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…悪かった、揶揄って
[迷う様子に苦笑。]
[ちゃんと氷の器も一緒に持ってきたから、アイスはそう簡単にはとけないだろう]
…苦手なのか?
そう、か?
…ただ単に稼ぐ手の一つだが。
お前のような稼ぎ方ができないうえに、力もそんなにないからな。
これはたいした手間じゃない
[アイスを見て、一言。]
[答えようがなくなっているらしい様子に、苦笑して。
それから、シャロンに向き直り、軽く頭を掻き]
あー、いや。
俺、先達んとこから自立してから、ずっと一人なんで、そういう感覚がイマイチよくわからんから。
そうなのかな、って思って、聞いてみたんよ。
ま、稼ぐ方法はそれぞれだろ。
特性を生かせりゃ、それで御の字ってな。
……いや手間云々というか、良くこれだけ作ったな、と。
ずっと一人、ね。
だからタバコが手放せないのか。
[小さな笑み。]
特技なのか。
よくわからないが…
一度に作った方が楽だ。それだけだ。
[そう言ってから]
何か飲み物も持ってこよう。アイスに合いそうな、あまりあつくないもの。
[生来、余り口数の多いほうではない。
食べ終えれば手を合わせ、二人の会話を聞くとも無しに。
稼ぐ方法。特性。その単語には、僅か反応を見せたか。
しかし自ら進んで口を開く事も無く]
[棚に手を伸ばし、何か瓶を探す。]
[よくわからない言葉の瓶を見つければ、その蓋を開けて中のものを小さなグラスに注ぐ]
[透明な液体。]
[なんだかわからずにそれを飲んだ。]
[その瞬間、強い酒に一瞬でめまいを起こして、*くったりと崩れ落ちる*]
[多分、音は本当に小さかっただろう。]
煙草はまあ、それ以外にも色々あるんだけど……な。
[答える言葉はやや濁され。
台所へと向かう背を見送れば、ため息一つ。
視線は遠くを見るが如く、虚空を彷徨うか]
……なんだ?
[物音がしたきり、沈黙してしまった台所の様子に僅か、眉を寄せ。
取りあえず、食器の片付けもしなくては、とそちらへ向かい]
………………。
[沈黙数分]
……何やってんだか。
[口をついたのは、呆れたような呟き]
……おーい、無事かー?
[取りあえず食器をシンクに置いて。
くたりとしているシャロンの傍らに膝をついて声をかける。
返事はなく、周囲には、アルコールの香りが僅かに立ち込め]
……まさかとは思うが……酒、飲めねーの?
[というか、それ以外の結論が出てこないわけなのだが]
[中々戻って来ない二人に首を傾げ]
…何か。
[あったのか、と台所に顔を覗かせ訊ねる。
倒れ伏す人物。傍らに膝を突く男。酒の香り]
[呼びかける声に、振り返って]
あー……どうやら、酒飲んで倒れたかなんかしたらしい。
[言いつつ、だされたままの瓶をちらりと見て]
まあ、俺の記憶が正しければこれ、かなり強いはずだけどな。
酒…、そんなものまで。
[取り敢えず、飲む前に香りを嗅ぐだとか。
危機管理能力が足りないのでは、などと思う。
が、口には出さずに]
…兎も角、運んだ方が?
常備品になってるのは、知ってたけどな。
つうか、もう少し警戒というかなんと言うか……。
[がじがじと頭を掻きつつ、ため息混じりに呟いて。
運んだ方が、という言葉に、一つ、頷く]
ああ、そーだな。
ここにほっといたら風邪引くし。
……取りあえず、そこのソファに寝かしとくか。
[軽い口調で言いつつ、ひょい、と抱え上げて。
軽い違和感]
……つーか、おいおい。
[呆れたような呟きは、ごくごく小さなもので、他者の耳に届く前に掻き消えたやも知れず]
…よかったですね。
ここが、そういう場所ではなくて。
[独り言のように呟かれた声はシャロンに対してか。
一瞬、皮肉な笑みのようなものが口元に浮かび、消える]
お任せ、します。
[端的にカルロスにそう告げ。自らは酒瓶を仕舞おうかと]
……ああ。
悪いが、そっちの片付けは頼むわ。
[任せる、という言葉に頷いて、部屋へと戻り。
すっかり寝入っているらしい、クローディアの隣に、そっとシャロンを下ろす。
傍らにやって来て心配そうに覗き込むネロに心配すんな、と笑いかけつつ、二人に毛布をかけてやり。
ため息]
……っとに……。
[立ち居振る舞いから、多少の違和感は感じていたが。
抱えて運べば、隠されている事は察する事が出来る訳で。
とはいえ、その理由も思い至らない訳ではないし、何より]
俺が嘴挟む必然なんて、どこにもねーしな。
[単純明快な理屈で、察知した事への興味をさっくり*切り捨てた*]
[何を思ったか。
酒をグラスに注げば、それを口に。
一口、二口。呷り。喉に流し込む]
[通り過ぎる液体。零れ落ちる吐息。
朧に霞む意識。次第に熱を持つ身体]
[片付けを終えればその痕跡は無い。
広間の皆に一言告げ、集会所の外に。
孕んだ熱をすぐさま奪い去る、夜の風。
己が身を抱くように腕を回して天を仰ぐ]
[――月の光は酷く冷たく感じられた]
[別段、それに対して何を思う事もない。
生きていくのに必要な手段なのだから。
ただ、自分が穢れているとは思えども]
だからこそ、俺は。
使い捨てられる存在であるべきだ。
[その目は己を見るべきではない。
その手は己に触れてはならない。
その心は己の届くものではない]
[眩しさに意識の覚醒。]
[違和感を覚え、現状把握に努める]
……あ
[そう呟けば慌てて起き上がり……]
[……*再び、ソファに沈む*]
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