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……お?
[かけられる声に、蒼の瞳はきょと、と瞬く。
知らぬ場所の知らぬ相手、という事もあり、自然、振り返る仕種はやや身構えるよなものに]
ここがどこか、って。
それ、オレが誰かに聞きたいなー、って思ってたんだけど。
[がじ、と頭を掻きながらの言葉に同意するように、ひよこらしきものがこく、と頷く素振りを見せた]
[気配も足音も消さない歩みで近付いていく。
頭上のひよこらしき銀の塊が頷く様が見える位置まで来て足を止め]
ふぅん、そっか。
[がっかり、という風でもなく、自然にそう呟いて]
[ゆるりとサファイアブルーの視線が空間を撫でる]
なんとなーく、戦わなきゃいけねー気はするんだが。
そんな感じ、アンタはしてねぇ?
[背に負っていた大剣を片手で引き抜き、地に先をめり込ませる。
ずん、と僅かに響いた其れに、重量は見た目通りと伝わるか]
なんせ、裏道抜けたらここにいた、ってくらいだからねー。
[お気楽な口調はそこまで。
投げかけられた言葉に、ほんの少し、蒼に険しさが宿る]
……や、なんつーか。
物凄く、よいそーな気配がしてるから、そーゆー場所なんかな、とは思ってたけど。
[引き抜かれた大剣と、傍目にもわかるその重量。
当たったらいたそーだなー、とか、そんな思考が掠めていく]
……というか、おにーさん。
思いっきりやる気じゃないん?
…まあ俺もそんなもんだけどよ。
[何処か呆れた風に息を吐き出す。
呆れる感情の向かう場所は空間を構成するものなのだが]
なんかなー、期待されてる感があるわけよ。
闘らんと動けんような、そんな感じがな。
[先を埋めた剣を引き上げ、ぐるりと回転させて肩に乗せる。
こと、と軽く首を傾げて]
そうなったら、闘るしかないんじゃね?
……その、みょーな期待感は否定しない、けど。
[じり、と後ずさる。
低く身構える様は、どこか獣を思わせるか]
……オレ的には、平穏かつ穏便に日々を生きていきたいんだけどなぁ。
[そう、言いながらも。
既にこの場であった戦いの名残りと思われる血の気配は、先ほどから眠れる部分をざわめかせていて。
抑えきる自信がないのも、事実]
……なら、動いた方が、いい、か。
[ぽつり、呟いた後。頭の上の銀色を手に乗せて]
ズィル、ブレードモード、アクティブ!
[ひょい、と上へと投げ上げる。一瞬の閃光の後、落ちてきたのは直系60センチほどの銀色の、輪。
ただし、その外周には一目でそれとわかる、鋭利な刃が煌めいて]
へぇ、ペットかなんかかと思ってたら武器に擬態できるんか。
見た目にゃよらんなー。
[ぱちぱちと瞬いて、紡ぐ言葉は何処までも軽いもの。
肩に乗せていた剣を浮かせ、右手一本で重量を支えきる]
平穏かつ穏便に生きて行けるんなら、その獲物はいらねぇよな?
[ふ、と浮かぶ笑みは楽しげな其れ]
ウィンディ、フレイム、アクア。
[呼び声に翳した左手の周囲を次々に其れ等が舞い、すぐに掻き消え。満足げにひとつ頷く]
問題なく使えそうだな。
…んじゃま、行かせてもらいましょーかっ
[ぱん、と高らかな音を立てて左手を剣の柄に当てて握り込み、馬鹿みたいに真っ直ぐに正面へと駆け込む。
重量に体勢は低く、ぶん、と低く風を引き裂きながら、狙うは相手の腹部を横薙ぎに]
説明は、ややこしいから割愛。見たまんま、ってコトにしといてっ!
[正直な所、念動感応性金属生命体とか、説明するだけで面倒なのでひよこに関してはさらっと流しておいた]
まーねー。
平穏に生きるためには、コレが必要っていう、悲しい現実があるからさ。
[口調こそ大げさなため息混じりだが、声はどこか、楽しげに。
真っ向から踏み込んで来る様子に、蒼をす、と細め]
……いよっ、と!
[軽い掛け声と共に跳躍して、横薙ぎの一撃を避ける。
そのまま、上空で身軽に一回転。相手の背後に着地すると同時、右足を軸に回転し。
右手に持った円刃を、水平に構えて突き出した]
説明されてもわかる気しねーからそりゃいいんだけどよ。
[しれりと言い切って追求する気の無さを示して]
誰かが護らにゃならんわな。
何もせんでも平和でいられんならそれが一番だけどよ。
[薙いだ右は重量を支える為に動かない。
比較的自由な左肩が軽く竦められて]
それで済む程、世の中っつーのは甘くねーからな。
[自分の動きに隙が大きいのは解り切っている。
だからこそ薙いだ力を殺さずにそのまま真後ろまで剣を振り切る。
突き出されてくる刃を弾く、その為に]
少なくとも、自分の身は、自分でないと護れないしね。
それに……。
[『今』は、護るべきものがある、とは。
無用の事なので、声には出さない]
そもそも、平和ってコトバ自体、幻想みたいなもんでしょー。
[口調は軽く、瞳は厳しく。
避けた剣がそのままの勢いで振り切られるのはさすがに予想外で、刃を引くのは遅れた。
キイン、と響く金属音。手に痺れが走るのを感じつつ、バックステップで距離を開ける。
その間に体勢を立て直されるだろうが、速攻をするにはやや厳しかった]
うげ、見た目によって重っ……。
まともに食らいたく、なさすぎるっつの!
[距離が空いた所で、円刃を両手で縦に持って振り被り。
振り下ろしの勢いに乗せるよに、投げつけた]
そーでもないぜ?
護ってくれる奴が居りゃあ自分で護る必要はねーよ。
けどま、男として護られっぱなしはヤなんでね。
[自分とて護りたいものがある。
その為にわざわざ力を磨く旅になんぞ出ているのだから]
幻想でも真実にしたいね、俺は。
[笑みの形を作るサファイヤブルー。澄んだ光は真っ直ぐに見据えて]
[ざ、と地を剣の先が裂き、軌跡を覆うかに土埃が舞い上がる。
留めるのは右手に任せ、向かう刃に翳すは左]
『留まることを知らぬ風よ。
今一時我が手に宿りて愚かなる者を薙ぎ払え』
[ひゅる、と音を立てて風が左手へと収束する。
横薙ぎに払えば其れは鞭のように撓って、けれど狙うのは刃ではない。向かい来る刃は無視して、狙うは相手へ直接、肩口辺りを引き裂こうと]
そも、護ってもらうのアテにしてたら、生きてけねぇっつの!
[他者を当てにして生きていけない、というのは物心ついた頃から叩き込まれていた法則。生まれた場所は、それが当たり前だったから]
……って、ちょ! マジかって、それ!
[ふと横道にそれかけた思考は、風の音によって引き戻される。
こちらへ向かう風の一撃。
避けるか否か、逡巡する時間もなく、右の肩口に走る衝撃]
……ちっ!
[舌打ち一つ。蒼は自身の投げた刃を追う]
ズィル、ダブルミラージュ!
[上げた声は念となり、銀の刃は二つに分かれ。左右二方向からの挟撃を仕掛けるように、宙を舞う]
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