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うん、剣道。
……強く、なりたくて、ね……ずっと、続けてきてた。
[呟くように言う刹那、視線はどこか遠くを見たか]
ん……大した事じゃないんだけど。
お菓子、買って来てたの……昨日の騒動で、忘れてたなって、思って。
[ごく何気なく織り込んだ言葉は、果たしてどう捉えられるか]
そうなんですかー?
剣道ってかっこいいですよねー
[にこにこと笑う。
遠くを見る様子には何も気付いていないのか]
おかし?
[まず反応したのはそこで。
ふと、昨日は何かあったっけとおもって――]
忘れちゃ、おかしがかわいそうです、よ?
[ずきと、頭が痛んで。
だけれどそれを隠して、えがおを浮かべて。
口にした言葉のせいで、また痛んで。
今度は瞬きの拍子に、雫が散った。]
/*
ちょくちょくネタ振ってくれてる
(拾いきれていないが。水ようかんとか。)
用がある訳じゃなさそう?
しかしヒサタカの雰囲気格好良いな。
*/
−寮・食堂−
[ゆっくりと、扉を開く。人気は、なかった。
幾度も使わせて貰っていたから、勝手知ったるもので。
電灯を点けて、奥の炊事室へと向かうと、食料を漁る。
仔犬は、入り口の傍、見える位置。
中身は、荒らされてはいないようだった。
そう言えば、建物にも変化は見られない。
“アレ”は人間だけを狙ったのだろうか―――
ぼんやりと、そんな事を考える。]
…何、つくろー。
[気を紛らわすように、声を零した]
うん……昔の俺、どうしようもなく弱かったからね。
ま、今もだけど……。
[今も、という部分には、微かな自嘲の響き]
お菓子どころじゃなかったからね、昨日は。
[それから、静かに言葉を続けて。
散った雫に、僅か、表情は翳るか]
……大丈夫?
[そう、と、問う。何が、とは言わずに]
[フユが、こちらに視線を向けたのを見て、ゆっくりと数歩、足を進める。声をかけられると、足を止めて、軽く首を振った]
………いや。俺も、桜を見ていた。
[淡々と言う]
えー、せんぱいがよわいなんて、ないですよ
[にこにこと笑うものの、その目からはとめどなく雫があふれ。]
おか、しいなぁ
[ひとりごちて、両手でそれを拭う。ひりつく肌]
昨日、なんにもなかったじゃないですか。
いつもとおんなじですよ
まいにち、あっついしー
[目をそらして窓の外。
何かが見えた気がして、すぐに視線を戻した。]
だいじょうぶですよぉ……なんで、ないてるんだろ
綺麗…か。
[その言葉に、今気付いたように、桜を見上げ]
そういえば、そうだな。
[不思議そうに呟く。続くフユの問いに、視線を再び彼女に向けた]
………学校の外に出られなくなっている。この桜が原因なら、彼女に直談判するのが近道かもしれない。
いや、弱いよ。
女の子泣かせちゃってるなんて、男子失格だしね。
[苦笑しつつ、言って。
弱い、と口にした本来の意図と、それは違うのだけれど]
何にもなかった……か。
うん、俺もそう思いたかった。
[けど、と。声は静かに。どこまでも、静かに]
……変わっちゃったんだよ、ね。昨日から、色々……。
なかせちゃったんですかー?
あ、私?
[困ったような顔をする。まだ涙は止まらない。
こすった場所が痛かった]
かわってなん……て
ないです、よ
なんにもないですよ。
おにいちゃんだって、いるもの。
今は、君だし……その前にも、ね。
[チリン、と。ポケットの中で、小さな音。
鈴の音色は、少し心に痛い]
……本当、に?
[小さな痛みを抱えつつ、静かに、静かに、問いかけて]
[音が届く。
それは、 を思わせて]
ほんと、ですよ
ほんとに
おにいちゃんはいるから、なにもないですよ
[本当のことだもんと、呟きは濡れて言葉が止まる]
なにも、なんにも、ない…
―自室―
[わずらわしいだけ、と充電すらせずに机の上に放り出されたシルバーの携帯の存在を思い出し、彼女はそれを手に取る。引き出しから充電器を取り出し、コードを繋ぎ充電しながら、早乙女の携帯へと掛けようとしてディスプレイに目を留めれば、そこには圏外の文字がはっきりと。]
………。
[苛立ちの全てをぶつけるよう、床に激しくたたき付けた。]
アレが私を……というより、私たちを騙す理由が
私には思い付かない。
それに。
”明日ありと 思う心のあだ桜
夜半に嵐の 吹かぬものかは”
私がああいう死に方をしないとも限らない。
私は、あなたやウミのように武芸の心得がある訳じゃない。
自分の身を守ろうと思えば
用心に越したことは無いと思っています。
[何にもない、と。
繰り返す様子に、何か思うところでもあるのか。
瞳には、深い陰り色]
……えっと……ごめんね?
[ため息の後、口にしたのは小さな謝罪]
でも……辛いだろうけど……嫌だろうけど。
逃げたら……ダメだから、さ……。
[途切れがちのそれは半ば、自身に言い聞かせるための言葉か]
[夕刻、茜が部屋を侵食し、研ぎ澄まされた彼女の頬を染め上げてく。床には叩きつけられフリップの取れてしまった携帯が転がったまま。]
[食事もとらぬままベッドに座り、茜を見つめ、昨日からの出来事を思い出す。]
[雨、桜、鉄の臭い、水面、緋、消失、鈴の音、不思議な少女。]
[そして、誰かが言った『認識できないと……死』、その言葉が頭の中を廻りだす。くるくると散る桜の花弁の様に。]
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