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[ぺたんと。
力が抜けて、その場に座り込んだ]
………夢じゃ、ない。
[小さく、呟きを洩らす。
のろのろと、膝を抱えて、頭を乗せた。
濡れた草は冷たくて、ぬくもりなどない]
ハルヒが、―――居なくなったのも。
[しんだのも。ゆめじゃない。繰り返す。
自分の目で、確かに、見たのだ。彼の、その姿を。
改めて口にすると、急に実感が生まれて来て、
認めたくなかったのに、認めざるを得なくなって、
…心の底から、湧き上がって来る感情。]
[どれだけの間、そうしていただろうか。
朧な意識の中で、声を聞き、気配を感じて、顔を上げる。
ぼやけた視界に映るのは、短い茶の毛並みの仔犬。
尻尾がぱたぱたと揺れていた。]
……、リュウ?
なんでオマエ、ここにいるんだよ。
[少し躊躇いがちに、手を伸ばして、抱き上げる。
くぅん。温かな舌に、頬を舐められて、思わず目を瞑った。
涙と泥混じり、汚いから止めさせようとしても、止めず。]
―――ばぁか。
ゴメン、な。
大丈夫だから。
…ちょっと、泣かせて。
[柔らかな身体を抱いて、顔を埋める。
その温もりに安堵して、*瞼を下ろした*]
─桜の下/昨夜─
[一人、去り、二人、去り。
集まっていた者が散っていく。
最後まで残っていたサヤカも戻って行くと。
そう、と、桜の幹に手を触れて]
いのちのまつり。
おもいのめぐり。
[小さな声で、桜花の歌っていた歌を繰り返す]
きみゃくはめぐる、ちからのままに……。
[力、と。短い言葉を繰り返して、ぐ、と拳を握り締める。
その周囲にふわりと舞う、風。さながら、ここにある、と言わんばかりに]
……俺は……。
護れない。護れなかった……。
………………また。
……また、かよ!
[苛立ちを帯びた声と共に、握り締めた拳で桜の幹を殴りつける。
風が、揺らいだ]
…………。
[しばし、そのまま立ち尽くして。
それから、ゆっくりと校門の方へと向かう。
門の向こうには、変わらぬ世界が広がっているようで。
……しかし、そことの間には、隔てるような壁がある、と。
感覚は確りと告げていた]
……これ……消さないと……出られない……。
[なら、どうすればいいか。
それは、『わかって』いる。
いる、けれど]
…………。
[唇をかみ締めて、携帯と鈴を握り締める。
そうやって、しばし立ち尽くした後、ゆっくりと踵を返し、自分の部屋へと戻っていく。
……戻ったところで、*眠れる自信は皆無だけれど*]
[ウミと共に自室へ戻ったフユは、
その空間で口にするべき言葉も思い付かないまま、
弛緩して横になっていた。
沈黙によって、夏の湿気以上の重量感を持った空気が
小さな部屋の暗闇にたっぷり溶けている。
寝返りを打つ。ベッドの小さく軋む音にすら、
大気は小揺るぎもしない。]
[やがて、どれだけの時間が流れたのか
いつの間にか眠っていたのか、覚め続けていたのかは
フユ自身にも分からなかったが
起き上がって、身なりを整え、
やはり眠っているのか目覚めているのか分からない同居人には黙って、静かに部屋を出た。]
[寮を出て、昨晩、ショウとアズマの居た辺りへ向かった。
校門の前に立って、門柱の間の空間に手を伸ばした。
伸ばした手が、宙の一点で静止する。]
(憑魔のちからが作り出した結界……
おれと、それからもう一匹のほうのは無意識。
だがこちらは問題無い。)
[指先から痛癢感が広がる。]
(司。)
[感覚の種類が、灼けつくような痛みに変わっていく。]
(なんにせよ、おれも出られ無いということか)
[ならばどうすれば良いのか]
(司を殺さないことには。)
[差し出していた手を戻し、目の前で何度か握ったり、開いたりを繰り返した。
それから、携帯電話を取り出してみたが、画面の右上には「圏外」の小さな文字が*浮かんでいた*。]
―寮・2階通路―
[あかい線はもう残ってはいなかった。彼女が確かに其処にいて、そして居なくなってしまったという証は。もしかしたら、全て嘘だったのではないかと思う程に。
昨日と同じ場所に立ってみた。けれど、其処が本当に同じ場所だったかすら洋亮には分からない。]
…
[握っていた片手を開く。掌の上で外気に触れた花片はふるりと震え。
風に誘われ宙にふわり浮いて。
すっと溶けるように消えて見えなくなった。
あれは誰だったのだろうと、呆とした頭の隅で考えたかも知れない。]
[花片を追うように見上げた両の瞳には光は在れど、幾度瞬いても動くことはない。
一度も雫を落とすことはなかったけれど、一切の感情を忘れてしまったようで。]
[それからまたほんの少し動いて、遠く咲き誇る桜の花を*映した。*]
/*
おはようございます。コーヒーの飲み過ぎで気持ち悪いです、nacht=なふと(故・白秋)です。
そういえばユウ様ってまだご存命なんだろうか。
智狼を頂いてしまったから
リスペクト殺害させて頂きたいような
キャラ関係的にはヨウコの餌食になって頂いた方が
おいしいような。
*/
―寮2階西棟・自室ベランダ―
[室内に居る気分にならずに、ベランダへ続く戸を開ける。
生温い空気が肌を取り巻くのも意に介さず、何をするでもなく。
ガラス戸を背にして、コンクリートの床の上に座り込む。
立ち込める静寂の中、もう何時間経っただろうか。
途中、誰かが寮を抜け出した気もするけれど、余り覚えていない。
対面の棟の向こう側の空が、僅かに白みつつあるのが解った。
夜明けだな、と薄ら考えながら。それでも室内に戻る気は更々起きなかった。
とても、寝れそうには無かったから。]
狼役職さんに、微妙な気を回させてしまう予感…。
……でもゴメン、自分でも地雷ゾーンが判ってな、い…orz
うっかり自分で踏んで、胃痛を起こすぐらいにはorz
[親友が、死んだ。さっきまでそばに居た人間が。
そしてきっとまだ続くんだろう。
…『憑魔』と呼ばれる、ソレが居る限りは。
そこまで考えて、
知らない筈の其れを『本能的』に理解している自分に再び嫌気が差した。
何度目かとも解らない溜息を吐いて、ぼんやりと外へ視線を向ける。
視界の端に、咲き誇る桜の大樹がちらりと映った。]
[本当は、
力の限り、心の望むままに。
子供のように思い切り泣き叫んで。喚いて。
そして、今直ぐにでも逃げ出してしまいたかった。
無理だと、頭の何処かで痛い程に声が響く。
判っている。外と中を隔てるあの見えない壁を取り除かない限り。
其の為に、何をしなければ成らないのかも、理解している。
泣いた所で意味すら成さないのだと、解っているけれど。]
っあー…泣きてー…。
[ぽつりと、言葉が零れる。
──あぁ、あの時から。
諦める事には慣れていた筈だったのに]
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