしょうね、やっぱり。
―舞台―
[赤い鼻のクラウンが、おどけた動作で舞台をつなぐ。場と場の合間に現れて、卵を放り投げる。受け取る。
笑いながらのその演技が終われば、次は綱渡りへと移り変わる。
消えてゆくクラウンの青年。道化師。
舞台の明かりはすべて、彼女――彼に向かう。紅い口唇が弧を描き、頭を下げる。指の先までぴんと伸ばし、決して折れることのないように。
一挙一動が、彼らの演技。
縄の梯子をわたり終え、片手に傘を持つ。舞台の上に良く生える色の花が咲く。鮮やかな黄色の傘の花。
音にあわせて、裸足の足がす、と前へ。
高い、高い綱の上、悪戯のようにすべるふり。
ざわめきには笑みで答え、傘でバランスを取りながら、渡る。いつものように、いつものように。慎重に、それを決して表には出さず。人の視線を集めるために、微笑う。
人の笑顔と拍手を見るために、サーカスは動いている。現実とは少し違った空間で。]
[舞台が終わり、人の居なくなった其処に、彼は腰掛ける。]
人狼。
……死んで、居るのか。
誰も死んでいないなら、あんな言い方はしないだろう。
[姉なら噂を聞いているだろうか。彼は、頭をゆるく振る。]
いくらあの姉でも心配はかけたくは……
「いくらなんですって?」
……出た。
で、お前はそんなに何で知ってるんだ。
「そりゃ失踪期間を考えてみなさいよ?」
それもそうか。わかった。あ、今日も集会所に行ってくる。
遅れるとサーカスの印象を悪くするし。
「……いってらっしゃい」
[でも、と言いよどんだ彼女は、微笑った。]
「その格好で?」
─台所─
[ぽんと手と拳で音を鳴らして、納得したように幾度か頷いた。]
嘆き島で眠っているのは、嘆き島に昔住んでいた人達と本土の人達ですから、気味が悪いと思いません。
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