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[千花は両手で抑えられるのが、気に入らない。
もがいてもがいて――円らな目が金の光を見つけて、とまる]
千花、どうした?
あ、ミハエルか。いい夜だね。
[アマンダが片手を離した隙に、千花は頭上から滑空。
目標ミハエル。目標、は。]
/中/
「まったく……確かに誤魔化してはいるが、ここまで気づかれんと、行く末が心配になるな」
とかぼやきそうなナイスボケです、ぶりじったん(笑)。
そして、俺はプロの独り言を、これで埋め尽くすつもりなんでしょうか(笑)。
緩やかな変化。
心地良くって、近く感じる。
だから、かな?
[白梟と千花、そしてその主人達を交互にみやり、くすと笑って]
うん、はじめまして、だろうね。
今日この街に来たばっかだし。
悪くない夜に悪くない出会い。
うん、イイんじゃない?
期せずして誘われているのかも知れない。
この街へ。
数多の者が集っている。
変動の気配が、不愉快だが。
[今日になって初めて見る顔の、己の気配を隠す様子もない流水の精霊を見て言った。]
折角来たのだ。茶のひとつも飲んでゆくとする。
私の泊まっている宿では食事の類は一切出されないからな。
[何だかんだ言って、昨日飲んだアイスティーは美味しかったらしい。アーベルから目を離してKirscbaumの扉を振り返った]
[滑空してくる物体は音もなく]
[それ故に気付かなかった]
[恐らく逃亡を試みたであろう相方に、溜息。
オトフリート、の肩の白梟に小さく頭を下げる]
ゴメンね、勝気なんだ。
肩に乗ってて、空を飛ぶから。
[端的な言葉で、理由を説明。言われても困るだろうけれど]
クスクス。いえ、別に変ではありませんよ
ただ、それが貴女にとっての王子様だとしたらと思うと、ね
[そう言い、またジャスミンティーを一口]
[なるほど、と妙に納得したように口の中で呟いて。
しかし、表面上は変わらぬ微笑のまま]
俺には、その緩やかな変化をもたらす時の流れが心地良く、近しく思えますけどね。
[さらりと言って]
……まあ、せっかくゆっくりできる場所の前にいるのに立ち話もなんですし。
中で、話すというのはどうでしょう。
悪くない夜の悪くない出会いを祝すために。
[ふいに、少年の声。]
ん、こんばんわ。
そだね。少し喉も渇いたし。
夜のティータイムも悪くな……。
[何かが視界を横切り、瞬き]
[千花はミハエルの肩を目指したんだと思う。
頭はさすがに失礼だから違うと、アマンダは信じている]
[ 顔 面 に 張 り 付 い た の は 偶 然 だ ]
[――と、アマンダは思った]
この町に誘われた……というのは、俺もあるかも。
コレは、呼ばれた、と言っていたし……。
[ミハエルの言葉に、右手首の蛇たちに一瞬、視線を向けるが]
って、はあ。
そういう理由で……。
[端的にされた説明に、翠の瞳はアマンダへ。
確かに、説明されても困る理由だな、と思いつつも口には出さず]
急激な変化は、落ち着かない。
たとえ、僕が変化を司る流水の精であろうとも。
激流よりも、静かな流れにたゆたっていたい。
[いつの間にやら追加注文したパイナップルのシャーベットを、スプーンで突き崩しつつ、まったり。
居心地は良いし、相方が戻ってくるまでは滞在するつもりらしい。]
呼…
[ばふっ]
[ただ体の動きだけは慣性に従って
店の扉を開けた。
開けたは良いが視界は闇に閉ざされている。
状況が全く把握出来ない。
口も塞がれ扉を開いたまま、立ち尽くした。
見え無かったが、オトフリートがいまどんな顔をしているかだけはありありと想像できた。]
[仮面のような表情のまま、手を伸ばし千花の襟首を引っつかむ]
ゴメン。うん、ゴメン。悪かったから、うん。
[思わず後ずさり]
私にとっての王子様?
ああ、確かにさっき助けてもらったんです。
本当に王子様みたいですよね。
[小さく手を打ってのほほんとした答えを返す。
どこからか溜息のようなものが聞こえたか]
[からんころんと、ドアベルの音。
振り向いて………。]
ごめん。こんなとき、どんな顔したらいいかわからない。
[思わず意味不明気味に口走る。]
/中/
ぶりじったん……(´▽`)
ごめん、なんか楽しい。
ていうか、あれですか。
一演の俺って、傍から見てるとこんな感じだったの?(笑)
あっ、こんばん……は?
[扉が開く音にそちらを見れば。
昨日怒られた少年が、顔に何かをつけたまま立っている。
きょとんとそのまま何も言わずに見ていた]
[いい夜と出会いだと言うアーベルの声も。
端的な説明に困った様に向けられたオトフリートの翠も。
両手両足を広げ硬直している千花の向こう、ミハエルの表情も。
聞こえない見えない見たくない]
み、ミルフィオリ…あやま、って。
[逃げたい]
[ぴきぴき]
小動物めが…。
[引き剥がされるミルフィオリは小さな抵抗を試み爪痕を付けていった。青筋と一緒にうっすら赤い筋が引かれている。]
……アマンダと、千花。
[ミハエルの表情は見ないようにしている。
ここで笑ったりすればまた怒られること位は彼女にも分かった]
[カランコロンとベルの音。振り向くとそこには]
あら、別れたと思ったらまた会うとは奇遇ですわね
しかも顔面にモモンガを貼り付けて。新しい修行法ですか?
[そう言ってケタケタと笑う]
やれやれ……。
[くすくすと、本当に楽しそうに笑い声を上げる。
彼としては、それは珍しい事。
それと知る白梟は、不思議そうな視線を向けたやも知れず]
まあまあ、ミハエル。
かわいいおちゃめにムキにならずに。
[笑いながら言っても逆効果だろうが。
そして、その笑みを残したまま、店内へと声をかける]
やあどうも、こんばんは。
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