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─中央ビル・一階広間─
ま、俺だって必要以上に売り歩くのは主義じゃないが。
[鴉の生業は、『勝負』ではない。
対立やそれに伴う戦いはあくまで付随要素に過ぎぬもの]
必要でやるなら、自分に利するように動くのは、当然だろ?
[エルザにさらりと返して。
カルメンの笑みに、何となくげんなりとしたものを感じつつ、広間の出入り口へと足を向ける。
端末のデータは抑えた以上、ここで駄弁っていても、という意識が働いていた]
―中央ビル前―
あら。
[戻ってきて最初に見えたのは白虎の姿。
中央部は安全そうだと聞いたのにと思い、一瞬緊張する。
けれど複数の人が傍にいるのですぐ考えを改めた]
こんにちは。
そちらは参加者なのかしら。それとも誰かのお供?
[近寄りながら声を掛けた]
─中央ビル前─
ええ、そうよ。
[少女に向けた微笑みは柔らかく。場にそぐわぬと見えるのはお互い様だろうか]
あら、どうしたのかしら?
[羨望の声を漏らす少女を見て、微笑みかけながら首を傾げる。動きに合わせ、イヤリングがチリ、と鳴った]
ここは参加する者しか集まりませんものね。
例外は『遊戯』のスタッフだけですわ。
[視線を虎と共に居る女性へと向けると、緩く肯首する]
貴女は───紅雨、で良いのかしら。
[口にしたのは消去法で辿りついた相手の通り名]
ただの危機管理上の問題さ。
誇りを持ってするような仕事じゃない。
あんた達にはそうなのか?
[最後の疑問は、場の全員に向けて]
―中央ビル・一階広間―
[カルメンが端末に向かうのは視界の端に]
確かに、理にかなっていますね。
[ライヒアルトに返された言葉には同意するように頷いて、
入り口に向かうその姿を見送る]
[アーベルの質問に笑顔はそのままに]
私は手段としてのものなので、
本来の仕事事態には誇りを持っておりますよ。
殺しはしない主義ですしね。
必要にせまられない限りは、ですが。
─中央ビル前─
[増える気配と聞き慣れた声。鶸色はそちらへと向く]
御機嫌よう、モーンさん。
先日お店にお邪魔して以来かしら。
[見知った姿に微笑みを浮かべたまま、お決まりの挨拶。ユーディットの問いに関しては、他が答えぬなら参加者であることを告げるか]
─中央ビル・一階広間─
[広間から出ようか、と思った矢先に聞こえたアーベルの声。
立ち止まり、軽く、そちらを見やって]
……誇り、ねえ。
叩いて出るようなモノなら、いくらでもあるが。
ヒトサマに威張れるようなもんは、なんにもないんじゃね?
[さらり、こんな言葉を投げ返し。
場にいる面々にひら、と手を振ると、広間を出た]
―中央ビル内部・入り口付近―
『んー?データ覗いてみたら、黒耀鴉の兄さんの名前があったーよ。
良かったねー全然知らない人ばっかじゃなくて。少しでも知り合いいた方が心強――』
アホかお前は。知り合いがいるって事は偽装データがばれるだろうが。
しかもよりによって鴉野郎…。
[ガンと柄を拳で殴りつけて、眉間に皺寄せ嫌そうな顔をする。
それがバレる事に対してなのか、それとも黒耀鴉その人に対するものなのかは不明だったが。
殴りつけられた剣は、短い悲鳴を上げて。]
『痛!えーだいじょーぶだってー。ばれたらばれたで問題ないデショ。
そもそも旦那の事知らなくても、ヴィリーの兄さんの事知ってる奴がいればモロバレなんだしー?』
それはそうだが…。
………んう?
[端末から自分の携帯端末へデータを写しつつ、アーベルの言葉に首を傾げる。]
そんなの…………あったりまえじゃないですかぁ♪
[空気のように命を喰らっている彼女にとってそれは聞くまでもないこと。
ただただにっこりと妖絶に微笑んだ。]
――中央ビル前――
こんにちはぁ?
[白虎と共にいる女性の口調を真似るように、挨拶を返す。
彼女の言葉も自分とは違う形で訛っているようで、思わず彼女の出身地のことを考えた]
そちらの人も、こんにちはだよ。
[蝶蜂、紅雨、万華鏡―― 一人ずつ脳内で確認し。
三人の参加者が目の前に固まっている事態に、軽く緊張を見せる]
あ、え、えーと。
その格好だと、とても『遊戯』の参加者に見えねえと思って……。
[蝶蜂の首を傾げる立ち居振る舞いには、相変わらず緊張した声音で答えた]
『問題あるんだったらさ、本人病気でぶったおれたから代わりにきましたーって堂々言えばイイって。
欠員出すよかマシだしょ。
…まぁ。病気じゃなくてぶっ倒したんだけどそんな事些細な事だしー。』
…。
[けらけらと言い放つ剣のいう事は尤もで。ただその道理がこの大会に通じるかどうかはまた別だったが。
それも通じなければ、通じるようにすればいい、どのみち、望みはかなえられる。
そう思えば本当に些細な事だと思えた。]
…まぁいい。で、とりあえず中央に行けばいいのか?
『多分ネー。』
[軽く笑う剣をじろと見つつも、言われるままに止まっていた足は再び奥へと向かって動き出した。]
―中央ビル前―
外じゃぁそう呼ばれとるみたいどすなぁ。
うちには勿体のうて。
[『紅雨』――通り名に対しては何処か他人事のように、けれど否定はせず。
軽く首を傾げて、見やるは新たな人影]
あぁ、この子は白雪いいます。
うちの可愛い弟なんえ。
[示すのは傍らの虎]
─中央ビル・一階─
[広間を出て、数歩進んだ所で向こうから来る人影に気づいて足を止める]
……お。
[瞬き、一つ。
直後、にぃ、と、面白がるように、口元に笑みが浮かんだ]
よお。
こーんな所で会うとは、奇遇だねぇ?
[こてり、と首を傾げつつ。
投げかけるのは、それだけ聞くと、何気ない挨拶]
―中央ビル前―
こんにちは、オクタヴィアさん。
そういえばあの日以来かしら。
少し間が開きましたね。
[他の人もいる時の店で会話するように、にこやかに。
参加者だと聞けば少女や異国風らしい装いの女性にも丁寧にお辞儀した]
―中央ビル前―
よろしくお願いしますね。
[野槌の娘は知っている。紅雨という女性は知らない。
それぞれの顔を紺色の混じる瞳で少し見つめた後、示された白虎へと視線を動かす]
白雪さんも、よろしくね。
[警戒を解いていないだろう白虎に手は出さず。
けれど人に向けたのと同じように丁寧なお辞儀をしてみせた]
/*
とりあえず、開始直後に落とす『総帥』の台詞はでけた。
めっさ短いが。
さて。
これは、このままの人数ですたーと、かに。
─中央ビル前─
あら、貴女も参加者にはあまり見えなくてよ?
[緊張した様子の少女──ロミを見て、クスクスと笑いを漏らす]
見た目通りの人も居れば、そうじゃない人も多いわ。
『遊戯』に参加する人に限らず、ね。
[笑みを形作る朱は軽く握られた拳で隠される。その動きに合わせ、ブレスレットがシャラリと音を奏でた]
そう、それなら貴女が朧紗さんですのね。
通り名は周りが付けるようなものですもの。
そのように貴女を認めていると言うことですわ。
[朧紗の言葉にはそう返して。ユーディットに対し虎を弟と呼ぶのを聞けば、鶸色は虎へと向く。自然、色の違う虎の右前足にも視線が向いた]
そう毎日通う訳にも参りませんもの。
時間があるのなら、お邪魔したいのですけれど。
マスターはお元気?
[ユーディットとの会話はごく日常的なもの。それがまた『遊戯』の場にはそぐわぬように見えるかも知れない]
…………おっやぁ?
[ふと目を落とした端末の画面。そこに写るのは狂犬「ヴィリー=クロイツァー」の情報。]
あの方こんな武器持っておられたかしらぁ?
それにこの能力は…………おやおやぁ?
[んー、と暫し首を傾げていたが、最後はなにやらニヤニヤとしてたりした。]
白雪……。
[紅雨の示した白虎をちらと見て、警戒を解かぬまま『姉』に従う様子に目を瞬かせた]
あ、はい。よろしくお願いしますだ。
[万華鏡の丁寧な挨拶に思わず返事しながら、どこか奇妙な顔合わせを怪訝に思う表情]
―中央ビル・一階―
ぅげ…。
『あーらぁ、噂をすれば鴉ってヤツ?兄さんこんばんはーオヒサぁ。』
[気楽な剣とは裏腹に、主の方は至極嫌そうに歪めた顔を、前方から現れた男に向けた。]
『だねだね奇遇ーいつぶりだっけ?全然全く元気そうで何よりー。』
…。
[ぼそりと主は口の中だけで何かを呟いた、それは外には聞こえない程度のものだったが。]
『旦那ぁ、面と向かって悪口は良くないヨ?せめて見えないところでやりゃいいのに。』
[と口にするお喋りな剣のおかげで、おおよそ何を呟いたかは予想出来るところか。
当然のように、鞘の上には拳が落ちてゆき、悲鳴があがった。何時も通りの光景ではある。]
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