神学生 ウェンデル

……んー？

[そこで、ようやく周囲に意識が向く。
当たり前だが、知った顔がちらほらあった。その中に少女の姿>>38を見つけると、むすっとしていた表情が少し和らいで]

おー、ビーチェじゃねーか。
なんだなんだ、お前も呼ばれたのか？

[からかい気味に問いかけるが、自分の出した言葉を反芻すると、小さな舌打ちが漏れた]

……何でビーチェみてーなガキまで呼ばれてんだよ。
自警団の奴ら、適当に集めてるんじゃねーだろうな。

[世の理不尽を垣間見た気がした。少々大げさだろうが]