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/中/
できればやりたくなかったかもな、呪いの飴ー。
まあ、これって結構ムダになるところだしね……。
しっかし、誰か足りなくなったら、とは思っていたけれど。
結局自分に回すハメになるとは……とほほー。
ー教会・礼拝堂ー
【ロザリオを手に祈りの言葉を唱える。唱和するのは、少女の声】
…主の恵みを。
【祈りが終ると同時に天聖の気がロザリオに集まる】
【笑みを浮かべて、少女の頭を撫でる】
さあ、もう帰りなさいベアトリーチェ。ご両親が心配していますよ。
【少女の返事は待たずに、礼拝堂の入り口から送り出した】
―Kirschbaum―
[...はどこからか小さな黒板と色とりどりのチョークを持ってきて、カリカリお絵かき中]
『【今日のおすすめ】
・大豆と挽き肉のドライカレー
・イチゴのババロア 』
[こういう細々とした作業が好きなのか、
...は熱中している]
ー礼拝堂・入り口ー
【遠い空に春雷が鳴る】
春の嵐か…だが、あの嵐はここまでは届くまい。
【嗤う】
さて、シスター、今夜も出掛けるのかね?いやいや、止めはしないよ。
遠慮なく行ってきなさい。私かね?
私は、そう…
[最後の参拝者がいなくなると、ふうと一息
入り口のクレメンスの呟きに]
嵐……ですか。そう、もうそんな季節
……今夜ですか? そうですね……
[しばし思案]
月光浴にはいい天気です。ぶらぶらと夜の散策と洒落込みますわ
─北東部・森─
[薄闇に閉ざされた森の中に佇む。
肩に相棒の白い姿はなく、いつもかけている片眼鏡もない。
その様は、黒を基調とした装いとも相まって、完全に闇に溶けているようでもあり。
しかし、闇にも影にも弾かれ、浮かび上がるようでもあり。
在らざるもの。
そんな描写が、しっくりと来るだろうか]
[やがて上空から落ちる、羽音。
胸の前で組まれていた腕が解かれ、それを迎えるように左腕が上がる]
……しっかり、食べてきたか?
[問いと共に、すっと開く、目。
左の瞳は変わらぬ翠。
右の瞳はその色彩を紫に違えて]
さて、それじゃ宿に戻るか。
「調べ物は?」
ああ……適当に済ませた。
[軽く言いつつ、外していた眼鏡を再びかければ紫は色彩を失い翠へと。
それを見て取った白梟は再び肩へ乗り、そして、彼はゆっくりと歩き出す]
[昨日と打って変わって客足が途絶えたKirschbaumの店の中で...は手持ち無沙汰。
昨日やり残したグラス磨きも終わって暇を弄んでいる...は窓の外に黒猫がいるのを見つけ、窓を開いた]
クロ、おいでー これでも食うか?
[残り物で餌付けをしようとしているバイトをハーヴェイはある種の温かい目で見ている]
─Kirschbaum─
[昨夜よりも芳香の強くなったような感のある西通りを抜けて、宿へ。
銀の鈴の歌と共に店内に入れば、猫と少年の平和(?)な光景]
おや。猫、飼ってらしたんですか。
[闇の中に消えたクレメンスを見送り、あの黒猫の気配もここに存在しないのを確認すると、袖の中からブルーが姿を現す]
「ふぅん、遺跡にねぇ。いいのか、ほっといて」
まあ、あそこにあるのは確実だけど、そう容易に見つかるものでもないようだし
それに見つけ出してくれるなら好都合。探す手間が省けるから、ね
「くけけけけ、いいねぇ。黒いねぇ。それでこそ俺の主だ」
むぅ、失礼な。効率を重視するって言って欲しいな
[そう言ってクスクスと笑う]
――南通りの宿の一室――
[鐘の音が近く遠く。]
[ベッドの広さを感じながら目を覚ます。]
ん……。
[ゆっくり身体を起こしてひとつ伸び。まだ覚醒しきらない頭のまま、無造作にシャツを脱ぎながら、バスルームへと。]
悪くない悪くない……。
面白いんじゃない?
[くすと笑いながらぱちりと目を開き、名残惜しそうにシャワーを止めて。]
おーけぃ、補給完了っと。
そんじゃ行きますかね。
[財布と短剣だけを所持してメインストリートへと向かった。]
オトフリートさん、いらっしゃい。
この猫はここで飼っている猫じゃないよ。
教会で飼われている猫のはず。
むー、食わないな。クロ、ここの飯は旨いのに。
贅沢なヤツだなあ。
[動かない黒猫に...はぺちぺち叩くように撫でた]
[棚の中のランプを全て拭き終わり、掃除用具を片付けた。
爺と、その後ろでガハガハ笑うどうしても好きになれそうにない感じの息子に礼をすると扉をあけて外に出る。
そのまま道を歩いていき、墓場にたどり着いた。]
ふぅ…
[ため息をひとつつくと、いつものように大きな木の根元に座り、墓場を眺める]
[まるで静寂を吸い込むかのように、暫くそこでぼーっとしていたが、墓参りに来たらしい人の持つランプの明かりが見え、立ち上がってため息更にひとつ。
ゆるゆると町へ向かって歩き出した。]
-町の裏路地へ-
へえ……教会で、ですか。
それが、なんでこんな所に?
[カウンター席に座りつつ、黒猫を見やる]
『まあ、食を必要とする猫ではないな。あの御仁の関係であれば』
[内心ではそんな事を考えるも、表情には出さずに]
あ、ええと。
紅茶……と。おすすめメニューをお願いします。
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