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[冷めてしまった茶を飲み終える頃。
自己紹介の声>>42が聞こえ、そちらに目を向けた]
ラッセル・イザードだ。
[先と同じ名に続けて同じ職を名乗り、如何様な反応が返ってもやはり気にした様子は無く]
ヒューバート殿は、アーヴァイン殿とは長いのかね。
[娘との様子>>41>>42を見た為か、そんな疑問も続けた]
[歳には負けて懲り張り詰めた肩をぐるりと回す。
とんとん、と軽く右手で叩いて]
ラッセル、だね。
短い間になるけれど、よろしく頼むよ。
[イザード、は。もしかしたら知って居たのかもしれないが。
目の前を有りの侭に受け止めるが信条。
過去の知識を引き出す意は無い]
……さて、如何程から長いとなるのかな。
恐らくそろそろ10年くらいだとは思うのだけど。
[はて、と首を傾ぐ。
肩から降りた右手がゆるりと顎髭を撫でた]
─ 広間 ─
[膝をつき、目線を下げてくれるヒューバート>>42。
未だ背の低いヘンリエッタにとって、距離を縮めてくれるその仕草はありがたいもの。
好意抱く相手の顔を間近に見ることが出来た]
リンゴが赤くなるまで?
じゃあ何日かは居るのね。
また旅のお話や絵を見せてくれる?
[嬉しそうな笑みを浮かべて、ヘンリエッタはヒューバートへと問いかけた。
以前自分を描いてもらった絵は額縁に入れて大事に部屋に飾ってある。
ヒューバート自身が言っていたように風景画ほどの出来ではなかったけれど、魔法を紡ぎ出す手で描かれたそれはヘンリエッタの宝物となった]
[断られなかった申し出に、ひそりと安堵の息を零す。
ほんの少し、いつもと違う雰囲気>>44を感じてヘンリエッタは微かに首を傾いだけれど、言葉にするまでには至らなかった]
/*
んー、ヒューは事前のあれがそれで確定で、反応からヘンリエッタ嬢が確定。
ラッセルは文体と雰囲気でなんとなく。
なんだけど、ハーヴェイ誰?
[嬉しそうな少女の笑み>>50を間近に、何処か微笑ましい色を宿して男は笑う]
そう、林檎が赤く、風に揺れるまで。
そうだね、前に見せた時よりもスケッチは大分増えているよ。
伝承も幾つか新しいものを聞いているから、そのお話もしようか。
[伝承は多岐に渡る。少女である彼女に聞かせられないような物も数多にあるが、其処はものがたりの柔らかさの出番になろう。
嘘に隠すのではなく語られない、めでたしめでたしの先に]
[額縁に収められた其の絵を見る事が叶えば、きっと何処か照れ臭げにしながら、人物画の練習を本格的にしようかと思う事もあるのだろうけれど]
……その前に、一度アーヴァインに話をしてこようか。
『親しき仲にも礼儀あり』、主には挨拶をせねば、ね。
[さて、主の書斎から客人は既に離れていようか。
それも確認せねば判りもしまい。故に]
では、私は一度失礼させて貰うよ。また後程に、ね。
─ 広間 ─
わぁ、ありがとう!
[絵も話も増えている>>54と聞いて、ヘンリエッタは両手を胸の前で合わせて喜びの声を上げた。
近隣以外の外の世界を知らないヘンリエッタにとって、来訪者から伝え聞く話はどれも新鮮で。
中でも伝承は不思議な話も多く、聞くのが好きな話の一つでもあった]
あっ、お父様へのごあいさつがまだだったのね。
いってらっしゃい。
[目線をヘンリエッタのものから自らのものに戻すヒューバートを見上げ、近くから一歩身を引く。
お楽しみはまた後で、そう自分に言い聞かせて、広間を去るヒューバートを見送った]
わたしも、ちょっと離れますね。
[広間に居る者にぺこりと頭を下げて、ヘンリエッタもまた広間を後にする。
廊下に出て探すのは菓子作りが得意な使用人。
ラッセルに持たせるお土産をお願いするため*だった*]
/*
明日の目標:ユージーンに何してる人なのかを聞く
あと出来ればハーヴェイとも接触したいけどなー。
くろねこさん忙しそうだしなー。[もはや確定]
[暫しの歓談の後、広間から一人、二人と姿が消えて。
それぞれに言葉を送り見送って。
それを見計らうかのように、先ほどの使用人が部屋への案内を申し出る]
そうですね、書庫に向かう前に荷物だけでも置かせていただく事にしましょう。
[そう言って、カップに僅かに残っていたお茶を飲み干して]
それと、書庫への案内もお願いできますか?
一度場所を覚えれば、後は大丈夫かと思うので。
[この屋敷を訪れた本来の目的を果たすためにそう頼んで。
とりあえずは、と使用人の後をついて用意された部屋へと**]
/*
やれさて。
ヒューバートは、お願い実行してくれるとするならシェイさんだよねー。
ラッセルはきっとあきかさんだよねー。
ユージーンはあきかさんと約束してたからさみぃさんだよねー。
全員分かったところで寝るか。
― 客間 ―
[案内された部屋を見て、使用人を振り返る]
いいのですか?このような立派な部屋を使わせていただいても。
[思わずそう言ってしまうほどに整えられた部屋に驚いて。
それに対して使用人は慣れたように言う。
「お客様はみな平等に、というのが旦那様のお考えなんですよ」と。
今までにも、多くの家に一夜の宿を借りた事はあったが、彼の様な旅人を見下す者も多かったから、こういう扱いは新鮮で、慣れていなくて]
ありがとうございます。では、暫くの間使わせていただきます。
[そう言って軽く礼をして、部屋の中に荷物を置いて]
それでは、お忙しいとは思いますが書庫の場所を教えていただけますか?
[相手も自分の仕事があるだろうから、雑事は早めに済ませてしまおうと声を掛け
これもまた快く引き受けてくれた相手の後をついて、書庫へと]
― 広間→書庫 ―
― 書庫 ―
[書庫へと案内され、中に入って思わず嘆息する。
予想以上の蔵書と、見ただけでわかる古い貴重な書物の数々]
これは、思った以上に素晴らしい物と出会えそうですね。
[知らず、声に楽しげな色が乗れば、傍らで待つ使用人も誇らしげに頷く。
ほんの少し歩を進めて、書架に並ぶそれを眺め……そうして、ふと気がつく]
……ずいぶん、人狼関係の伝承や研究のような物が多い、ですね。
[書架を一つ埋める程度に集められたそれ。
使用人によれば「旦那様の昔のお仕事の関係と、後は半分は趣味」だという]
ここのご主人はそういう関係に明るいのですか……
そう言えば、確かお名前はアーヴァイン様と……
[ふと目を伏せて記憶を探る。そうして、瞬き一つ、使用人へと向き直って]
そう言えば、ご主人様へのご挨拶がまだでした。
まずは、そちらを通さなくては……礼を欠くとは迂闊でした。
ご挨拶と、此度の滞在のお礼を述べたいのですが、お会いできるでしょうか?
[使用人は「ああ」と笑って、「今日はお客様が多いけれど、今なら旦那様の元に来客は居ない筈です」と訪問への是を返し。
それならば、と案内を頼んで、舘の主の元へと]
― 書庫→主のいる場所 ―
― 主の書斎 ―
[主人が現在いる場所、として案内されたのは書斎であった。
使用人が軽くノックをして要件を告げれば、中から招く声が届く。
「どうぞ」と開かれだドアから中に入れば、余計なことは聞かぬよう躾けられた使用人はぱたりとドアを閉じる]
初めまして、アーヴァイン様。
私、この度縁あって暫く滞在させていただくことになりました、ユージーン・グレイナーと申します。
書庫の閲覧への快諾と宿泊の提供に感謝いたします。
[そう言って、深く頭を下げると、この舘の主はそうとは思えないほど気さくな態度で頷く。
その後、幾つか経歴やそれまでの旅の様子などを聞かれて、その何れにも興味深げに聞き入る姿に、それまでの金持ちへの印象を変えるほどの驚きを覚え。
そうして暫しの雑談の後で]
……大変不躾とは思いますが、一つお尋ねしてもよろしいでしょうか?
[男は主にそう言って、肯定の意が返れば言葉を続ける]
もう十五年、いえ、もう少し前になるのですが……アーヴァイン様……
アーヴァイン様は、アルカス、と言う町においでになったことはございませんか?
[そう尋ねる男の声は、少し緊張していただろうか。
その問いに主は暫し考えるような仕草を見せ、そうして、はっと気がついたように男を見る。
まじまじと、上から下まで視線を投げ、「君は…」と呟く]
ああ、やはりあなたでしたか!
そうです……私はあの時あの町にいた……あなたに助けていただいた者です。
[予想があっていたという安堵に自然と表情が緩む。
昔、故郷である町でとある事件が起こり、猜疑心から暴徒と化した住人に襲われたところを助けてくれた恩人。
居場所もわからず、故に礼をすることも出来ず今まで過ごしてきた]
ずっと、気にしておりました。
こうして、再会できて嬉しく思います。
本当に、ありがとうございました。
[そう言って、もう一度深く頭を下げた]
[昔を想い出したか、主からも幾つかの問いが寄せられ]
はい、怪我のほうは……左目は流石に無理でしたが他はまったく問題なく。
今は紹介していただいた教会に身を寄せてそのまま。
ええ……巡礼の旅をしているのも、あの時亡くなった姉や他の方々の慰霊と……贖罪の為に。
[最後の言葉を言う時、表情は少し苦い物になっただろうか。
その様子に、主は宥めるような、諭すような言葉を幾つか落とし
それを聞いて男は少しだけ笑う]
お気遣いありがとうございます。
もう暫くしたら旅は終わりにして教会に戻るつもりです。
[故郷には帰らないのか、との問いには]
戻っても、何もありませんから。
[小さく、それだけを返した]
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