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五分五分なんて、しみったれたこと言ってんじゃねえよ。
じじくさい達観したようなこと考えるよりも、十分全部良い目になるって思っときゃいいんだ。
悪くて九分かな。
[目を伏せたのには気付いた様子も無く。
誤魔化した様子には、首を傾げるが]
そか。
ならいいや。
[と、短く返した]
ん?
[そうこう話し込みながら、12本目の味噌田楽を口に入れると、自分に向けて声が聞こえてきたので、レナーテが振り向いてゲルダを見つめる]
おー。
おー……?
誰?
[女剣士たちの方へと動いていく人形をじーっと見つめていたが]
……っと、いけない。
戻らないとー。
[いつしかヴィリーのことも頭からは抜け落ちて、ぱたぱたと露店の方へ走って行った*]
悪くて九分、かぁ。
そういう考え方、いーな、うん。
[刹那の翳りは既になく。
けらり、と笑う様子はいつものペース。
追求がなかった事に内心でほっとしつつ、聞こえてきたゲルダの声にちら、と視線をそちらへ]
あの子?…ああ、さっきの。
何か変なことしたっけ。
[示されるのに釣られて露店商の少女を見る。
こちらは隠れる理由もない為、結構まじまじと見た]
確かに必要ないけどさ。
凄いよね、ヴィルは。
[眼はあくまで少女に向けたまま、言葉を続けた]
さてね。
どうやら俺は評判が良くないらしいからな。
[言いながらもくつりと笑みを漏らす]
[それすらも楽しんでいるようだ]
[そんな会話のうちに露天商は露店のある方へと駆けて行く]
凄いと思うなら崇め奉れ。
…つっても俺のは癖みてぇなもんだ。
身に染み付いた感覚なんだよ。
[最後に呟いた時の表情は僅かに眉根が寄っていた]
へっへ。
小難しいこと考えるよりも、まず行動だよ。
へとへとになるまで運動すれば、悪いことも考えねえって!
[そう言って、アーベルの背中をバン!と叩く。
一応、かなり手加減はしているが、どこまでの威力があったことやら]
[レナーテの反応で、そういえばこちらが見かけただけで会話はしていないことに気付き]
あ、えっと私はゲルダって言います。こっちはアーニャ
「ヨロシクダゼ」
えっと、昼間にお姉さんを見かけたんで
そのまますぐにどこかに走っていかれちゃいましたけど
― 広場・露店 ―
師匠、ごめんなさいっ。遅くなっちゃいましたー。すぐ店番代わりますね。
……あー、さっきそこで凄かったんですよ、大きな女の人が、こう、ずばばばばーんって!
まだあそこにいるかも。
[露店に戻るとハンスに詫びた後、大振りなジェスチュアを混ぜて説明。やがて遅くなれば店をお片付け]
あは、それは確かに真理。
抜け出したい、って思った時が抜け出し時だからねー。
[けらり、と笑う。
内容が威張れたものではないのは、いつもの事だが。
悪い事を考えない方法、に妙に納得した直後に背中を叩かれ]
……ぐぇ。
[……結構、効いたようです。
衝撃から逃れるよに、隼が肩から一時舞い上がり]
ああ、原因はそこか。
…態度を改める気はないんだね。分かってたけど。
[どうやら言われるまで思い至らなかったらしい。
ちらと見上げると笑みが見えて息を吐く]
残念ながらうちは一神教でね。
尊敬はしているさ。
[軽口を叩く。
寄った眉は見ていたものの、言葉に出して何か言うことはなかった]
俺は俺だ。
他に合わせる道理はねぇ。
[改めるつもりは毛頭ない]
[己の態度が敵を作るのは百も承知]
[分かっていて改めないのだから性質が悪い]
そうかい、そりゃ残念だ。
尤もそこで崇められても困るんだが。
神を騙るつもりはねぇ。
[眉を顰めたことに追及が無かったのは少しありがたかった]
[けれどまだ吹っ切れていないのだと自覚してしまう]
[紫煙交じりに大きく息を吐いて]
…ああそうだ、ライヒ。
お前、自衛団長の自宅知ってっか?
詰所じゃ捕まらなかったんだ。
[ゲルダから名乗りを受けると]
ゲルダと、アーニャね。
アタイはレナーテだ。
[人形が喋っていることには、特に驚かない様子。
旅をして、更に何でも屋をやっていると、とんでもないものもよく見かけるので、多少のことでは驚かなくなってくる]
あー……。
噴水デノヤツネ。アア、ウン、目立ッテイタヨネ。
[あまり思い出したくない記憶なのか片言で返す]
そうそう……って、抜け出したい?
[特に考えずに返答してから、言葉の意味について考えたが、すぐに面倒だと思ったのか、考えるのをやめた。
そして、うめき声を上げる様子を見れば、困ったように眉を寄せ]
お?
おいおい。
そんなに強くやってねえぞ?
だーめだぜー?いつ何時何があるのか分からないんだから、多少は鍛えておかないとよ。
そうだ。
良かったら宿の礼に、少し鍛えてやろうか?
あ、ああ。
何でもない、なんでもない。
こっちの事。
[一瞬の疑問に、ひら、と手を振る。
もっとも、宿の主人に聞かれたなら、笑いながら説明されるのだろうけど]
……強くやってない、って、結構効いたけど……。
[どんだけ馬鹿力、とは、さすがに口にはしなかったが。
鍛えて、という言葉に一つ瞬き思案するものの]
んー……祭り終わるまでは、時間そんなに取れそうにないんだよなぁ。
[『本番』参加が決められてしまった現状。
抜け出しも難しくなるのは目に見えていたから。
零れた声は、ため息まじり]
言うと思ったよ。
[いつも通りの返答に苦笑を零した]
へえ。
きみにしては謙虚な言葉だ。
[続けた言葉も苦笑混じりだったものの、冗談とも本気ともつかなかった。
紫煙にも嫌な顔一つせず、投げられた問いに瞬く]
団長の家?
その路地を通って行けばすぐだけど。
最近は忙しいみたいだからね。今の時間にいるかどうかは。
[大通りから伸びた細い路地を手で示しつつ、首を傾げる]
村の設定が変更されました。
[レナーテに背中を叩かれ情けない声を上げるアーベルを心配そうに覗き込むと]
…………大丈夫?
……うん、大丈夫そうだね。よかった
「ヘタレーヘタレー」
[返答を待たずに納得。何気にアーニャが酷い]
ん? そっか。てことは出るんだ、『本番』
これでも、すっげえ手加減してんだがなあ。
ま。馬鹿力ってのは自覚してんだけどな。
[と、苦笑しながら頭をかいた。
そして、後半の言葉を聞けば]
ん。そうか。
なら、しょうがねえな。
[あっさりと答えた]
んでも、体力と筋力は全ての基礎だからよ。
ランニングと腕立てぐらいはやっておいたほうがいいと思うぜ。
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