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[大きく伸びをして、男はソファから身を起こした。
そこそこ身長がある男が動く度、古ぼけたソファはぎぃと悲鳴を上げる]
んで、何してたんだっけか。
[緩慢に首を動かして、薄暗い部屋の中を見渡し]
……あー、そうだ。書庫の掃除。
ったく、仕事とは言えたりぃな。
[埃の積もった本が目に入り、頭を掻きながら立ち上がる。
小さな窓に近付き、がらりと開け放った]
/*
うぃす、有言実行でフーゴー選択の龍猫っす。
口調は砕けて行こう、元船乗りだし。
技術者じゃないのは、前回やったからですね、はい。
つか船乗りにしたかったんだ。
嵐の後に「俺のジーベックがああああああ!!!」をやりたい。
……お。
今日もやってんねぇ。
[途端に飛び込んでくる威勢のいい声。
ともすれば幼く見られることもある男の顔が、ニヤリと笑みを形作る]
そいや、そろそろ切れる頃だったか……
[胸元に手が伸びかける。
が、近付いてくる小さな足音と声にその行動は遮られた]
…んぁ。
どした、チビ。
自衛団が?
/*
……フーゴーの声、強力若本ヴォイスだったら楽しいなぁ。
ア○ゴさんな喋り。
あ、今回『も』中身隠しは考えてませn
だって前にやるって言っちゃったし、フーゴー。
[海と森、その中間の色合いを持つ碧の眸が細まり、
森の奥を見据える。
人の身では分け入ることが難しいその場に、焦がれるように。
それは生物学者として、まだ見ぬ動植物に想いを馳せているように、周りから見られることだろう。]
……おや、どうされましたか。
[ふっと背後に気配を感じて、男は振り返った。
碧の眸が捕らえるのは自衛団の姿。]
身上書の更新ですか。それは構いませんよ。
けれど、今、貴方の踏んでいる草花から、
まずは足を退けていただけませんか?
[先程まで微かに綻んでいた顔は、無機質なものに変わった。]
――――――
[神経質そうな筆記体で綴られた個人情報]
■名前:ライヒアルト=クラインベック(Reichard=Kleinbeck)
■年齢:20代後半〜30代前半(後で正確に決めます)
■職業:生物学者
■経歴:この島の出身、街の学校(大学?)を卒業。
島の動植物の独特の生態系の研究の為に生物学者として帰省。
真珠の育成関係の研究もしており、その方面で島に貢献している。
少し対人が苦手で、無表情で淡々とした喋り方をする。
それプラス、人より動植物を大切にしてるような言動をするので、
おそらく変わり者扱いはされている。
■希望縁故:
大学に行くまでは島に居たので、
それまでに島に居る人とは知己希望。
血縁関係者等々、特にNGもないので、
何かあれば振っていただければ喜びます。
―――――――
[数分後、教会を訪れていた自衛団員は慌ただしく去って行く。
携えられた身上書は、結局5年前と殆ど変わっていない]
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■名前:ウェンデル・ハーロウ (Wendel=Harlow)
■年齢:26
■職業:神父見習い
■経歴:5年前に教会に派遣されてきた神父見習い。それ以前には大陸の都市部にいたらしいが、詳細は不明。
教会では身寄りのない子の引き受けも行っており、彼らの世話役でもある。
言動に聖職者らしくない部分がしばしば見られる。
■希望縁故:今のところ、こちらからの希望は特には。
正負多少の無茶振り問わず、縁故は歓迎する所存です。
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なぁんだ、ありゃ。
妙に慌ただしくしちゃって。
……なぁ?
[玄関までついて来た子供を振り返り、顔を見合わせた]
─雑貨屋─
[取りあえず、やりかけていた掃除をやってしまおうか、と箒をくるりと返した所に、奥から呼びかける声]
ああ、ゴメンねかあさん、起こしちまった?
ん、いつものいつもの、なんでもないから、だーいじょうぶ。
なー、ツィン?
[何かあったのか、と問う母に、笑顔で返す。
足元の猫も、同意するように尾を揺らした]
6人目、記憶喪失者 リディ がやってきました。
記憶喪失者 リディは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
……みゅう。
[ボロをまとったような姿で、少女はふらふらと歩いていた。
なんだか、すごくお腹がすいた。
一体、いつから食事を取っていないんだっけ?]
んー。
[少しだけ考えようとしてすぐやめた。
そんなことよりも大事なことがあったはずだ。
だけど、それでさえなんであったのかはよく覚えていない。
私は何を探しているんだっけ?]
[受け取った紙に、流れるように文字を書き連ね、差し出した。
それを受け取った自衛団は、慌ただしく去って行く。]
草花に注意をと、云いましたのに。
[自衛団の者が気がつかなかったのだろう、
先程踏まれていたとは別の野花の茎が折れていた。
少し眉間に皺を寄せるも、折れてしまったのは仕方ないと、
淡い桃色の花弁を持つ、可憐な野花を手折った。]
……何か、あったのでしょうかね。
[指先で茎を回せば、花が回り踊る。
その様を見ながら、独り語ちた。
ざわざわと風が、頭上の森の木々を揺らす。
碧の双眸は一度その様を見上げ、
片手で少し乱れた黒髪を鬱陶しげに一度梳いて、
くるりと踵を返すと、広場の方へと足を向けた。]
……ま、いいや。
そーいうわけで、ちっと買い物に行ってくるわ。
いい子にしてろよ?……って、他の奴らにも言っとけ。
[何がそういうわけなのかは兎も角、子供は素直に頷く。
その頭をぽんぽんと軽く撫でてから、男は教会を離れて行く。
そして書庫の掃除をサボったのは意図的か否か]
/中/
正直、設定的にはライヒアルトに縁故を持ちかけるのが一番おいしいんだと思うけど、なんとなく人狼になりそうでなあw
まあ、最初からこの娘の最後はBADENDにかなり近いものになりそうなんでいいんですが。
[母としばし押し問答の後、奥で休ませるのに成功する。
言葉遣いの事やら何やら、最近はそちらの小言が増えたような感もあり]
もー、そんなん急に言われても。
すぐ直せるモンでもないってーのに。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、店の前の掃除をする手つきは丁寧なもの]
……。
[なんだか段々頭が回らなくなってきた。
これはまずい。
早くやるべきことをやらなくちゃ。でも、それってなんだったっけ?]
みゅう。
[そんな答えの出ないようなことを悶々と抱えながらふらふらと歩いていると───それは見つかった]
見つけた!!
[それは、森から広場へと足を向けているライヒアルトの姿。
少女はそのまま走って、彼の元へと向かっていった]
/中/
その変人なのが、こちらとしてはありがたいのですw
むしろ、そうでなくては困る。
……フラグも色々立てなくちゃいけないしw
─宿屋─
[近海で獲れる魚を使った揚げ物をつまみに、船乗りはラム酒を呷る。少し前から飲みまくっているせいか、段々と呂律が回らなくなって来ていた]
おいおい、もうそのくらいにしとけよ。
今日はもう船に乗らねぇにしても飲み過ぎだ。
[お代りを要求されても出すのはミルクのみ。フーゴーのその頑固な姿勢に船乗りは仕方なくミルクをちまちま飲み進めるのだった]
ったく、しょうがねぇ奴め。
それ飲み終わったら部屋行って休め、良いな。
おいリッキー、ちぃと一服してくらぁ。
しばらく頼んだぞ。
[店の手伝いをしてくれている青年・リッキーに後を任せ、フーゴーは店の入り口から外へと出る。入口傍らにある大きめの石に腰かけると、パイプを取り出し景色を眺めながら一服し始めるのだった]
……あー、平和だなぁ。
海に出てた頃に比べりゃあよ。
さってと。
まずは……
[広場近くで立ち止まり、ぐるりと辺りを見渡す。
足を向けるのは雑貨屋]
よぉ。
昼間っから精が出るねぇ。
[店前の掃除をする娘に声を掛けた]
[ちょっと走っただけで息はすぐに切れた。
肩で大きく息をしながら、ライヒアルトの顔を見つめる]
……。
[……何をするんだっけ?
覚えている。この顔は覚えている。
だけど、なんで探していたのかは覚えていない]
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