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客室は二階か…。
うん、足の手当て先にした方が、ありがたいです。
[着替えを先にする方が良いかを問われ、それに対しては左足の手当てを優先する。
手当てしないままに一往復する方が疲れそうだったからだ]
─ →大広間 ─
[タオルで水分を拭き取りながら移動した先である大広間。
暖炉の前にはソファーが並び、歓談スペースと呼べそうな場所へと連れて来られた。
まだ水分を取りきれていない気がするけれど、そろそろ足も限界だったために僕はソファーに身を沈める。
視線を巡らせると、奥の方にはロングテーブルがあり、椅子が何脚か並べられていた。
どうやら食堂も兼ねているらしい]
大きい屋敷だとは思ったけど……。
[中は想像以上の広さだ。
どんな人がこの屋敷に住んでいるのだろうと、少し興味が湧く。
濡れた前髪を押さえるように水分を拭き取っていると、一度傍を辞していたメイドが救急箱らしきものを手に戻って来た]
あ、すみません…。
[メイドは床に膝をつき、左足に巻いた泥まみれのタオルを外し始める。
どうやら手当てをしてくれるらしい。
折角の好意だからと手当てをメイドに任せ、僕は走る痛みに耐えながら手当てが終わるのを待った]
すみません、ありがとうございました。
[手当ても終わり、感謝を口にするとメイドは一礼して救急箱を手に大広間を立ち去った。
それを見送り、僕は大きく息を吐く]
……いつ止むかなぁ。
[前髪から覗いている右の目で窓の外を見た。
雨足は止むつもりはないと言うように窓を叩き続けている]
…えーと、二階の客室は好きなとこ使って良い、だっけ。
とりあえず、着替えて来よう。
[タオルで拭いたといっても、染み込んだ水分はそのまま。
着替えなければ身体は冷えていく一方だ]
お風呂も入りたいなぁ。
[着替えるなら身体を温めてから。
そう考えてしまうのも已む無しだろう]
[メイドのほかにエントランスに見える姿に、メーフィエはちらと視線を泳がせた。
メーフィエの両目は、落ち着かず震えていた。
譬えその中に人懐っこく見える笑みがあっても>>23、作り笑いさえも返すことができなかった。]
それにしても、………。
このお屋敷って、結構色んな方が来られるんですか?
いえ、雨宿り、とか。
[床を濡らした水痕や、他の来訪者の状態をよく見れば、自分と同じだとメーフィエにもすぐに察せられた、のだが]
その――いえ、何でもない、です。
[言い掛けた声には、怯え以上に、疲れの方が濃く滲み出ていた。
今は休みたいという欲求の方が勝ったこともあり、メーフィエは後ろを振り返らずに、メイドのあとから二階へと上がっていく。
やがて案内された客室の一つで、濡れたコートを脱いだ。
そんなメーフィエは、「主人も」とメイドが告げた言葉の意味を深く考えることもせず。
それより前に森の中で聞こえた気がした声の不思議さも、今は彼女の心の内には映らなかった。**]
― 屋敷/エントランス ―
……こんばんはっ。
[招かれて入った玄関先に、別の人の姿を認識して少しの間。
できるかぎりの明るい声で挨拶をした。
同時に作った笑顔はちょっと失敗してぎこちなく、向けられた営業スマイル>>23程は多分、上手くない。
あまりこちらを見てくれなかった客人の一人>>34には、挨拶し損ねてしまった]
お仲間。じゃあ、お客さん、なんだ。
災難でしたねぇ。
[タオルで頭を拭きながら、言葉を返す。
雨と泥に汚れたフードの下の服もまた濡れてしまっていたが、上質な生地で誂えられているのは見る人が見ればわかるだろう。
ただ、全体的に痩せて青白い肌とはちぐはぐに映るかも知れなかったが]
― 屋敷内/個室 ―
あ、着替え……お借りできたら嬉しいです、けど。
サイズ、あるかなぁ。
あと、ごめんなさい、さっき膝擦り剥いちゃって。
救急箱か何か、貸してもらえたら。
[程なく自分もメイドに個室に案内して貰うことになって、先導に従う。
途中で他の来客と出くわせば、先のように笑顔と挨拶だけを向けた。
メイド曰く、服はちゃんと“用意してある”から問題ないとのこと。その言い方に引っ掛かりを覚えなくもなかったが、深くは問わなかった]
ありがとうございます。
えっと、大丈夫です。手当ては自分でするのでっ。
[親切なメイドはしかしどこまでも無表情だった。
再び個室を訪れた彼女から着替えと救急箱だけを受け取ったのは、それが原因と言うわけでは無かったけれど]
……。
[個室の扉が閉まった後、長い息を吐き出し。
部屋を見渡して、ベッドの方に足を向けた]
えっと……
……使って、いいんだよね、これ。
[本当ならベッドが汚れてしまうし、着替えや怪我の手当てを先にすべきだったのだろうけれど。
ゆっくり腰を下ろして、それから恐る恐る寝そべった。
肌に触れる感触が優しくて、少し幸せな気分になって、そのままついうとうとし始める**]
─ →客室 ─
[直ぐには痛みの引かない左足を庇うように歩いて、僕は二階にある客室の一つの扉を開けた。
部屋の中はそこそこの広さがあり、ベッドと、その上に綺麗に畳まれた着替え、そして奥の方には別の部屋へと続く扉がある]
…お?
へぇ、部屋にお風呂とトイレがついてるんだ。
これなら気兼ねなく入れる。
[安堵しながら、僕は左手で顔の左半分に触れた。
大浴場みたいなところしかなくて、うっかり他の人にこれを見られる、なんてことにはなりたくない。
実際に大浴場もあることは知らぬまま、僕は水気を吸って重くなっていた服を脱ぎ、浴室に入って身体を温めることにした。
左足は手当てしたばっかりだったから、湯船から突き出す形になった*けれど*]
/*
ラ神は女性たれとのたまったw
あと4人かぁ。
半々で入ってきたら、男性の方が良いんだろうが。
まぁそこまでバランス見なくても良い気はするけど。
それよりも縁故をどうするか、だなぁ。
こればっかりは絡んでみないことには。
明日は頑張ろう。
おや、 プラーミヤ が来たようです。
プラーミヤは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
たすけて、ください…たすけて…
[やがて迎え入れられた屋敷の内に、震えながら足を踏み入れ]
他にも、ひと、いる?
そう、ですか。とても、感謝します。
[ひきつるような笑みを浮かべて、たどたどしく、礼を述べると、案内された部屋へとまっすぐに向かう。
エントランスには、他にも誰かいただろうか?
震えるプラーミヤは、覚えていない**]
おや、 ジラント が来たようです。
ジラントは、おまかせ を希望しましたよ(他の人には見えません)。
…………くっそ。
逃げられたか。
[最後の一発を外したことを認め、手にした猟銃の銃口をゆっくり下ろし、吐き捨てるように呟く。]
一匹も狩れねぇとはなぁ。
やっぱ初めて来る場所ってのは難しいな。
[わしわしと白髪交じりの髪を掻き、ぼやきつつも、ついでだからと森の様子を見ていこうと足を進める。
ちょうど獲物をしとめ損ねたあたりに差し掛かった時、足元からぞわりとするような感覚。
思わず、む、と小さく声を上げるも、そのまま奥へと歩いていく。]
ん……?
[ふいに、無精ひげの頬に、何か冷たいものを感じ、足止め空を見上げる。
またひとつ、大粒の雫が頬に落ちた。]
―――ったく、付いてねぇ。
[舌打ちひとつしてから、高い木のそばに身を寄せる。
手早く銃を袋にしまい、雨が通り過ぎるのを待とうとするも次第に激しくなる雨に、数分も経たぬうちに全身はびしょぬれに。
忌々しげに手で顔を拭った時、雷鳴に混じって聞こえたのは―――。]
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