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研究生 エーリッヒ が参加しました。
研究生 エーリッヒは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
・・・・・・
[きっと他人が見ていれば物凄く間抜けな面に見えるのだろう。今の僕の表情は。
ベッドから半分起き出した姿勢のままで、視線はぼォと宙の一点で止まり、口はぽかんと開かれて。何処からか『目が覚めたらそこは全くの別世界でした。』なんて声でも聞こえて来そうだ。]
[問題は、それが比喩表現でも何でもないって事なのだけど。]
[淡いオレンジ色の光と共に僕の目に映った光景は、眠る前に映した筈のそれ――小さな書店の二階の小部屋からは明らかにかけ離れていた。
何時もより広く柔らか過ぎるベッドから降ろした爪先に触れるのは、硬い木の床ではなく歩き辛そうな白の絨毯。良く磨かれたのであろう硝子のサイドテーブルの上には小さなランプと、水差しと伏せたコップも御丁寧に置かれていた。寝起きで喉が乾いてはいたが、飲んで良いのかは分からない。
部屋の一角にはシャワールームらしき空間があり、黒光るクローゼットや箪笥、調度品一つ一つからその高価さが伺えた。
だが問題は其処ではない。]
何なんだよ、此処・・・・
[頭を片手でわしゃりと掻いて、漸く出た声は掠れていた。]
[今真正面に鏡があったなら、不機嫌を露にした男の顔が映ったかもしれない。
別に部屋自体が僕の好みにそぐわないとかそういう訳ではない。だが此処は僕にとっては非日常な空間なわけで。第一昨日はきちんと家で眠りについた筈。こんな場所に居る理由が全く思い当たらない、それが気に食わない。
ベッドに手をついて立ち上がった。何時もと環境が違う所為か、関節が少し痛んで眉を寄せる。
さっさと家に帰って、少し硬めのベッドで寝たいものだ。其方のほうが僕には合っている。それに両親は――]
[ぐるぐると巡る思考の傍ら、視界に入った扉に手を掛ける。
ドアノブを回せば鍵の掛かっていない扉はあっさりと開いた。]
職人見習い ユリアン が参加しました。
職人見習い ユリアンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[扉の真横には僕の名前と顔写真の入った表札。まるで見た事もないこの部屋が僕の家だとでも言わんばかりに、当然のように。
不快感を通り越して気分が悪くなりそうだった。]
Name:エーリッヒ=カルゼン=ブラッカー
Erich Callsen-Bracker
Sex:male
Age:23
部屋割:H
その他:小さな田舎の村で祖父の代から受け継がれた小さな書店を営む。年老いた両親と3人で暮らしていた。
ランプ屋 イレーネ が参加しました。
ランプ屋 イレーネは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
[夢を見ている。
暗闇の中、たくさんの、不思議な色をした小さな光に囲まれている。
あたしを包み込む、とてもとても静かな空間。
…はまだ、日常の中に居る]
歌姫 エルザ が参加しました。
歌姫 エルザは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
ゴホッ、ゴホッ、ゴホゴホッ!
[咳が止まらない]
…はあ、はあ、はあ…
[飲もうと思った水も、取り落として、病院のベッドでもがいていた]
ゴホッ!
[呼吸がまともに出来ない。遠くなる意識。遂に迎えが来たのかと思った。
天国からの迎えが]
か、みさま…。
[あたしは祈った。この苦しみを終わらせてくださいと。
…それが最後の記憶。
あたしが、外の世界で、最後に考えていたこと…]
貴族 ミハエル が参加しました。
貴族 ミハエルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
Name:エルザ=ジェイド
Sex:Female
Age:25
部屋割:L
その他:以前は名の知れた歌姫であったが、病に倒れ生死をさまよっていた。
病院で闘病していたが、今意識を失った。
…え?
[身が沈むほど柔らかいベッド。
手足を伸ばしてもまだ余裕のあるその上で、目覚めたユリアンはぽかんと辺りを見回す。
見たことのない煌びやかさで、部屋はそこにあった]
参ったな…それなりにちゃんと、防御してたつもりなんだけど。
打ち所悪かったか?
天国に来れるほど、俺って行い良かったっけ…
[物語の中でしかおよそ縁のなかった豪華さに、少年は頭をさする。
虫の居所の悪かった親方によってもたらされたタンコブは、しっかりと頭に健在]
あた…
[昨夜の殴り始めの理由は何だったか。
悲鳴などあげない。いつものことだ、黙ってやり過ごせば嵐は早く過ぎると、油断したのがどうやらまずかった。
腕で頭を庇いそこを直接打たれる事は防いでも、突き飛ばされ壁で打ってしまっては意味が無い。フリのつもりで本当に気絶。
…それが、まだ痛い。
顔を顰め、慌てて頭から手を離す]
いや…天国ってのは痛みも苦しみもないもんだよな。
痛いんじゃどうやらここは、雲の上ってわけじゃない…
……僕は何時の間に部屋を移されたんだ?
[その調度の数々は彼にとっては別段不思議なものではなく。
ただ見慣れたものでは無いということだけを認識し。
何時ものように人を呼ぼうと、身を起こして寝台の脇へと手を伸ばしたけれど]
……ベルがない、な。
[それを鳴らせば誰かが来てくれるはずだったのだが。
さてどうしたものだろうか、と暫し悩む]
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