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ぷっはぁ!
[筏の端に二本の手が掛かる。
次いで水面を割るようにして頭が。
最後に身体が勢い良く持ち上げられた]
やっぱり雨後は面白い。
さっきのも、もう少し近づいてからいけば届くかな。
[後頭部に手を伸ばし紐を解く。
水を吸った黒髪が重たげに背中へと流れた]
[振り向けば自衛団員が立っていた。
首を傾げて話を聞き、溜息を吐く]
つまりは容疑者ってこと?
婆様が一緒じゃなきゃ僕は怪しい、ということか。
[固くなった顔の前でひらひらと手を振った]
別に行かないとは言ってないよ。
でも濡れ鼠のまま行けというのはご勘弁。
身体温める時間くらいは欲しいな。
[その場で待つという自衛団員に肩を竦めて小屋へと入った。
着替えながらもう一度溜息を吐く]
やれやれ。
あんまし長引かないといいけど。
/*
期限日にバテて参加し損なったら悲しいのでとりあえず特攻した、時間からもバレバレだろう“中身隠しって美味しい?”な兎猫です。
絡むための動きしてなくてごめんなさいです。
ちなみに水人=淡水の海人、のつもりの造語だったりします。最初は疍家(水上居人)を使おうとしたのですが、蔑称なので自重。
個人的には都市でも流れ者だしいいかなと思うのですが、あまり使うべきでないかなと思い直したので。
男女もまだ未固定だったり。比率を横目に見つつ、誰かが固定表現使ったらそのままそっちになるかなとか。
/*
よいせ、と。
後は変更告知だぁね。
時期的にきついかな、とは思ったが、やっぱ辛いにゃあ。
最悪、おまかせでとんでもが来る可能性を覚悟せんとにー。
あとは、どうにも厳しいようなら、一時的に2IDにして、初回吊り用PCを入れるか……。
これは、あんまりやりたくはないんだけど。
つうか。
最近、SNSでもお見かけしないのだが。
……今回も、きついんかにゃあ……。
んー、無理してまで、とは思わんのだが、紅月もだったからにゃあ(汗。
[皿を片付けてくれたロミルダには笑んで礼を言い。
その後は特にやることも無くぼんやりと椅子に座っていた。
お腹が膨れたせいもあるのか、時折うとうとと舟を漕いでいる]
……んー……。
[普段ならば家のある筏でオカリナを吹いたり、周囲から聞こえる音に耳を傾けたりしているのだけれど。
今日は小鳥も集まらず、集会場から出るわけにも行かないためにかなりの手持無沙汰。
そのためか、終にはテーブルの上に腕を組んで、伏せるようにして眠り始めた。
何か音がすれば目を覚ますくらいの浅いものだったけれど]
[ロミルダが台所に行き、戻ってくるのと入れ違うように自分も皿の片付けに向かう。
そのついでに色々見てみたわけだが]
……まあ、確かにここは非常時に備えたとこではあっけど。
なんで、こんなに充足してんだ?
[『陸』に寄った直後だから、というだけでは収まりのつかない様子に、首を傾げ。
広間に戻ると、絵描きをする姿と、転寝をする姿と]
……なんも、することないからなぁ。
「ほんとに、ねー」
[思わず、鸚鵡と顔を見合わせため息一つ]
[手持ち無沙汰なまま、窓辺に寄って外を見る。
集会場の近くには、やはり、自衛団員の姿が見えた。
ちょっと考え、そのまま窓枠に足をかけて外へ]
なー、ちょっといいかー?
[常と変わらぬ口調で声をかけると、顔見知りの団員は僅かに眉を寄せつつなんだ、と問いかけてくる]
じい様、いつくんの?
俺、一応仕事もあるんだけどさぁ。
……大体、なんであいつら呼ばれてんの?
呼び出しの理由って、その……あれだろ?
[外れの筏に住む漁師が、蓮の葉の上で息絶えていた、という話。
その事と、少女たちはどうしても上手く結びつかなかった]
[立て続けの質問に、団員の表情は更に渋くなるが]
「……俺らもそうは思うんだが。
団長曰く、『神の御心のまま』なんだとさ」
……げ。またじい様のソレかよ。
あーあ、やんなっちまうなぁ、もう。
『陸』のカミサマの教えなんかにかぶれちまって。
[大げさなため息と共にもらした言葉を、団員はそう言うな、と嗜めて]
「とはいえ、人死にが出てるのは、事実なんだ。
……お前が疑われてるのもな。だから、大人しくしてろ」
ちぇ……わーったよ。
[鸚鵡の絵の描かれたページをめくって、新しいページに絵を描いた。
今度はどうやら人を描いているらしい。
1人描いては1枚めくって、今集会所にいる2人と、それからギュンターらしき絵まで書き上げたところで]
ふぁ。
[カルメンが眠っているのに影響されたか、ロミルダは小さくあくびした]
[絵を描くのにも飽きたようで、ロミルダは集会所をうろうろと歩く。
カルメンが眠っているから、なるべく音をたてないようにはしていたけれど。
ちょうど窓枠に近付いた時、外の話し声がすこしだけ聞こえて]
ふぇ?
[ロミルダはまたたいた]
[これ以上団員と話していても埒があきそうにない、と判断して踵を返す。
背を向けたから、団員が最後にこちらへと向けた視線に込められていたもの──微かな畏怖には気づけない。
肩の鸚鵡は、そちらに物言いたげな視線を向けてはいたれど]
……っと。
[とりあえず、集会場へ戻ろうとした所で、視界の隅を白が掠める]
へえ……こんなとこにも、蓮の蕾が出てんだ。
[小さな声で呟いて、しばし、水面に揺らぐその色を見つめ]
[窓枠から身を乗り出した。
もちろんそのまま枠を乗り越えて外に出る、なんて芸当は、今のロミルダにはできない]
ユーリにぃ!
[代わりに、外に出ていたユリアンに声を掛ける。
カルメンはまだ眠っていたかも知れないけれど、今は意識にないらしい]
……さて、と。
ここでぼーっとしてても仕方ないし、戻るか。
[戻っても、する事はないのだが。
とりあえず、中に戻ろうとした所で、呼びかける声]
お?
どした、ロミっ子?
って、危ないから、乗り出すなよっ!
容疑者の一人ってことは、僕以外にも疑われてる人がいるんだね。
どんな人が呼ばれてるんだ?
[集会所の筏に渡り、同行する自衛団員に疑問を投げた。
相手が答えるより先に少女の声が届いて]
…今のって公衆浴場の。
あんな子まで、容疑者?
[眉が八の字になった]
それは大丈夫で、
…わぁっ。
[言われた先から手が滑って、バランスを崩しかける。
幸い窓の外に落ちることはなかったけれど、上半身がかくんと折れた形に]
村の設定が変更されました。
…あ、お。
し、ろ。
……ひ、かり。
[幼き日の記憶。
水上での生活でも、空はどこへ行っても同じで。
水にたゆたいながら見上げるのが好きだった。
空と雲と太陽と、それらを眺める幼き日の自分。
けれど不意に視界に闇の帳が下りた]
……く、ろ。
み、え、ない……。
[陽が落ちた訳でも無く、暗所に居る訳でも無く。
瞳を開いているはずなのに、視界には闇しか広がって居なかった]
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