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10人目、神学生 ウェンデル がやってきました。
神学生 ウェンデルは、狂信者 を希望しました(他の人には見えません)。
神は天より我らを見守り給う。
神は地にて我らを支え給う。
神は全てを生み、全ては神に還る。
我らを照らす光であり、
我らを包む闇であり、
常に共に在りし聖霊(みたま)よ。
今日もまた、
[祈りは降りかかって来た声により遮られた。
ウェンデルは眉を顰め、相手を振り仰ぐ。
時を経て、うら寂れた教会。
年々訪れる者は減っている。
神父の姿は、今、此処にはない。
色褪せた絨毯の上にステンドグラス越しの色づいた光が落ちていた]
……そんな!
神の僕たる私が、人の命を奪うなど、
[悲鳴に似た声。反論は一蹴された。
首を振り、目を瞑り組んでいた手に力を篭め、祈りを呟く。
大きく息を吐き出すと、意志を宿した金色に男を映した]
…………確かに。
両親の目覚める頃、私は家にはおりませんでした。
ですが私が家を出たのは、朝の早くであり、神への祈りを捧げるため。
信徒として当然の事でしょう。
[事実を述べる自衛団員と、信条を語る神学生。
噛み合わない問答は続く]
[先に折れたのは、ウェンデルだった]
…………わかりました。
そこまで仰るのであれば、行きましょう。
この場にて問答を繰り返すのも、無意味です。
何より、場を穢してしまう。
[硬く握った手の内、十字架の鎖が音を*立てた*]
これもまた、神の下された試練の一つでしょう。
―――
■名前:ウェンデル=ニコライ(Wendel=Nicolai)
■年齢:20
■職業:神学生
■経歴:街生まれの村育ち。街から嫁いで来た母を持つ。信心深さは母の影響。
18の頃から街の神学校に入っており、夏冬の毎に、村に戻って来ている。
―――
/*
そーいやこの手の村ではほとんど外部から来た人しかやってないなぁ。
桜花で地元出身やったくらいか。
外部から来ると縁故組み過ぎないで良いよね。
どうにも背後は縁故に引きずられる部分あるみたいだから。
縁故取らないと流星の時のように動き回るってのにwww
もちっと頑張らないとなぁ。
[知らない男の人が、わたしをどこかに連れて行こうとしている。]
[おばあちゃんは嫌がったけど、なんだかどうしようもないみたい。]
…。
[わたしはぬいぐるみのエリーを抱いて。]
[男の人に手を引かれ、集会場につれてこられた。]
[わたしを連れてきた人は、わたしを集会所の中に招き入れると、さっさとかえってしまう。]
[後ろで扉が閉まる音がした。]
…どうしたら、いいの?どうなっちゃうの?
帰りたい…帰りだいよ、おかさん…。
■名前:ベアトリーチェ エアハルト(Beatrice Erhard)
■年齢:15
■職業:無し
■経歴:街に暮らしていたのだけれど、胸の病気にかかってしまいました。
それで何ヶ月か前に、空気のきれいなおばあちゃんの家に預けられました。
……おいおい。
一体、何考えてんだ……。
[新たに連れてこられた少女の姿に、口をついたのは呆れたような呟き。
膝の上の猫が同意するように鳴いて、尻尾を揺らした]
……紅茶、飲むか?
ミルクやココアの方がいいなら、そっち、作るが。
[猫を暖炉の方へ向かわせながら立ち上がり、短く問う。
口調はぶっきらぼうだが、声音にはそれなりに気遣うような響き]
…?
[差し出されたカップを見る。そして差し出した手、差し出した人の顔。]
[すこし見つめてから、そのひとがカップを差し出したままであることに気づいて]
あ。
ありがとう、ございます。
[わたしは少しだけ慌てて、カップを受け取る。]
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