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あっ、みずねぇちゃ。
[知った声。向こうの方から、よく知った人がやってくる。
よごれたまんま、とててと近づいて、瑞穂の足元にきゃぁと飛びついた。]
びっくりして転んだの。
おじちゃんに起こしてもらったの。
[そういって、史人を指差した。]
[千恵を起こしてこちらを見ている男性、
千恵がこちらに寄ってくると少し距離を置く様子が見えた。
飛びついてきた千恵を抱きとめて、少しよろめく]
うん、お礼もちゃんと言えてたね。
[いいこいいこと千恵の頭をなでてから]
でも人のこと指さしたりしたら駄目だよ?
後、お兄さんって呼ぼうね?
[千恵に注意をした。
史人に視線を向けると頭を下げて]
すみません、色々と。
作風、ね。……ああ、そういえばあんた、そういうの専門に扱ってるんだったな。
[そも、過去会った会場がそっちの類の書籍の出版パーティーだったわけで。
ちなみに名前を覚えていないことには、それ程執着はしていない様子。そもそも、雪夜自身あまり人の名前を覚えようとはしていないわけで。]
……ああ、まったく呼び出しておいて急用ですぐ帰るなんざ、ありえない話だ。
正直、付き合い方を考えさせられる。
[苦笑いには憤慨した様子でそう答える。]
ふむ、そうか。俺は別にどっちでも構わんのだが、奢ると強行して、そっちがいい気をしないのなら、な。
……まあそれはそれとして、コレといった当てがないのなら、行きつけの店を紹介するが。
―中央広場―
いえいえ。
[丁寧な礼に手を振った。
千恵に向けたような笑みを彼女にも向けて]
……じゃ、オレはこれで。
気をつけるんだよ。
[千恵に言い残してから、もう1人にも頭を下げて、その場を*離れて行く*]
そ。超常現象、幻想生物は俺の専門。
それだけに、あんたの解釈法とかは面白くてねー。
[何気に、全巻手元に置いているらしい。というのは余談としておいて]
……一日一回、生存証明のメールを送れ、と言って来るのも大概どうかと思うが……。
そっちも、中々苦労しておられるようで。
[憤慨する様子に、よっぽどだな、なんて思いながらこう言って]
貸し借り増やすのが、好きじゃないんでね。
あー、宛もなくはないけど、お勧めがあるなら教えてほしいとこかな。
味のいい店は、覚えてて損ないから。
……喫煙できると、なおいいんだけど。
[手にしたままの黒の小箱、それをくるりと投げ上げつつ。
口にするのは、冗談めかした言葉**]
[いいこいいこされると、子猫のように目を細め。
続いた瑞穂の注意は聞いているのか、にこにこしたまま、はぁいと返事する。
きをつけて、にもおんなじように、はーいと元気よく返事を返し。]
にいちゃ、ありがとお。またねー。
[立ち去る史人に手をふると、うさぎの耳もひょこひょこ揺れた。]
―中央広場―
どうもありがとうございました。
[向けられる笑みに頭を再度下げてその場から離れていく背中を見送りながら]
あっ、思い出した。
あの人もしかして漫才師の史人さんかな?
[千恵の頭をなでながら疑問の声を漏らす]
/*
結構、あちこちと被ってるのがきついのー。
ダブルドライブも視野にはいれとくか……。
せめて、後一人増えてくれればなぁ。
[頭を撫でてもらうと、くるくると喉が鳴る。
疑問の声に細めた目を目を開けて。]
ふみ、にいちゃ?
[確認するように名を呼び瑞穂を見上げ。]
みずねえちゃ、漫才師ってなぁに?
[素朴な疑問を聞いてみた。]
[なでられて喜ぶ千恵を見ているとまるで本当に妹ができたようで]
うん、史人さん。
漫才師っていうのはね…、
[改めて聞かれると説明の難しい質問]
おもしろいことをしてみんなを笑わせる人のことだよ。
千恵ちゃんはTVとかはあまりみないかな?
[ふるふる。首を振って否定する。
だがまだお笑い云々が分かる歳ではなく。]
でも、ふみにいちゃは見たことないの。
[もし見ていたとしても、記憶には全く残っていないようで。]
ふみにいちゃ、おもしろい人なんだ。
[微妙に認識のずれを感じる発言をする。
史人の背が遠くなると、視界には桜の巨樹と、女の人の姿が入る。
結局『おうか』はよく分からない。
自然、女の人は変な人という印象になる。
『変』は『怖い』に繋がり。
何だかどきっとして、ぎゅっと、瑞穂の手を握りながら。]
みずねえちゃ、千恵おなかすいた。
[帰ろう?と*訴えて。*]
う〜ん…、
[認識のずれを感じながらも否定してさらに説明を求められればきっと説明はできない]
うん、おもしろい人なんだよ。
[ツッコミ役だったとかそういうことは考えないことにした。
答えてから千恵の視線の先、女性に目がいく。
千恵の手を握り返しながら]
あの人何してるのかな…?
[女性の視線の向く先、街のシンボルツリー、桜の大樹。
女性は何か呟いてるようで―――
千恵の言葉に思考は途切れる]
うん、それじゃあ家まで送っていくね。
それとも今日は一緒にご飯食べる?
[千恵の手を握りながら中央広場を*後にした*]
ん。そっか。
……とりあえず、「ありがとう」と言っておいた方が良いか。
[全巻手元に置いているという言葉にふむと答える。]
……まあ、な。だが、毎日か? それって……いや、なんでもない。
[「自業自得なんじゃ」という続きの言葉は飲み込んでおいた。]
なるほどな。まあ、解らんでもない。
じゃあ、決まりだな。生パスタの店なんだが、とりあえずカルボナーラを薦めておく。
煙草は……俺は吸わんが確か区画は確保されていたはずだ。
[そうして、同意を得られたなら先導して、路地裏の隠れ家的なお店へ彼を案内するだろう。
その後は、パスタを食べながらの超常現象談義に*花が咲くか*。]
たべる。みずねえちゃといっしょ。
[ひとりのごはんは好きじゃない。なので、瑞穂の提案には飛びつく。
手を握りぶんぶん振りながら、ごはんーごはんーと音符がつきそうな歌が唇から零れ出る。]
かやにいちゃもいっしょ?
[だったらいいなを込めて。瑞穂の手をきゅっと握ったまま、公園を出て*ついていった。*]
うん、一緒に食べよう。今日は私も一人だし。
[握った手をぶんぶんと振り回されながら上機嫌そうな千恵に笑みをこぼす。
千恵を見ていると自分の子供時代を思い出す。
そのときの自分よりも活発に動き回る千恵の姿はちょっと羨ましくもあった]
それじゃあご飯食べる前に伽矢くん探そうか。
[伽矢の姿を探しながら二人で通りの方に*出た。*]
/*
何やら探されておる。
これはどこの通りかを指定しないで遭遇すべきか。
しかし疲れたのでも少し休ませt
[←突発でリンゴもぎ手伝わされてた中身]
[何本目かのランニングの後、前を見据えた視界の中に、見知った顔を見つける]
千恵。
[幼馴染よりも、先に声をかけたのは幼い従妹。
オレはいつもはあまり見せない柔らかな笑みで従妹の名を呼んだ。
彼女はこの世に残った数少ない、父親との大切な繋がりの一つ*だから*]
[公園を出てすぐのところで伽矢を見つけることができた。
伽矢が千恵に声をかけるのを見ると千恵の手を離した。
きっとそちらの方にかけよっていくから。
少しの間距離を置いて二人の様子を眺めてから]
伽矢くん、ちょうど探してたんだ。
3人でご飯一緒に食べよ。
[ころあいを見計らい遠慮がちに声をかけた。
伽矢にとって千恵が特別なことよく*わかっていたから。*]
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