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[そうしている間にも雨は降り注ぎオリガを濡らす。
冷たく感じる雨に避ける為に屋敷へと向かった。
扉を叩き待てば、無表情なメイドの出迎えがあり]
御免下さい。
道に迷ってしまいました。
雨宿りさせて頂いても宜しいですか?
[願えば快い返事とともに屋敷の中へと誘われる]
ありがとうございます。
たすかります。
[何も知らぬままオリガは屋敷に足を踏み入れた**]
おや、 キリル が来たようです。
[とある村の、とある家。
静まり返った居間の壁には、絵が飾られている。その昔、父親がとある絵描きに頼んだものだ。
額縁の中ではその家の住人である家族が3人、楽しそうに笑っていた]
空耳……?あ、
[空に目を移した直後、ぱたりと音がして、水滴が頬を伝っていく。
ここまでの道程で額に浮かんだ汗とは違う。思わず瞬きした目からでもない。
空から水が落ちて来たのだ]
[まずい、雨だ、そんな言葉はすぐに激しくなった雨音に飲まれた。
一瞬の逡巡の後、走り出す。
当然ながら宛てなどない、そのはずだった。
雨は容赦なく薄汚れたフードを濡らし、重みを増す、そんな中で]
『 ―― ……オカエリナサイ? ―― 』
……え、っうわ、ぁっ!
[また聞こえた声に、気を取られた刹那。
ばしゃんと盛大に音をたてて、転んでしまった]
……やっちゃった……。
っ、いた、ぁ。
[ぎりぎりで顔だけは庇ったものの、フードは泥で完全に汚れてしまった。
慌てて起き上がろうとすると、痛みが走る。どうやら膝を擦り剥いたらしい。
顔を顰めながら、ゆっくりと身体を起こし、……不意に瞬く]
あれ。
お屋敷……?
[存外近い位置にそれはあった。今の今まで気が付かなかったのが不思議なくらいに。
首を傾げるけれども、未だ止まない大雨の中、敢えてその屋敷を避けるという選択肢は無かった]
― 屋敷の前 ―
[膝を庇いながら辿りついた扉の前で、被っていたフードを脱ぐ。
すぅ、と息を吸い込み]
……こん、ばんはぁ!
どなたか、いらっしゃいますかぁ!
[挨拶に少しだけ迷いながらも、張り上げた声は少し掠れた。あとで、少しばかり咳き込む。
口にあてた手は細く、頬はよく見れば少しこけている。
程なく扉を開けたメイドはそのことに気づいたのか気づかなかったのか、表情一つ変えなかったから分からない]
えっと、その……よかったら、雨宿りを、させてもらいたくて。
あ、ありがとうございます!
[程なく了承の返事をもらって、勢いよく頭を下げた**]
─ 屋敷/エントランス ─
[借りたタオルで水気を拭っていると、同じように雨宿りを求めて駆け込む者が次々と現れる]
(……何気に、人、多くね?)
[聞いた話と違う、と思えど、そんな思考は心の奥底。
顔にかかる、微かに湿り気残る金糸の如き髪をさらりと払い、浮かべるのは懐っこくも見える表情──所謂、営業スマイル]
……雨に泣かされたお仲間さんは、予想以上に多いようで。
しかしこの降りだと、しばらくは動けそうにないねぇ。
[開いた扉越し、垣間見えた外の様子にため息つけば、雨が止むまでは客室で休んでいてくれ、とメイドから声がかかる。
どうやら、濡れた服が乾くまでの間の着替えも用意してくれているらしい]
(……至れり尽くせりですこと)
[淡々と告げられる言葉にまた、内心で首を傾げるものの。
ゆっくりできるというならば、それを厭う心算はなかった。**]
おや、 メーフィエ が来たようです。
― 森 ―
[その時、メーフィエはびくりと身体を震わせた。
左右を見回した。後ろを振り返った。
夕刻の半端な明るさの下、目に映るのは森の木々、踏み越えてきた土と下草。
その景色の中に、人影と思しきものはひとつとして見えなかった。]
アイツじゃ、ない。
[何処からか聞こえてきた気がした、声。
怖れている相手の声とは違う。まずはそう感じ、溜息ひとつ。
けれどその声の主らしきものの姿が見えないことそのものに、不思議さは抱いていた。
まるで誰かに――自分に?――問い掛けるような、誘うような、迎え入れるような、声。]
誰か、いるの……
[身体が震える。
毛皮のコートを濡らす雨は激しさを増し、冷えた身体を雷鳴がまた震わす。
メーフィエは稲妻に照らされる森を駆けた。自分がどちらに向かっているのかも判らないまま、ただ駆けた。
もともとただ当てもなく走り出して、この森の中まで逃げ込んできた訳だったが――
気が付くと、目と鼻のすぐ先に古びた扉があった。]
……誰か、いる?
[開いた扉の奥で待ち受けているのは、「アイツ」の顔と此方に向けられた銃口――そんな一瞬の想像を振り払う。
今度こそとメーフィエは声を張り上げ、扉を叩いた。]
すみませんッ、
雨宿りさせて、もらえません、かッ!
―屋敷/エントランス―
[果たして出迎えてきたのは、無表情なメイドがひとり。
メーフィエは、はっきりと顔に安堵を滲ませた。]
ありがとう、ございます――
[屋敷の中へ促したメイドが、何かを握った手をメーフィエへと伸ばしてきた。
メーフィエは咄嗟に身構えたが、メイドが差し出したものがタオルだと察し、今一度の礼と共にそれを受け取った。
まず拭ったのは顔と髪。コートの毛皮に染みた雨水を軽く払ったのはそれから。]
そうですね……。
部屋まで案内して頂けると、助かります。着替えも、もし頂けるなら。
[安堵から、それまで抑え込んできていた疲弊が一気に表に出てきた。
それでも人の居る手前、ふらりと倒れ込むことはしなかった。
こうしてメイドのあとから、客室へ行こうとして――。
メーフィエは、一度立ち止まって、その場をそれとなく見回した。]
─ →屋敷 ─
[大粒の雫が大量に零れ落ちる中、僕は左足を引き摺って先を急ぐ。
その先に何があるかなんて知りもしなかったけれど、次第に立ち込める木立が左右へと開き。
雷光煌く中に屋敷が一件、浮かび上がった]
や った、あそこで雨宿りさせてもらおう!
[建物の中なら雷が落ちても焦がされはしないだろう。
何よりこの大雨を凌げ、きっと温まることも出来るだろうから、見つけた建物を無視する道理は無かった]
あのっ、すみません!
しばらく雨宿りさせてもらえませんかー?
[玄関の扉を数度ノックして、屋敷の中にも届くよう声を張り上げる。
泥だらけになったタオルの下で、左足首がズキリと悲鳴を上げるように痛んだ。
それに対し顔を顰めた直後、叩き続けていた扉が僅かに軋みながら開かれる]
っ……あ、の。
え と、雨宿りを───。
[出迎えてくれたのは屋敷に仕えているらしいメイド。
あまりの無表情さに僕は思わず息を飲んだ。
何となく、不気味さを覚えたのだ。
たどたどしく雨宿りを請うと、メイドは表情を変えぬまま身をずらして中へと招くような仕草をする。
そうして付け加えられた言葉に、僕は一度瞳を瞬いた]
あ、ありがとう、ございます……。
[屋敷の主人に雨宿りを望まれる理由が分からず、口にした謝辞も面食らったようなものになる。
リュックサックを抱え、左足を引き摺りながらエントランス内へと入ると、メイドから綺麗に乾かされたタオルを渡された]
助かります。
……他にもどなたかいらっしゃるのですか?
[僕が中に入る前に、既にエントランスの床が濡れていたことから、メイドに対してそう問うてみる。
返事は是。
どうやら僕と同じように雨宿りに訪れた人達が居るようだった]
へぇ、他にも同じ境遇の人が居るんですね…。
急な雨だったもんなぁ。
[自分が登山していた山の麓だと思っているため、登山客が多いのだろうと勝手な解釈。
それから再び痛んだ左足に顔を顰め、小さく息を吐いた]
あの……実は左足、捻挫してしまったみたいで。
手当てするものとか、ありませんか?
サックに入れてた物ほとんど落としてしまって…。
[人差し指で左足を示して、手当てする術が無いことをメイドに告げる。
無表情なメイドの視線が僕の左足へと向かい、再び僕の顔へと視線を戻した後に、承諾の返事が返ってきた]
ありがとうございます。
…分かりました、移動するくらいなら、何とか。
[手当が出来ることに僕は安堵の笑みを浮かべ、大広間へと言われたことには頷きを返す。
大広間への移動の間に客室のことを聞き、着替えもあると告げられて。
そこまで用意してくれることを不思議に思いながらも、ありがたすぎて申し訳ない気持ちにもなりつつあった]
客室は二階か…。
うん、足の手当て先にした方が、ありがたいです。
[着替えを先にする方が良いかを問われ、それに対しては左足の手当てを優先する。
手当てしないままに一往復する方が疲れそうだったからだ]
─ →大広間 ─
[タオルで水分を拭き取りながら移動した先である大広間。
暖炉の前にはソファーが並び、歓談スペースと呼べそうな場所へと連れて来られた。
まだ水分を取りきれていない気がするけれど、そろそろ足も限界だったために僕はソファーに身を沈める。
視線を巡らせると、奥の方にはロングテーブルがあり、椅子が何脚か並べられていた。
どうやら食堂も兼ねているらしい]
大きい屋敷だとは思ったけど……。
[中は想像以上の広さだ。
どんな人がこの屋敷に住んでいるのだろうと、少し興味が湧く。
濡れた前髪を押さえるように水分を拭き取っていると、一度傍を辞していたメイドが救急箱らしきものを手に戻って来た]
あ、すみません…。
[メイドは床に膝をつき、左足に巻いた泥まみれのタオルを外し始める。
どうやら手当てをしてくれるらしい。
折角の好意だからと手当てをメイドに任せ、僕は走る痛みに耐えながら手当てが終わるのを待った]
すみません、ありがとうございました。
[手当ても終わり、感謝を口にするとメイドは一礼して救急箱を手に大広間を立ち去った。
それを見送り、僕は大きく息を吐く]
……いつ止むかなぁ。
[前髪から覗いている右の目で窓の外を見た。
雨足は止むつもりはないと言うように窓を叩き続けている]
…えーと、二階の客室は好きなとこ使って良い、だっけ。
とりあえず、着替えて来よう。
[タオルで拭いたといっても、染み込んだ水分はそのまま。
着替えなければ身体は冷えていく一方だ]
お風呂も入りたいなぁ。
[着替えるなら身体を温めてから。
そう考えてしまうのも已む無しだろう]
[メイドのほかにエントランスに見える姿に、メーフィエはちらと視線を泳がせた。
メーフィエの両目は、落ち着かず震えていた。
譬えその中に人懐っこく見える笑みがあっても>>23、作り笑いさえも返すことができなかった。]
それにしても、………。
このお屋敷って、結構色んな方が来られるんですか?
いえ、雨宿り、とか。
[床を濡らした水痕や、他の来訪者の状態をよく見れば、自分と同じだとメーフィエにもすぐに察せられた、のだが]
その――いえ、何でもない、です。
[言い掛けた声には、怯え以上に、疲れの方が濃く滲み出ていた。
今は休みたいという欲求の方が勝ったこともあり、メーフィエは後ろを振り返らずに、メイドのあとから二階へと上がっていく。
やがて案内された客室の一つで、濡れたコートを脱いだ。
そんなメーフィエは、「主人も」とメイドが告げた言葉の意味を深く考えることもせず。
それより前に森の中で聞こえた気がした声の不思議さも、今は彼女の心の内には映らなかった。**]
― 屋敷/エントランス ―
……こんばんはっ。
[招かれて入った玄関先に、別の人の姿を認識して少しの間。
できるかぎりの明るい声で挨拶をした。
同時に作った笑顔はちょっと失敗してぎこちなく、向けられた営業スマイル>>23程は多分、上手くない。
あまりこちらを見てくれなかった客人の一人>>34には、挨拶し損ねてしまった]
お仲間。じゃあ、お客さん、なんだ。
災難でしたねぇ。
[タオルで頭を拭きながら、言葉を返す。
雨と泥に汚れたフードの下の服もまた濡れてしまっていたが、上質な生地で誂えられているのは見る人が見ればわかるだろう。
ただ、全体的に痩せて青白い肌とはちぐはぐに映るかも知れなかったが]
― 屋敷内/個室 ―
あ、着替え……お借りできたら嬉しいです、けど。
サイズ、あるかなぁ。
あと、ごめんなさい、さっき膝擦り剥いちゃって。
救急箱か何か、貸してもらえたら。
[程なく自分もメイドに個室に案内して貰うことになって、先導に従う。
途中で他の来客と出くわせば、先のように笑顔と挨拶だけを向けた。
メイド曰く、服はちゃんと“用意してある”から問題ないとのこと。その言い方に引っ掛かりを覚えなくもなかったが、深くは問わなかった]
ありがとうございます。
えっと、大丈夫です。手当ては自分でするのでっ。
[親切なメイドはしかしどこまでも無表情だった。
再び個室を訪れた彼女から着替えと救急箱だけを受け取ったのは、それが原因と言うわけでは無かったけれど]
……。
[個室の扉が閉まった後、長い息を吐き出し。
部屋を見渡して、ベッドの方に足を向けた]
えっと……
……使って、いいんだよね、これ。
[本当ならベッドが汚れてしまうし、着替えや怪我の手当てを先にすべきだったのだろうけれど。
ゆっくり腰を下ろして、それから恐る恐る寝そべった。
肌に触れる感触が優しくて、少し幸せな気分になって、そのままついうとうとし始める**]
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