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[少年は隣の女性をベルと呼んだ。一度イザベラへと視線を向けてから、再び少年へ紅紫の瞳を向ける。先にここに居た者であれば、知っていても当然か、と思い直したようだ]
え、ええ。
私はシャーロット、よ。
[よろしく、まで出て来なかったのは、あまりにも少年──ラッセルが気さく過ぎて面食らったせいであろうか。トレイについて訊ねられると、テーブルへとそのトレイを置いて]
キッチンで作って来たの。
材料があったから、折角だし作っちゃおうと思って。
お腹も空いてきたしね。
[クッキーだけど、と言いながら良い具合に蒸れた茶葉に更にお湯を注ぐ。少し待ってポットを一回し、カップに紅茶を注ぎ、ミルクと砂糖を追加した]
貴方達も飲む?
[問いかけはラッセルとクインジーへと]
[赤髪の男──クインジーから向けられた言葉。
それに対し浮かべた笑みは、誰の目にも留まることなく。
『番人』に教えられた廊下に並ぶ寝室の一つを適当に選び、長く使われた様子のない寝台に倒れ込むとす、と目を閉じた]
探る楽しみ…。
……ううん、それは良いわ。
先に頭に叩き込んでおいた方が、無駄に迷うことも無いもの。
[ゆるりと首を横に振ってから、イザベラの手帳を借りる。しばらくの間見取り図を眺め、小さく呟きながら見取り図を記憶した。それが終わると手帳を閉じ、イザベラへと返す]
ありがとう。
外観は小さめのお城かと思ったけど、やっぱり結構広そうね。
ううん。
絵を描いていたらクーが来たから、話してただけだよ。
[彼女に対しても、等しく眼差しは向けられる]
他に二人いるんだって、ベルは会った?
[静寂の時はさほど長くはなく。
閉じた蒼氷は、ゆっくりと開かれる。
静寂の間の変化は、床に落ちた鈍い色彩の浮き出る包帯。
先ほどまでそれに包まれていた腕は、鮮やかな紅に染まって]
……落ち着かんな……。
[そんな呟きと共に、身体を起こして。
新しい包帯を一つ、懐から取り出して左の腕に巻きつける。
紅を包んだそれはすぐに新たな色彩に染まるが、さして気にした様子もなく。
ふらり、部屋を出て宛もなく廊下を*彷徨い歩く*]
シャーロット、
ロッティだね。
[一度舌の上で名を転がして噛み砕く。
一歩横へ退き、トレイを運ぶ少女を、
動きにつれて流れる髪を眺めた。]
そうなんだ、えらいな。
オレは作れないから、パンや果物ばっかり。
確か、ベルもなんだよね。
[漂う湯気に目を細め、口許を綻ばす。
幼さすら残す口調とは裏腹に、
それまでの表情に変化は乏しかった。]
いいの?
[抑揚の薄い声も、僅かに跳ねる]
あら。まだ会ってないですねえ。
[返してもらった手帳を開き、人数に関する記述を書き変える。]
興味深いですね。面白い方だといいんですが。
そちらの方は、クーさんと仰るのですか?
ラッセルくんのことですから、本名ではないのでしょうが。
面白い通称でしね。クク…ごめんなさいね。
[笑みを漏らす。]
[ロッティと呼ばれると僅かにきょとんとした表情に。そのような呼ばれ方はされたことが無いのだろう。その新鮮味に小さく笑いが漏れた。今までの強張った表情ではなく、少女特有の柔らかみを帯びた微笑み]
なぁに、ラッセルも作れないの?
今までよくそれで過ごしてられたわね。
ここに持って来て独り占めってわけにも行かないでしょ。
皆で食べれば良いわ。
[返答前にも手が伸びて来る様子に手早く紅茶をもう一つ淹れて。クッキーも添えてラッセルへと勧めた。他にも欲しいと言う者が居れば、同じように用意する*ことだろう*]
……面白い、のかな?
クク、じゃなくて、クーだよ。
[笑う声を違えて捉え手が止まる。
本名を伝える気はないようで、訂正はそこまで。]
[その部屋は誰かの私室のようであった。
闌(すが)れたカーテンの隙間から光の束が零れ落ち、闇に沈んだ室内でかすかに物の形を浮かび上がらせている。
調度の類はすべてうっすらと埃の膜を被っており、それなりに長い間人の手が触れていないのは確かなようだった。
そのなかで男の眼は、中央やや窓側に置かれた一脚の卓子(テーブル)に惹きつけられた。]
わ。
[止まっている間に注がれる紅茶。
短く感嘆の声をあげ、
イザベラとは異なる笑いを漏らす少女を見た]
今までって言っても、
ここに来てから、そんなに経ってないし。
特に困ることはなかったけれど、
こういうのは、なんだか、心が満ちる感じがする。
[椅子の一つに腰を下ろして、
添えられた菓子ごと紅茶を受け取る]
ありがとう。
[正しくは男の目を惹いたのは、机の上にある物。
黒白の石片でつくられた市松模様の、それはチェス盤であり、その上に配置された黒白の駒であった。
それらの配置から、勝負は半ばで中断されたように見受けられた。
机を挟んで置かれた繻子張りの椅子が、あたかも急な用事でちょっと席を立った、というように少しずれていた。]
[持ち手に指をかけ、底面に手を添えて持ち上げる。
頬を撫でていく湯気にますます目を細めつつ、
カップの縁に口をつけて傾けた。
微かに上下する咽喉。
間を置いて離すと、熱を残す息を細く吐き出す]
ん。
[落ちる声には満足げな響きが混じる。
一度カップを下ろすと、
壊れ物を扱うようにクッキーを摘んで齧りつく。
それを繰り返して、*ひとときを楽しんだ*]
[夢の中を漂う男の指がナイトの駒を摘み、違う升目へと置く。
コト、と石の盤を打つちいさな音が、静寂に包まれた室内で思いがけず大きく響いた。*]
見習いメイド ネリー が参加しました。
見習いメイド ネリーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
あ、か。
[ぼんやりと翠は緋の風景を映す]
きれい…?
[肩を抱き小さく震える。
流れた視線の中、緋の途切れた筋が一つ]
……みち?
[花が倒され出来た道は、何処かへと伸びている。
つい、と前に出た足は何にも覆われていない。
爪先には鮮やかさを失った黒がこびり付いている]
ん。
[最初の一歩で足を止め、小さく眉を寄せる。
だがゆるりと首を振ると再び足を踏み出した。
筋は道へ。道は門へと娘を導く。
ゆっくりと、だが確実に。娘は城へ向かい歩いていった]
[重い音を響かせて扉は開かれる。中に入った娘は人の気配に顔を上げ、スカートを摘んで頭を下げた]
ごきげんよう。
[けれど言葉は続かない。ここは何処であるかは勿論、何故自分がここに居るのかも娘は知らなかったから。
ただ身についたままの仕草で礼を送る。
どこかぎこちない動きに合わせ、お仕着せが衣擦れの音を立てた]
[螺旋の階段を、一段一段上って行く]
[古の城に反響するのは、足音と鈴の音と]
[石造りの壁が其れらを吸い、消した]
[沈黙が続くのは、女が足を止め、窓の外を眺めたから]
うつくしい景色。
[碧眼を細め、口許のくれないは笑みを模る]
[黒の門が開く様子に瞬いて、緑の髪を眼差しが追った]
またひとり、いらっしゃいましたのかしら?
ごあいさつをいたしましょうか。
[かつん][チリン]
[こつん][リィン]
[音を城の中に響かせて、ゆったりと女は階下へ下っていく]
[鈴の声が耳に届き、再び顔を上げる。
花のように鮮やかな緋と、金の色彩が翠に映る]
ごきげんよう。
お邪魔をさせていただいております。
[最前と同じように頭を下げる。
ふと己の足元が視線に入り、裸足のそれを恥じるかのように一歩後ろへと下がった]
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