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あ、イレーネ、こんばんはー。なんか意地になっちゃってさ。でも、でっかいの出来たでしょ?
これなら春までここに立ってるかな?
[彼は、にこにこと笑いながら、真っ赤になった両手を自分の頬に当てる]
あー、ほんと、冷え冷えだ。感覚無くなってるよー。あははは!
でもイレーネこそ寒くない?こんな夜に外に出て来るなんて、変わってるねえ。
……こんばんは。
確かに……、少しの…雪や、……陽には、負けなさそう……だね…
[口許に手を当てつ、笑みを返す]
うーん……、…考え事……、かな…?
[後、雪と、星が見たくて。と付け加え]
…よく、言われる。
[変わっているとの言葉には、端的に。]
[ふと、エーリッヒがまだいるのに気づいて、ああ、そういえば猫にあげてなかったなと。]
[席を立って、厨房に行って、ミルクを人肌くらいにぬるくして]
[おいでおいでと、猫にあげてみる]
[呼ばれた仔猫は一度同居人を見上げ。
その意識がどこか、記憶の狭間に落ち込んでいると悟ったのか、にぃと鳴くだけでその側を離れる。
とことことオトフリートに近づき、嬉しげな声を上げてから、出されたミルクをなめ始め]
ああ、そうだ。魚も食べますか?
[仔猫に、残った魚もと、皿に乗せてさしだして]
……あなたのご主人様は本当におばかですねえ
[まだ体調悪いのに、とつぶやき]
[守るといった少女を見る]
[人狼である少女を]
[彼女が、エーリッヒを食べたいと言ったら、自分はどうするのだろう]
[守ると言った、自分が]
[彼女を害することも、起こりうるのだろうか…?]
[彼女が、イレーネを食べたいと言ったら]
[自分は、どうやって彼女を止めるのだろう]
[そして]
[ほかの誰かを害しても、自分はきっと止めないのだ]
うん、僕がいなくなっても、このスノーマンが立ってると嬉しいなあ。
[彼はイレーネの言葉に、嬉しそうに目を細める]
あ、変わってるっていうのは、別に悪い意味じゃないからね?
えっと、個性的とか、そういう意味。うん。
[慌てて付け加える言葉が言い訳じみているのは、仕方のないところ]
雪と星かあ、確かに綺麗な星だよね。考え事にはこんな夜は丁度いいのかも。
[もう一度、星を見上げ]
くしゅん!
[もう一度クシャミを一発]
うー、やっぱりそろそろ戻った方がいいかも。お腹も空いたし。
イレーネは戻らないの?
[口元に小さな笑みを浮かべて、仔猫ののどをなでてやる]
[それから立ち上がって、エーリッヒの肩に、毛布を取ってきてかけてやる]
いなくなっても……ね。
[ぽつ、と繰り返して。言い訳染みた言葉に、くすり笑う]
…いいよ。気に…しなくて…
………避ける人……も、多かったから……ね。
[くしゃみに、青年へと視線を向ける]
………うん、戻ろう……かな。
…今夜は、何も……無さそう…だし……ランプ、忘れた……
[言って、雪の中、さくりと一歩踏み出す]
[まったく、と苦笑して]
まだ本調子ではないのでしょう?
だったら、少しは気を使いなさい
[そして、ふと気づいて]
薬、飲みました?
避ける人なんているんだ?でも友達もいるでしょ?
オトフリートとかエーリッヒとか…仲良さそうで羨ましいよ。
[彼は歩き出したイレーネの横に並んで、集会所へ戻っていく]
ああ。そうか。それもそうだな。
……薬?
[一瞬、きょとん、と瞬いて]
ああ。忘れてた。
[素で言いつつ、ポケットからケースを取り出し]
[ものすごいあきれたような目で見て]
水持ってくるから待ってなさい
本当、ご主人様がだめだめでかわいそうに
[仔猫に同情のまなざしをおくりつつ、厨房に。コップにぬるま湯を汲んで、すぐに戻ってほら、と差し出す]
……考え事……ずっと、してたからな。
[コップを受け取り、ケースから出した錠剤を飲み下して。小さく、息を吐く]
……手持ちがなくなるまでに、帰れりゃいいんだがな。
[それから、ごく小さな声でぽつりと]
説明もなしに閉じ込められましたからね
[ため息をひとつ]
いったい、いつになったら帰してもらえるんでしょうね。
[小さい声は聞こえただろうが、そこには触れず]
似た者同士、かあ。
[なんとなく判るような判らないような、という顔で、彼はイレーネについて扉をくぐる。そして目に入ったのは、話題の主二人]
・・・・・・・。
[やっぱ仲いいよな、と思ったとか思わなかったとか]
まったく、な。
[いい加減にしてほしいもんだと呟きつつ、ケースをポケットにいれ。
その時、手に触った違う感触を訝り、そのまま出してみる]
何かと思ったら……。
[手の中にあるのは、小さな袋に入った飴。
一つ取り出し、食べるか?と問いつつ、オトフリートに投げ渡す]
[飴を片手で受け取って、]
頂きます
[ありがとうございますと微笑んで]
[戻ってきた二人に]
お帰りなさい、外は寒かったでしょう?
食事もありますから、どうぞ
[まったく気にしてない。]
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