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―雑貨屋―
[妻を振り返り、もう一度窓の外を見る。
雲はまだ日差しを弱めるほど出てはいない無いようだが……。]
日傘より雨傘の方が佳い天気になりそう?
[くてんと、*首を傾げた*]
/*
さて、何の本を借りてたことにするか。
医学書は多そうかな、ライヒアルトが独学で学んでるんだから。
それ以外だと何だろう。
経済学とか政治学とかは自分の書斎にありそうだしな。
伝奇の類か?
/*
ちょΣ
囁き希望増えてる。
つかゼルギウスじゃないだろうな、入り直してたし。
…いや、飛び込みが来ると考えた方が妥当か?
弾かれたらカナシス(´・ω・`)
生き残った時のバッドエンドも考えてるんだけどなぁ(ぉぃ
好いのだよ
ン……産まれる子用の品物も入り用になりそうだし、このくらいはね?
[娘はちょっぴり舌を出し悪戯ぽく微笑んだ。仄かな照れ隠しは少年のようでもあり。]
今後…出歩きが辛いようなら直接持っていくから
イレーネさんに何かあったらしんぱいだからさ…
[布を渡し終えると、お腹に差し支えないように抱擁を娘は彼女に行い、]
男の子なのかな、女の子なのかな…楽しみだね
[ゼルギウスの、妻や子への想いを聞き茶化すまでは行かず、二人に幸あれと娘は言葉に滲ませた。]
夏場に強いお日様の光を浴びるのは体に好くないね
日傘ならそこの隅にいろいろあるから、見ていってよ
[仲睦まじい二人を微笑ましく見守り、傘の種類がまだ無いか裏方を探している*]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
─ →雑貨屋─
[通りを進み、たどり着いた先。
ドアの前に立てば、中から聞こえるのは楽しげな話し声]
お。
相変わらず、人の出入りが多いよーで。
[呑気な口調で言いながら、ドアを開けて。
中にいる、見知った者たちの姿を認めたなら]
あれ。
よ、お久しぶりー。
[へら、と笑いながら、呑気な様子でひらりと手を振った**]
―修道院―
[石造りの修道院の地下にはワイン樽が眠る。
熟成されたその一つをグラスに注げば波打つ深い赤。
儀式用にと造られたものであったが
其の味に惚れ込んだ商人に何時からか卸すようになった。
空気に触れた赤から豊かな香りが広がる。
そっと口に含み味をみる]
……悪くない。
もう少し寝かせても良いか。
いや、これくらいの方が……
[ブツブツと独り言ちて幾つかの樽の瓶詰めを決めた]
そろそろ来る時期だよな。
差し入れ分も含めて多めに用意しておくか。
[緩い微笑を浮かべ薬草酒の棚から一つの瓶を取り
貯蔵庫を後にした]
―修道院―
[食事当番の者が仕度をする中
青年はというと別の料理を作っていた。
胃の不調を訴える男の為に胃に優しいスープを
ことことと煮込んでいる]
こんなものか。
[薬草酒付きの膳を用意して
当番の者にその旨を伝えておいた]
―修道院―
[チラと時計を見る]
祈りの時間まで未だ間があるか。
[首の後ろに手を遣り暫し考えるような間が空く。
カタ、と窓が鳴る音に外を見遣れば
先ほどよりも強い風が吹きはじめていた]
出かけるなら今のうち。
ま、今日遣らねばって事も無いんだが。
[腰にぶら下げた小さな袋の中に更に小さな包みを入れて
青年は修道院の外へと出る]
―村の通り―
[道の先へと視線を向ければ垢抜けた少年の姿があった。
手にある本は見覚えのある表紙]
やあ。
もう読み終えたのか?
[修道院に来たのであれば用事は自ずと知れて
ミハエル少年に軽く手を掲げてみせた**]
─村の通り─
[道を進むにつれて見えて来る修道院と、その前にある人影]
御機嫌よう、ライヒアルト。
うむ、本を返しに来たのだ。
[軽く手を掲げて来るライヒアルトを見て、社交用の笑みを浮かべた。
読み終えたのかと問われれば、肯定の頷きを返し]
たまには専門書以外を読むのも良いものだな。
なかなか面白かったぞ。
[手にした本をライヒアルトに差し出しながら言葉を紡ぐ。
借りたのはいくつかの伝承を纏めた伝奇物。
不意に目に止まったものをそのまま借りたのだった]
また何か面白そうなものがあったら貸してくれ。
しばらくは父上が送ってくれた本があるから借りる余裕が無いのだが。
…ところで、出かけるところだったか?
[修道院の外に出て来たと言うことは、何かをするためだったのだろうと。
そう考えてライヒアルトに*訊ねかけた*]
雨傘を御所望かい?
両方買って呉れたら僕は嬉しいな
[ふふ、と冗談混じり裏手から店内へ娘は客人らへ声をかけた。ちらり視界の先窓の外はイレーネが想う天候の様子を映し、]
夏場の天候の変化は宜しく無いね
大降りに成らなければ好いけど…クロエも困るだろうし
[傘を探してきては夫妻へ見せたりとしていると
来訪者を告げるベルがまた響き、]
やや?
若しかして、君は―――
[何処となく聞き覚えのある男性の声は親しげなものであり知人だと知らしめて呉れる。翠の眼差しは店内を巡る後蒼の青年へと注がれた。]
アーベル君、なのかい?
[娘は二度三度睫毛を瞬かせ彼の返事を待つ*]
―宿屋一階食堂→村の通り―
[掃除を終えると伸びをしてエプロンをはずし、そこでユリアンに宿帳の記入をしてもらうのを忘れていたことを思い出した。
見ればインクのビンの中身も切れかけていて]
アーベルに買い物頼んでおけばよかったな。
親父!ちょっと買い物いってくるから店の方頼むなっ!
[奥にいる父親にそう声をかけてから、いくつかの硬貨の入った巾着を手にでかけることにした。
村の通りを歩きながら、向かう先は幼馴染の経営する雑貨屋で、何か買い物をするときはいつもそこでするようにしている]
天気悪くなりそうか?
[空を見上げて、風の強くなってきた様子に雑貨屋へと気持ち急ぎながら、
途中誰かに出くわすことがあれば挨拶をした**]
─雑貨屋─
もしかも何も、アーベルですが。
……久しぶり、そっちも変わりないっぽいな。
[瞬きと共に向けられる問いに、にぃ、と笑ってこう返す]
……まあ、こちらのお二人さんは、変わってないけど変わってる、って感じだけど。
[それから、幼馴染と年上の兄貴分に向け、からかうような言葉を投げた後]
色々あって、しばらくいる事になったんだけど。
……戻ってくる前ばたついてて、煙草切らしてんだよね。
確か、扱ってたよな?
[改めて向き直ったゲルダにこう、問いかけた**]
少なくとも、歳は重ねたね
大事な事は起きて無いと思うのだよ
[蒼の青年が村を出た日、未だ少女とも呼べる年頃の娘は記憶の中の青年の姿を重ねる。久しいと声を掛けて呉れた今日日まで片方の手指ほどの刻が流れていたのだから。彼と従妹である彼女の存在が娘の脳裏をかすめた。]
…ベッティとはもう会ったのかい?
[手遊びするように両手指をくっつけては離す仕種。
元気の好い幼馴染の娘を想って名が綴られた。
近くにいる夫婦をからかう青年の様子に娘は淡く微笑を湛える。]
ふぅん…
何か訳ありだったり―――するのかな
言いたくない事なら無理にとは言わないけど、
君と縁のある人達を心配させたら、めっ、だよ
でも―――…元気そうでなによりさ、御帰りなさい
[カウンター内の椅子に座ると窘めるような物言いさえするが、
久方ぶりの青年の帰還を娘は喜んでいる様子で。]
嗜好品の類も扱っているよ
都会と比べたら種類豊富では無いかもしれないけれど
君にはどれがお気に召すのかな
[ことりと頸を傾ぎ煙草の入ったケースを出しアーベルに何がほしいのかを訊ねた。その中には自衛団長が愛煙している柄も含まれていた*]
─洗濯小屋─
ふぅ…なんとか間に合ったかな。
[ユリアン達と別れた後は、真っ直ぐ仕事場に戻り中断したままだった仕事を再開して。
すべて洗い終え、空を仰ぎ見ればまだ日は高くほっと息をついたものの、吹く風の強さと匂いに雨の気配を感じた。]
…あれ?
こんな良い天気なのになんか…いや、まだしばらくは大丈夫、かな。
曇ってきたらすぐ中に取り込めば良いや。
[そうとなれば余計時間が限られる。
慌てて洗濯物を外に干し始めた。終わった後はいつでもすぐに取り込めるようこの場で様子を*見ているだろう*]
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