情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
9人目、刺繍工 ゲルダ がやってきました。
―自宅―
――ん……
[昼間から怠惰に寝ている女が一人。
刺繍糸や、綺麗なビーズ細工が散乱した机の側――というか机につっぷしている。
寝ていると言うよりは寝落ちていると言うのが正しいだろう。
その証拠に、中途半端に伸ばされた手の先には針を差したままの、差しかけの刺繍があった。]
[そして当然というかなんというか、無理な体勢で寝ていれば痺れも起こる。
無意識に体勢を変えようとして身じろぎをして――]
!!――ったぁ……っ
[ガタタッっとお約束のように椅子から転げ落ちてようやく覚醒をみたのであった。]
あー……寝ちゃったのか……
[まだどこか寝ぼけたままで顔を擦り、一度頭を振ってずれたスカーフを外す。
のそのそと机に手をついて立ち上がりながら凝り固まった身体をほぐした女は、欠を零しながら顔を洗うために洗面所へと向かった。
そしてそれなりに身支度を整えた時に来客を告げる呼鈴が聞こえる。]
10人目、放浪娘 レナーテ がやってきました。
―港へと―
[ぱらぱらと、本のページを捲る潮風。
膝の上に載せていた本が、最後のページまで辿り着いても、
女の手は、それを戻そうとはしない。]
っわ、
[突然の大きな揺れに、眠りから醒めると
床板をわざと大きく響かせながら、操縦室へ]
――ばか野郎!
揺らすなよ。
せっかく、人が気持ちよく寝てるってのに…
[身なり、顔立ちからは想像できない罵声を吐く。
そして先ほどの場所へ、落とした本を拾い上げた。]
はいはーい、どなたですかー
えー……めんどう……はいはい、かけばいいんでしょー
[怠そうな声を掛けながら扉を開けば役場の人間がいた。
どうやら数年ごとにあるらしい現状調査の一環だとかという説明を半分聞き流した女は適当に提出書類に書き込み役人へと渡した。]
はい、それじゃお仕事お疲れ様、さっさとかえれ。
[書類を押し付けてバタンと扉をとじる。]
―――――――――――――――――――――――
■名前:ゲルダ・ハニッシュ Gerda Hanisch
■年齢:22
■職業:刺繍作家のようなもの
■経歴:島生まれの島育ち。親が手芸店のようなものを開いていた関係で幼い頃から刺繍に親しみ、長じて自らが考えた図案を差したハンカチや小物入れなどを作るようになった。
今も親は健在だが最近は島の外で仕入れに出たりしていてしばらく帰ってきていない。
■希望縁故:村の住人は大半が知り合い。
クロエの雑貨店に作品を置かせてもらっている。
―――――――――――――――――――――――
放浪娘 レナーテが村を出て行きました。
[部屋の中へと戻った女は途中のまま放り出されていた刺繍を仮止めしておいて、暫しの休息をとる。
日が落ちる前には部屋の外に出て行くつもりではあるが、寝起きで出かけるだけの体力はないのだった**]
───。
[ライヒアルトの自宅について、どのくらい時間が経ったろう。
少女は何やらひくひくと鼻を動かして、美味しそうな匂いを感じている]
───みゅう!
[突然、ガバッ!と起き上がり、傍らで本を読んでいるライヒアルトに目もくれずに一直線に美味しそうな匂いがする場所へとほとんど無意識のままで移動して、冷たいままの煮込み料理を近くにある箸なのやら、スプーンなのやらを不器用に使いながら、ガツガツと平らげた]
……ふう。死ぬかと思った。
[一通り自身の腹が膨れるまで食べつくすと、今更気づいたかのように周りを見渡した]
……どこだろ、ここ。
[少女の記憶の中には無い……と、思う。
なにしろ、記憶のほとんどが無い以上、それが本当かどうかも疑わしい。
だけど、自分が自分として気づいたときからの記憶の中では、間違いなく無かった]
なーんか、殺風景な家。
どんな人がここに住んでいるん……だ……ろ?
[きょろきょろと辺りを見渡していると、先程から少女を見つめている男の姿に気がついた]
……。
[何やら眉根を寄せた]
……。
[何やらハッと顔を上げた]
……。
[何やらまた眉根を寄せた]
……。
[何やら恐る恐るもう一度男を見た]
……なんで?
[最後に分かるような分からないような、意味としては色々と解釈が出来そうな言葉をライヒアルトへと投げかけた]
─雑貨屋─
はぁい、いらっしゃいま……。
[ドアベルの鳴る音に振り返る。
何か、気圧されるものでもあったのか。
振り返ったままの姿勢でしばし固まったが]
……し。
[それでも、それは言い切った。
見慣れない姿。黒の瞳がぱちくり、と瞬く]
あ、えっと。
見ない顔、だけど、別荘地に来てるひと、かい?
面白いもの、かぁ……家で扱ってんのは、暮らしの品だからなぁ。
[それでも、我に返るのは、早かった。
持っていた本を棚に並べ、視線を向けるのは色とりどりの刺繍のなされた小物の棚]
こんなのはどーかな。
かわいいだろ、ウチの幼馴染の作品なんよ。
[そんな説明をしつつ。
カウンターの奥、厳重に鍵のかかったガラス戸の奥のティアラの事を問われたなら]
ああ……ごめんねぇ、あれは売り物じゃないんだ。
真珠の細工が欲しいなら、知り合いの工房紹介してあげられるけど、あれを譲るのはカンベンねぇ。
[苦笑しながらこう言って。
やり取りの末、客が帰って行ったなら]
……色んなのがいてるわ、ホント。
[こんな呟きをぽつり、と漏らしていたとか]
─広場─
[その一方で。
宿の主人からミルクを振る舞われたぶち猫は、礼を言うよに擦り寄った後、再び散歩へと。
首につけた銀の鈴が、歩くのに合わせてちりり、と小さく音を立てる]
10人目、測量士 アーベル がやってきました。
やれやれ。
[別荘から離れた所で足を止める。
革の小袋を軽く放り投げ、キャッチした。
チャリンと響く音は軽くない]
確かにこれだけあれば、親父さんの所に泊まってても釣りがくるだろうけどさ。
ま、仕方ないか。
[水平線へ向けていた顔を戻し、村に向かった]
― 自宅 ―
[本を開いてから、どれほどの時が経ったのか。
不意に猫のような声が聞こえて、本より視線を上げた。]
嗚呼、起きたのか。
[生物学者の声には反応せず、
一目散に台所へと向かう少女の後ろ姿に、
爪の先程の幅、碧の眸を見開く。
そして、微かに持ち上がる両肩。
本を、硝子コップに飾った花の傍に置くと、
急ぐでもなく少女の後を追った。]
……温めなくてよかったのか?
[良い食べっぷりを静かに見つめていれば、
ようやっと我に返ったらしい少女と視線が合う。
掛ける言葉は、どこかずれていて、
その言葉に対してではないのだろう、
百面相をする少女を無表情で見つめる。]
此処は、私――ライヒアルト=クラインベックの家だ。
[そして「なんで?」という言葉に対し、
まず「此処はどこか?」という疑問におもむろに返す。]
君は、私に恨みがあると云った。
次に、腹が減っていると云った後、倒れた。
故に、私は此処に君を運んだ。
[続いてまるで三段論法のように、此処に至るまでの事情を説明し]
さて、君は誰で、私になんの恨みがあるのだろうか?
[最終的には疑問を返し、口を一度閉ざした。]
―港―
……ということで、次ので帰ることになったから。
雌鹿亭の女将にこれ届けて欲しいんだ。
笑うなよ。そも運び屋は本職じゃないんだからな。
[まだ笑っている連絡船の船長に手紙を押し付けた]
頼んだよ。それじゃ。
[荷物を背に掛け、船から離れる。
宿に向かおうと広場を横切ってゆく]
─宿屋前─
[礼を言うようにすり寄って来るぶち猫。その頭を一撫でして散歩へ戻る様子を見やる]
……んっとに平和だな、ここは。
時折の嵐は起きるが、んなもんは船を走らせてた時もあった。
転覆の恐れがねぇだけ良い方だわな、ここはよ。
[パイプを片手に視線を港へと向けた。そこにはお気に入りの船も置いている。その内また走らせに行くかと思いながら、パイプを咥え煙を吐き出した]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新