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11人目、研究者 エーリッヒ がやってきました。
研究者 エーリッヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― 黒珊瑚亭の客室 ―
良くも悪くも、変わらないな…この島は。
[窓からの爽やかな海風のにおいを、胸いっぱいに吸い込む。
子どもの頃は見慣れていた、島ののどかな風景と、
その向こうに広がる碧い海原]
…帰ってきたよ。
[掌の上、紅珊瑚の指輪をぽんと空に放り、
落ちてきたそれを再びぎゅっと握りしめた]
さて、黒珊瑚亭の料理も、変わらない味かな?
[久しぶりの船上では、船酔いを警戒して食事を控え目にしていた。
くぅと鳴った腹をなだめるように、一撫でする。
旅装束から気軽な服に着替え、食堂へ向かおうと扉を開けた]
― 黒珊瑚亭 ―
いつでも泊まりにきてもらえる状態ってことだしねー。
[ヘルムート>>83に笑みを返し。
大きくなったといわれてきょとりと瞬く。
カルメンが呼びかける呼び名を聞いていれば少しはひっかかる記憶もあったかもしれないけれど生憎ときちんと覚えていない。
幼い頃の人の死などは覚えているはずもなく、教会の孤児たちと混じって遊んでいるときに面倒を見てもらった兄さん姉さんのうちの一人であるとか、その程度の記憶はあるけれど]
10年ぶり、とか父さんがいってたから、そりゃあ大きくもなるよー。
[しかしやはりきちんとは思い出せないので笑って誤魔化した]
あ、ありがとう。
えと、宿泊なら食事はきほん三食出す準備するから必要ないときは声をかけてー。
[飴をうけとりながらヘルムートにその他必要事項を伝え]
それじゃ、ごゆっくり。
[ひらひらと手を振って階下へと戻っていった]
12人目、細工師 ユリアン がやってきました。
細工師 ユリアンは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 細工師の工房 ―
[掌には珊瑚で出来た花の細工。
花びらの一片にまで命が吹き込まれたような
鮮やかに艶やかに咲き誇る、枯れぬ花。
作業台の上に置かれた銀細工の枝葉を取り
細工師である男は銀と珊瑚で出来た薔薇の髪飾りを作り上げる]
はー……。
[詰めていた息がゆっくりと吐き出される。
角度を変えて細部に至るまで目と手で確かめる。
問題ないと納得出来ると、に、と口の端を持ち上げた]
完成、と。
[厚手の布を中敷きにした木箱に
そっと出来たばかりの髪飾りを収めて
隣接された店舗へとそれを持ち向かう]
[宿帳には、こう記されている。]
―――――――――――――――――――――――――――
■名前:エーリッヒ=ガウナー( Erich¬=Gauner)
■年齢:24歳
■職業:研究者
■経歴:島生まれだが、子どもの頃に家族(父母、兄、姉)で離島。
10数年ぶりに休暇で帰島した。
子どもの頃や家族を覚えている島民なら、おそらく知り合い。
―――――――――――――――――――――――――――
─ →教会 ─
神父様、ただいま戻りました。
[早足で教会へと戻り、先ずは神父に帰宅の報告をする。
すると神父が苦笑しながら出迎えてくれた]
………その様子ですと、また、ですか?
[問いに返るのは首肯。
昼寝をしている孤児達の様子を見に行くと、2箇所蛻の殻になっていたそうだ]
…2人?
もう1人は誰なのです?
[1人は予測が付く。
けれどもう1人はそうも行かなくて、神父に再び問うた]
ロミちゃんまで?
まぁ、どこへ行ってしまったのでしょう。
神父様、私2人を探してきます。
[買出しの荷物を教会内の椅子に置き、少し慌てて外へと出る。
天候が崩れるのだとしたら、その前に見つけ出さないといけない。
洗濯物よりも、当然2人の方が優先された]
村の設定が変更されました。
― 自宅 ―
[一通りの在庫確認を終えればひとつ息を吐く]
……、問題無いか。
[最後の棚を閉ざし、手を簡易に払う。
走り書きの紙片は数多の文字に埋もれて読み取るには困難を伴うか。
机上に乗せ、重石代わりに瓶を置いて外へと繋がる扉を開く]
……?
……時間が掛かるは、避けるべきか。
[天を仰ぎ、少しずつ空を埋める雲に紅玉を眇めた]
[店舗ではユリアンの母親が店番をしていた。
左手の薬指にはまるのは今はなき父との絆。
お疲れさまの声が聞こえ、男は微笑を浮かべる]
これ、新作。
ショーケースに並べておいて。
俺、ちょっと仮眠とってくる。
[木箱を店番に預けて軽く手を掲げて
男はまた工房の奥へと引っ込んだ]
[更新されて間もない役場の記録には以下のように記される]
────────────────────────
■名前:ユリアン・エーレ Julian Ehle
■年齢:24歳
■職業:細工師
■経歴:島生まれ島育ち。
幼い頃から細工師である父の元で修行していた。
三年前、父が亡くなったのを機に跡を継ぐ。
────────────────────────
/*
飛び込み率…(生温く)
他人様の事は云えないけれど。
時間も時間なれどの飛び込み許可に感謝を。
男性が少ない様に見受けられた故に選んだが…此処に来てか。
[エーリッヒの挨拶に笑顔を浮かべたまま]
エーリッヒさんお出かけですか、お食事ですか?
[首を傾げて問いかける。
いちおうお客には丁寧な言葉をつかえるはずである。
ヘルムートには途中で崩れていたがそれはきっと父親が覚えていたからに違いない。
そして父親はエーリッヒのこともおぼえているだろうけれど、ユーディットは当然おぼえていなかった]
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