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さあ?
おじいさんと面識があった、とか。
[家族の実感薄い孤児では深まる疑問を察しようもなく]
でもそれはそれで一体幾つなんだアノヒトって感じですよねー。
面識あった……んだろうなぁ、あの物言いからすると。
でもホント、それだと幾つなんだろ。
とーさんの話じゃ、じーちゃんって、とーさんがハタチになる前には生死不明だったらしいのに。
[色々終わったら、久しぶりに帰って聞いてみようかな、などと思いながらも、それは口には出さず]
ま、機会があったら、本人に直接聞いてみればいいか。
……タダじゃあ、聞けないかもだけど。
─どこかの建物の上─
まーだ会うとらんのも居るが…。
いちいち顔突き合わせんでもええじゃろかねぇ。
どうせそんうち減るんじゃし。
[懐から引っ張り出したカードを指で挟み、ぺらぺらと動かす。カードから得られる情報は粗方目を通した。その情報が全てと思っていなければ、ある程度の対処は出来るだろう]
……毛皮じゃもっふもふやなかかぁ。
エイキチ、おまんの毛皮くれんか?
[びみょーに気にしていたらしい。訊ねた小猿からは無理と言わんばかりにぷるぷると首を横に振られた]
じゃよなぁ。
今回は他ん姿ば成れんしのぅ。
まぁええかぁ。
[奇妙なことを口にしながら、あっさりと諦めた]
う、わたたたっ
[想定以上に打ち上げてしまった体は建物の屋上を越え掛け、崩れた体勢に小さく声が上がる。
すぐにバランスを取り直し、予定よりは前方にではあるが着地をこなして]
…ダメだな、浮かれてる。
気楽はいいけど力の調節まで吹っ飛んじゃまずいよ俺。
[その場で座り込み、立てた膝の片方に頬杖をついた]
腹へってやられちまったら話にならねぇからな。
[といって携帯食で腹が膨れるのかは微妙だが]
どこでどんな話が広まってるか、わかったもんじゃないからな。俺も自分から名乗ったわけじゃねぇし。
んー?好きな方で呼んでかまわないぜ?
[元よりそこまで拘るほどの名でもなく]
まったく普通の廃墟だもんなぁ。お宝でも転がってるんなら少しは楽しめるってのに。何でこんな所にしたんだか。
そのうち楽しい場所にはなるんだろうけどな。
[どう楽しいのかは明言はしないが]
早い時分から生死不明だったんですか。
じゃ、おじいさんの行方も問い質せば分かるかもですねー。
[気軽な口調でそんなことを言う]
ん、それが一番手っ取り早そです。
どうせそのうちには、ですしね。
目的が一緒で諦めてくれないなら。
[クスリと笑った。三日月浮かぶ猫の微笑]
自信ないですか?
……。
[どこかから突然、地面から飛び出してきてビルの屋上に降り立った青髪の男を冷静に見つめ、煙草を吐き出し、視線を戻す]
……。
[チェック、修正……]
……変な奴だ。
[珍しく、独り言を呟いた]
[ゆっくりと路地裏から出てくれば、軽く顔を上げる。
何かを探すように辺りを見回し]
んー。まぁ…良いがねぇ。
たまには煙草を吸うのも悪くないと思ったが。
[アレを見たら。
と、厳密にはちゃんと見えたわけでは無いはずなのだが呟いて]
…しかし。
めんどくせぇのばかり集まってる、ってか。
金の話をしに行くにも、食糧探すにもめんどうさそうだ。
何か、此処で狩りでもあるのか…ソレとも抗争か。
確か、"遊戯"があるたぁ聞いてなかったはずなんだがなぁ。
[金にならんのに怪我はしたくないからな、と呟く。
持っているのカードを見れば分かる事のなのだろうが…見ようとしていない]
[空腹については、まったくまったく。というように頷き返して]
ですね〜。そもそもああいう名前って誰かが名づけてるんですかね〜?
噂の広がり具合はだいたい想像つくんですが。やはり広報活動の一環ですかね
[仕事のしやすさとか。と考えて口にしているようで、実際はあまり気にもしておらず]
では私もあなたを呼ぶときの気分で決めますか。
お宝ももしかしたらあるのかもしれませんがー…だったらもっと騒々しくなってるでしょうしね〜。
ま、確かに廃墟というわりに人だらけとか。一箇所だけ何事もなかったように無事だとか。そういうのもない廃墟でも、催し物が行われるまでの辛抱…ですね
らしいよ? 良くは知らないけど。
そも会った事もないし、会ったからどうなるものでもないしなぁ。
[気のない声で言いつつ、肩を竦める。
仕種にあわせ、銀のロザリオが揺れた]
……諦めるようなら、最初からここにいないんじゃないかなぁ?
自信の方は……ヒミツにしとこっかな。
[浮かぶのは、どこか楽しげな笑み。
猫とはまた異なる、獣のそれを思わせるもの]
ではでは、私も空腹に陥る前に少し食べましょうか
[そういって、帽子に手を入れて抜き出すとドーナツが出てきました。もぐもぐ
なんだか帽子の中からくるっくーなどと鳩な鳴き声も聞こえたりする]
[こうして居ても仕方がない。
そう言いたげな溜息をひとつ吐いて]
[届いた独り言に瞬く]
…驚いた、誰も居ないかと思ったのに。
[気配を絶つのは自身とて行っているのだが]
[膝に手をやり、勢いで立ち上がる。
足音の消えた歩みで白煙に、無遠慮に近付いた]
変というのは、何が?
[朽葉色は疑問の色を乗せて]
/*
わかる人しかわかんないネタですみませぬ。
ちなみに、『雷鳴の銀狼』が駆け回る頃には、『銀翼の孤狼』は表舞台からは姿消しております。
更にちなみに、なんでかんであちこちで第二世代は作ってたっぽい(何 だ と 。
まあ、うん。
ここらの詳細は、またいずれ。
[言われた言葉に考える素振りをして]
どーなんだろうなぁ。人によっちゃいくつも呼び名を持ってるらしいし、なぁ。
目立つようなことやってりゃ、嫌でも広まるだろうしな。
ま、判りやすくなるならいいと思うがねぇ。
[所詮名前に関する認識はその程度で]
あぁ、そうしてくれ。俺も適当に呼ばせてもらうし。
この先のあれで、大事な建物とかが壊れても困るってんで、こういう所にしたのかもしれねぇしな。
始まっちまえばこんな所でも祭りは祭りだし。
そんなもんですか。
[ふーんと興味をなくした声で答えた。
揺れるロザリオをなにげなく目が追いかける]
でしょうねー。
ならどっちにしてもすることは同じでしょうし。
んふふ、楽しみにしてまーす。
[二つの空色がキラリと光った]
…って、どっから出してんだそれ?
[いきなり現れたドーナツに目を瞬かせ。
聞こえる鳴き声に首を傾げる]
さすが手品師、って言うところか、これ。
……。
[更にしばらく見下ろし続け、煙草が無くなると、慣れた手つきで新しいのを抜き取り、流れるように火をつけた。
ケースに入っているのは、後1本。
とはいえ、まだまだ煙草は持ち歩いているので、厳密にはそれだけではない。
いつものように、懐に戻そうとしたが、視界の外れにいる男が、意識的なのか無意識になのか、煙草をまさぐる様子が見えた]
……。
[ケースに入った残り1本を抜き出すと、ブラウンの元へ投げ捨てた。
因縁や感情など、男にとってはどうでも良いことだった。
例え、相手をバラバラにちぎり殺そうとする依頼があったのだとしても、関係は無い。
ただ、やりたいからやった。それだけのことだった]
[ぴらぴらと動かしていたカードは天から降り注ぐ光をキラリと反射させる。太陽の光により輝く月が描かれたカード]
……22枚を一つに、のぅ。
カードに使われとる感が否めんが、それもまた一興かのぅ。
折角の機会じゃて、使い使われちゃろうかね。
[そんな呟きを落とし、再びカードを懐へと直した]
さぁて、あとは待つだけかいのぅ。
暇は今しばらく続くか。
[両手を上げ、ぐっと伸びをする。その動きに合わせ小猿は男の頭へと登り、真似するように両手を天へと伸ばした]
……。
[話しかけてきた青髪の男をちらりと見やると、視線をまた戻し、呟く]
……さあな。
[問題に対する答えは口にしない。誰かの用意する答えなどに意味は無いからだ。
疑問に思ったのならば、自分で考えれば良いのだと、男は思っている]
……。
[そのような思いも口にせず、ただ男は何も変わらない様子で煙草の煙を吐き出した]
うん、そんなもの、かな。
[頷きながら、揺れるロザリオをひょい、と掴む]
ここにいる時点で、やることって決まってるようなモノだし。
ま、色々と楽しみではあるよねぇ。
[飴色に宿るのは、たのしげないろ。
それから、唐突と言えば唐突な言葉に一つ瞬いて]
あー、そういや、ボクもお腹すいたかも。
「さあ」と言われても、俺には貴方の考えてることなんてわかりませんよ。
テレパシストでもないんだから。
[傍らに立つままで腕を組む。
重心を片足に置いたソレは幾らか憮然としたもの]
[朽葉色の視線は白筒を追って地に落ちる。
人の姿をもそこに認めた]
…お知り合いです?
[僅かに語尾を上げての、問いの声]
そーですね。単純が一番
複雑なのがそう多くなってもらっても困りますしね
[同じような知識なのか。単に興味が薄いからか。頷きあっさり結論付ける。ついでにいえば、手品師としても複雑なものが多くなっても気分があまりよくない。
名前についても了承しながらもぐもぐ]
ま、そんなとこでしょうかね〜。
こういうどこにでもある場所なら、どうなっても、別に咎められることもないでしょうしね
それはもちろん私の帽子から…お褒めに預かり光栄ですね
[やはり手品師というカルロスに満足げに頷きつつ、帽子を一度指差し、軽くあけると、鳩が二羽ほど飛んでいきました]
[ポケットに手を入れまさぐっても、持っている物は代わりはしない。
不幸なのは、吸いたいという欲を紛らわせる物すらも持ち合わせていなかった事だろう]
やれ…――…?
[一本のシガレットは風で煽られたら何処かに飛んでいきそうな程軽い。
ましてや、それに風を切るほど強い気配を出せるわけでもない。
しかし。地に落ちた煙草を見つけると左手で拾い上げた]
――どういう風の吹き回しだか。
[小さく口元をつりあげて。
ぱしっ、と小さな音と光が左手の指から発したかと思えば、シガレットは紫煙を燻らせる]
そそ。
どうせなら過程も楽しめた方がいーですもん。
もちろん、雷鳴天使さんともですよ?
[空色も期待に満ちた色で光る]
探したら見つかりますかね。
ドーナツとかも。
[離れた場所に向けた空色は飛び立つ鳩を追いかけた]
……。
[憮然とした様子にも、男は一切気にしないで煙草をくゆらせ続ける。
続けられた言葉には]
……別に。
[と、今まで同様に、短い言葉で答えた。
それは否定と言うには弱すぎて、肯定と言うには足り無すぎる言葉だった]
……まだ何か?
[質問には全て答えてやったろうとでも言いたげに、男はマイルズに問いかけた]
だね、楽しめないと意味ないか。
……どうなるかなんて、わかんないけどさ。
[くすくすと笑いながら言って]
んー、探せばあるんじゃないかなぁ。
[それから、飴色も空へ向かう鳩を、見やる]
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