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[瞼に浮かぶは童の笑顔、耳に残るは哀しげな声。]
…戻るか。腹も持たぬしな。
[棒弄びて呟くは、己に言い聞かせるように。
やがて館へと歩み出せば、リーンと笑うよに鈴が鳴った。]
さて、どうなるかは、坊次第。
[あやめの言葉に応じながら、さらり、眠る子供の額を撫でる]
さて、ねいろ坊の心は、俺には解らないが…こわいものは誰にでもあるからねえ。
ふう坊にだってあるだろう?
そうだね、
誰にしもあるだろう。
なければ人というより、
心を持たぬ人形だからね。
けれども無理に思い出す事もない。
……さて、そろそろかな。
[其れは食事への言か白の君の帰還にか]
[掠れた風漣の声に首を傾げ、声をかけようとしたところで、小さな腹の虫の音が聞こえたか、入り口に目をやって、ふと笑み零す]
おや、えいか嬢、遅くまでどちらへお出かけで?
[支度に行き交う童子たちの横を通り、座敷へと歩み往く。
夕餉にか集まる姿を見れば、無言のままに頭を揺らして。
すいと琥珀を流せば、布団が敷いてあるを見やるだろうか。]
…はてさて、そなたが守りかは知らぬが。
寂しかれば寄り添うもよかろ。
[迷い子袂から取り出して、白の褥に色落とす。]
[よもや腹の虫を聞きしとは思わぬも、烏の問いに琥珀が逃げる。
ややあって返る声は、愛想なく。]
さて、何処じゃろな。
[聞いて何とする、と手に残る棒を弄ぶ。]
[えいかの手にした棒を見れば、その行き先は自ずと知れて、僅かに目を細めるも、それ以上は言うのをやめた]
どこぞで迷子になられたかと、案じましたが。そうでないなら重畳。
夕餉も出来ているようですよ。
[どうぞ、と言って、己は、道具箱を引き寄せる]
[あやめの声に、僅か揺れるも。掛けられし声には頷いて、]
ああ。腹が減ったでな。
[返す言葉は天邪鬼。理由なくば戻らなかったかのよに。]
[呟きの後、しばし物思いに落ちていたが。
えいかが色を落とすのに、我に返り。
眠る音彩の頭を撫ぜ、その側を離れる]
……あ、鞠。
[その時まで、気づかぬままだったのか。
今更のように、朱と金の華を捜してきょろきょろと]
[おのこが目を細めるには気付かぬも、続く言葉は眉根を寄せる。]
迷子とな。
隠されし皆、そうではないのかえ。
[虫の居所悪いのか。
それとも腹が減りすぎて、虫が怒っておるのやら。]
さて、そなたは迷うてはおらぬのか。
我は…
[荒れる心のままに募りかけ、黙り込んだよな風漣の様子にようやく気付いて口を噤む。]
…すまぬの。
腹が減りすぎて気が立っておるわ。
ありがたく馳走になるとしよう。
[道具箱を引き寄せるを目の端に、二人の傍を過ぎ膳へ着く。]
[背負い箱の隠しから、昨日と同じ水飴を取り出し、えいかの膳の横に、そっと置く]
明日もお出かけなら、ひとつお持ちになるといい。
[囁き残して、己も夕餉の膳に向かう]
[ころり、転がり来る華の紋。
それに気づいて、笑み浮かべ。
差し伸べた両手で受け止め、そう、と抱きしめる]
よかった。
[それが、何に対するものかは、わからぬものの。
呟きには、安堵が込められようか]
[膳に置かれたは見覚えのある甘露。
未だ手にしたままの棒と見比べれば、同じであるは明らかで、]
そなた…!
否、なんでもない。……すまぬの。
[森で醜態を見られたかと、さっと面に朱が走る。
なれど囁き残し離れる姿に、威勢は萎んで消えそな礼を。]
[琥珀は揺れて、鞠抱く童へと。
安堵が込められた声音に、己の舞扇をそうと押さえた。]
……どうしたの?
[揺れる琥珀が自身に向けば。
紅緋はひとつ、まばたいて。
朱と金の華の紋は膝の上。
鮮やかなる色彩は、白花色の上に映えようか]
[えいかの礼には笑みだけを返し、あやめには、別の飴をひょいと差し出した]
あやめ嬢もおひとついかがです?
滋養にもなる、水飴ですよ。
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