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―宿屋―
えー、アーベルへのサービスなのにな。
[けらけらと笑いながらおとなしくしている鷹を、しばらく撫でてから]
ねずみ捕りはありがたいな。
えさ代もいらなくなるしな。
仕入れの序に何か買って呉れるのかい?
お勧めは先ほど入荷したての瑠璃の細工品、
そこのガラスケース入りのビスクドールとか
[どれも其れなりに値が張る事と、瑠璃を取り扱った物であるため、街の好事家からすれば其れなりに価値のある物で。]
絹のスカーフとはまた高価だね
何処で仕入れてきた位は聞いても好いのだよ?
…うん、何だ……幾ら僕でも、恥ずかしいのでね
[厚意は受け取るとして脚を診られるのが恥ずかしいのか途惑う様子。幾ら青年が脚の怪我の危うさを識るとはいえ娘にとって羞恥が勝る。]
うっかり草の中を歩いてしまったのだよ
少しくらいならと想ってたら、思ったより目立って仕舞ったね…
[薬を塗れば好いと薦めるユリアンに頷くと思い出したように視線を其方に向け。]
え、と…うん、塗り薬の類とか仕入れたいのだけど、あるかな?
―工房『Horai』客室―
[一仕事終えて夫の隣に座った頃、自身に商談がと言われれば、
青の瞳は嬉しそうに輝いた。]
私に?
わぁ、ミハエル君から注文が来るなんて嬉しいな。
どんな物をお出しすれば良いかしら?
[そう改めてミハエルへ顔を向けて尋ねた。]
―宿屋―
[勢いよく開かれた扉、それと同時に来訪を告げる鐘の音はいつもとはちがったがらんごろんと豪快な音で]
ブリたん、頼むからドアは壊さないでくれよ。
ただでさえ今日は雨とか振りそうなんだからな。
[タバコをすい始めたもう一人の幼馴染に、笑いかけてそう言いながら]
部屋はいつものやつでいいか?
[そう尋ねて、宿帳の記入を促した]
─宿屋─
んなサービスいらねーから。
[けらけらと笑う様子に、はあ、と大げさなため息をつく。
蒼鷹は言われている意味をわかっているのかいないのか、こきゅり、と首を傾げて眼をくるり]
ま、なんもなければまた山に戻すし……っと。
[言いかけた言葉は、勢い良く扉が開く音に遮られる。
同時に流れ込む風には、微か、湿気も感じられた]
……豪快だな。
[扉を開けた人物には、短くぽそりとつぶやいていたり]
ン―――――…
[店に差し込む明りが暗くなり、娘はふと窓の外を見遣る。先程イレーネが予感していた通り暗雲が空を覆うように広がっていた。馨る水の匂いは雨を想わせるには十分で。]
─工房『Horai』─
[湯の沸く音が微かに聞こえてきた。
商談をする二人を横に、何かあれば動けるようにと台所のほうに目を向けていた。
尤もそれは杞憂に終わったようで]
ありがとう……あら。
[ゼルギウスの眼差しににこりと微笑んでから目を戻すと、薫りよい紅茶の傍に置かれたのは二つの皮袋]
いいの?
それじゃあ、お言葉に甘えて。
[イレーネから話を聞いてそれらを手に取り、それそれの中身を確かめてから、丁寧にしまった]
/*
初独り言でした。
石村には前回に引き続き2回目の参加となります。
ヘタレPL蜜蝋(mitsurou)です。
強縁故はあまり結ばない人なんですが
今回はがっつり挑戦してみました!
イレーネの中の人、べた甘具合にひいてないといいなぁ(←
基本的には、好きな相手には私べた甘ですが。
最初から飛ばし過ぎて、先行きが不安です。
嫁可愛いよ。嫁(はぁはぁ(←やめれ
―村の入り口付近―
[吊り橋を渡り山道をいくらか下る。
風に煽られてかパラと落ちてくる小さな土の塊。
青年は山肌をじ、と見据えた]
なるほど。
こりゃ確かに手入れが必要だ。
自衛団の方に早いとこ掛け合った方が良いか。
[調べるうち肌に触れる風が湿り気を帯びてきた>>#2
暗い雲が太陽を隠し山道も薄暗くなり始めた]
……通り雨なら何とかもつか。
荒れて呉れるなよ。
[呟いて青年は村へと戻ってゆく]
─工房『Horai』・客室─
請けてくれるか、有り難い。
期限は特に指定はしない。
出来上がり次第渡して貰えれば良い。
[年上ながら子供っぽい口調の相手>>463>>465に、子供らしからぬ口調で返し。
イレーネの作品についてを聞かれると、一つ頷きを返した]
父上に話をしたところ、実物を見てみたいと言われたのでな。
僕の眼鏡に叶ったのなら良い物なのだろう、と。
僕も、イレーネの作る細工はとても良い物だと思う。
……ふむ、ではイレーネに問うとしよう。
[交渉はイレーネ自身へ、と言われると承諾するように頷いて。
粗方の話が終わる頃に漂って来た香りに視線をそちらへと向けた。
イレーネに紅茶を差し出されると>>460、「ありがとう」と礼を言って。
一口含んで喉を潤してから]
[宿屋へ入る直前。ふと、振り返り空を見上げ、]
……一雨、くるかね。
[ぽつり呟いていたが、宿屋へと入ると、]
おー、ベッティ。去年ぶりだなー。おやっさんは元気してるかぁ?
[そして、きょと、とベッティと話していた人物を見ると、]
……およ? おー? もしかして、アーベルじゃねーか。
ひっさしぶりだなー。いやー、生きてたんだなぁ。
[ぴこぴこと煙草を踊らせて呵々と笑った。]
―雑貨屋―
うん、また幾つかね。
この村に来て瑠璃の作品を買ってかない話はないでしょう。
細工物はもしかしてHorai工房のかな。ご夫婦と会った。
ガラスケースのはどうしよう。
[一人だと荷物の作りもいつもと違って頭を悩ませる。
カルメンの所は直接にも行くからというのもあった]
絹商人が困ってる所に遭遇してね。
相場より安く手に入ったんだ。色々と。
とはいえっても手頃な値段ではないから残ってて。
……女の子への配慮が足りませんでした。
ごめんなさい。
[顔を上げると紅い頬があって。しまったと思う。
男所帯の旅生活だと時々こう抜けてしまうことがあるんだなんて、言い訳以外の何物でもない]
─村の通り─
[緩やかにでも常の調子を取り戻していくゲルダに無意識に安堵の表情を浮かべ。
けれど彼女本来の口調で、いつか向き合えた時話したいと言われれば、わかった、と頷いてみせ。
ほんの少し逡巡した後、言葉をつづけた。]
無理は言わないけど…重い荷物は2人で運んだ方が楽になるから。
どうしても背負えなくなったら、いつでも私にでも、ベッティにでも。
背負わせてくれて良いんだからね?
[無理強いするつもりはないから、それ以上は続けずに。
いつもの調子に戻ったゲルダから、僕の分もおじいちゃんに、と言われると笑顔で了承した。]
うん、ゲルダがよろしく言ってたって伝えとく!
ゲルダも、おばあちゃんによろしくねー!
[そう言って、自分の忠告に苦笑めいた笑みを浮かべる幼馴染に手を振ると祖父の元へと走っていった。]
─ →教会裏・墓地─
─工房『Horai』─
[出して貰った紅茶を一口含み、目を細める。
なされる商談の行方を聞くともなしに聞きながら、女はふと窓へと目を遣った]
……よくない雲ね。
[広がる暗雲。
紅茶の匂いが強い室内に、雨の気配までは感じられないものの。
会話を邪魔せぬくらいの声で、独りごちた]
/*
伝奇小説家かー…。
縁故組む程では無いな。
名前を見たことがあるかな、程度だろう。
それにしても負縁故はねーのか。
マイナスイメージになりそうなのはベッティとブリジットなんだが。[口調がアレ]
ゼルギウス・イレーネ・カルメンに関してはビジネスなだけなのでフラット。
好意を向けられるのはライヒアルトくらいか。
クロエもまぁまぁ。
ああ、ユリアンはマイナスどん底だな(えがお
話せて無いアーベルとゲルダは未知数。
―雑貨屋―
夏の草縁は凶器なんだよね。
油断してると指とかもスパッとやられる。
薬はそんなに大量に持ってきてないな。
ある分は置いてくけど、あとは修道院の人とかに相談してみるのがいいんじゃないかと思う。
[そして今手元にあるのは、自分の旅用品の一部]
はい。とりあえずこれあげる。
使いかけで悪いけど、効果確認してくれればいい。
[つまりは試供品みたいなものだと手渡そうとした。
少しだけお詫びのつもりもあったりした]
……これはそろそろ一雨来そうだね。
―工房『Horai』/客室―
[隣に座り嬉しそうにする妻の貌を、更に嬉しそうに夫は見詰める。
イレーネがいれた紅茶を、「やっぱり君が淹れる紅茶が1番美味しい」と人目憚らず謂いながら啜る。]
……ミハエル君の眼って、綺麗な翡翠だね。
たまには翡翠使った細工もしてみようかなぁ。
[少年の大きな翡翠に創作意欲をかきたてられたのか、ポツリと独り言零した所で、同じく独り言を零す人形制作者に視線を向けた。]
ん。この季節だし、通り雨だろうね。
多分直ぐ止むだろうし、佳かったら止むまでゆっくりしていって。
急ぎの用事があって、今から帰るなら傘貸すよ?
―工房『Horai』客室―
ええ、うちだと使い切れないですから。
[全く使わないわけではないが、それでも十分有り余る。]
他にも必要な物がありましたら言ってくださいね。
お分けできる物であれば、お譲りしますから。
[そうカルメンには快い笑顔を向けた。]
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