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[オトフリートがこちらにやって来るのに、軽く首を傾げ]
相変わらず、っていきなりだなぁ。
[呆れた一瞥に、ややむっとしたようにこう返す。
立ち上がらないのは、打ちつけた部分が痛いからなのは、恐らく一目瞭然]
[そして、ミハエルの言葉にうっと言葉を詰まらせると]
ああ、ええと。
それは、その。布の縫合とか、もう少し軽くて頑丈な布とか。えっとそのつまりは……
…………またです、ごめんなさい。(ぼそ
[汗はダラダラ。
目線はそこらの魚にも負けないほど泳いでいる。]
あらぁ、酷いのかしらぁ?
それはごめんなさい?
[ユリアンの言葉にも満面の笑みを浮かべた侭
悪びれぬ風に顔をそちらに向けて首を傾けた。
セルシアンブルーの長く伸ばしっぱなしの髪が
肩から落ちて、揺れた。]
でも事実なんだろ
[笑みをたたえ頷くエルザに合わせるように頷いて、あっさり言う。飛んで、落ちた。気球を作っていると知らないものにはさっぱりであろうが知ってるものには至極わかりやすいが]
で、大丈夫だったのか?……誰かの上や誰かの家に落ちたりしなかったんだろな?
[幼馴染だからか、心配はまずはそっちらしい]
食事は欠かしてませんからね。
[アーベルにはそう言った。
一日一食であったり、時にはクッキー一枚だったり、殆ど「一応」と言えるレベルではあったが]
ええ。後から弾いてみて、音を調整して…
近々お披露目できると思いますよ。
[やることを指折り数えてから、嬉しそうに頷いた]
[立ち上がれない様子の絵師に、視線はますます冷たくなる]
事実を言ったまでだ。
[くちゃり、と蜜蝋を噛むと、絵師の腕を問答無用で引っぱりあげる。痛がろうがおかまいなし]
あ、そっちじゃないんですね。
…もしかして、お父さんのほうですか。
[勘違いが解ければ、正解に辿り着くのは一瞬。
やっぱり苦笑を浮かべた]
/*
確かにエーリッヒからして同年代少なかったなぁ。年齢とかあまり見ずに飛び込んでしまってた
エーリッヒはミハエルの兄さんと呼ぼう。
オトフリートは。先生。もしくはオトフリート先生。(そして逃げようとする)
後は呼び捨てでいいな
事実って……て、わ、ちょっと待てっ!?
[問答無用で引っ張られ、よろめきながら立ち上がる。
痛い痛くないの問題は超えていた]
……立たせてくれたのはいいんだけど、もう少し労りが欲しいと思うんだが。
俺、基本的に非力でか弱いんだから。
・・・・・・
[つかんだ腕を肩にかけようとして、絵師の訴えに視線を向ける]
ほう、か弱い絵師殿は、薬師の所まで抱いていって欲しいか?
[氷点下の声は、既に脅しだ]
[アーベルの言葉にん?と首をかしげ]
はえ? う、うん。そういうことは無かったけど。
[ちなみに。宙を飛んだ手段を勘違いされていることには気づいていない。
というか、ギャラクティカファントムで宙を舞ったとか自分の口から言えるわけが無い。]
…………。
[声が冷たい、と思った。空気も冷えた気がした。
気のせい、と思いたかったが、生憎と現実で]
……遠慮します。
[細々、とこう返す。
さすがに、抱えられるのはご免被りたい]
そっか。ならいいんだ
[ミハエルの『一応』の食事の範囲についてはわからないまま。音楽を作るのは重労働なのだろうとか勝手な想像から篭っていて細身なのには気が回らない]
ま、俺はやっぱ聞く側だし楽しみにしとこう
芸術的なことはわからねーけどな
[なんて聞かせる側である当人の前で明け透けにいった]
そっか。なかったのか。そりゃよかった……ん?
[実験をしているときは海にいることが多く。ほとんど見ていないため
飛んだ。落ちた。で勘違いしたまま。ミハエルの言ってる言葉も内心首をかしげながら聞いている]
ふん。
[絵師の言葉を聞くと鼻を鳴らして、腕を肩にかけ、ひきずるように歩き出す。歩調がゆっくりなのは、それでも多少は気遣っているのか。単に重くてゆっくりしか歩けないだけかもしれないが]
で、薬師のところに行くか?図書館にも湿布くらいはあるが。
[一応希望を聞く気はあるようだ]
[引きずられる形で歩き出す。
ゆっくりとした歩調はあわせ易く、真意はさておき、その点では助かっていた]
あー……薬師のとこは、遠慮したい。
小言多いから。
[返す口調は冗談めかした響きを帯びる]
小言を言われるような事をするからだ。
[すっぱり斬ってから、足を図書館へと向けた。入口をの扉を開ける前に、広場の方に再び視線を向け、声を張り上げる]
ミハーエル!後で絵師殿を受け取りに来い!
[本人の意思は無視だった]
父親のほう…?
[いまいちわからなかったがまあいいか。と思うことにして]
んで、エルザは食事とってたみたいだが、ユリアンはどしたんだ?
えー、俺は健全に生活してるのに。
そも、小言を言われる筋合いがー。
[届かないだろうと思いつつも、文句だけは言い。
弟の名が呼ばれるのに、ちらりとそちらへ視線を向ける]
……というか、俺はモノ扱いか。
[ぶつぶつと言いつつ。弟に向けて、何でもないよ、と言わんばかりに空いている方の手を振って、図書館へと]
― 図書館 ―
[モノ扱いという言葉も聞こえぬふりで、当然文句の方も右から左へと受け流し、読書室の一角、割合に柔らかいソファの置かれた場所へと絵師を連れていって座らせる]
湿布を取ってくる。大人しくしてろ。
[命令口調で言ってから、奥の自室へと一度引っ込んだ]
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