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─屋敷二階・自室─
[黒猫の主が来たかどうかを確かめる前に、一度厨房を覗き。
忙しげに動く姿を認めたなら、邪魔は控えようか、と。
猫に夢中な従魔は、白梟と共にそこに置いて。
二階の部屋の一つに落ち着く]
……ふう……。
[一人きりになれば、口をつくのはため息で]
頭、いてえ……。
< この中に、犯人はいるのでしょうか。
なんて、猫はかんがえていたけれど、そんなのは吹き飛びました。
だって、川があるんですもの。
海があって、川があって、なんて素敵な場所でしょう。
窓をあけたっていうことは、外の人たちも気付いたかもしれません。でも、猫は気にしませんでした。
窓枠に手をかけて、体をもちあげて、ユーディットの問いに、こくんと頷き>
うん。
< ひらり。乗り越えるときに、白い猫の姿に――* >
あっ。
ええと、ええと。
[名前が思い出せない。わたわたわた]
ブリジット、です。
[とりあえず名乗ってみた。向こうも名前を憶えてないみたいだったので。正確にはまだ互いに名乗っていないのですが。
それからじーっと見る。はたと気が付いて]
あ、そうか。精神ならそれでも変じゃないや。
[手をぽむり]
……多分、そうだったと思う。
[間を置いて返した台詞は先程と似て]
[けれど微妙に違っていて]
[何に対する答えかは不確かなもの]
[其方に集中していた為か][頭上の影には未だ気付かず]
そうですね。せいぜい100年に満たない期間に過ぎません。
サイクルが短い代わりに見せてくれる輝きは相当なものですよ。
何度見ても飽きませんもの。
不思議と強く輝くと更にサイクルが短くなってしまうもののようですが・・・。
[リディの言葉に同意し、言葉を続ける。何かを思い出したのか遠い目をしながら。]
[頭が痛い、と言っても、別に物理的なものではなく、主に精神的な事で。
確かに、元々ややこしい頼まれ事だとは思っていたのだが]
……何だって、ここまでややこしくなりやがりますか、と。
[ぼやくように呟きつつ、窓を開けて、窓枠に腰掛ける。
吹き込む風がゆらり、長く伸ばした髪を揺らして]
[少女に傍に寄られ、眺められ。紡がれた言葉に安堵の色が浮かぶ]
覚えててくれたのか。
あー…まぁオッサンには違いねぇし。
[口を塞ぐ様子にからりと笑う]
ああ、ホントにありがたかったよ。
あんな若さで死ぬのも嫌だったし。
あのことがあって、アンタに助けられて。
そのお陰で今の俺が居るんだしな。
[ユーディットに同意を求める様子にはまた笑い声を上げて]
そうだな、お前さんらよりかなーり早いだろ。
で、名前を聞いても良いかね?
恩人さん。
…猫?
[視界の端を駆け抜けてゆく白い影。
一瞬見えたシルエットは、そのまま川へと隠れてしまって]
…そう、声。
他に聞こえる人いないのかなぁ。
[アーベルに聞き返されれば頷いて。
けれど答えにはなっていないまま、耳をすませるように]
[何度も首を縦に振ってユーディットに(彼女が何を追想しているのかは与り知るところではないが)同意した]
そうそう、そうだよねー。
すっごいきらきら。
リディ達なんて15年ぽっちじゃこんなに[慌てて口を塞いだ]
ええとそうそう、名前名前。
リディはリディ。リディって呼んでねー。
あそこの紙にもなんかリディのこと書いてあったね。
ぷはぁ。
お、こんばんはー。
[機鋼の魔族が湯から上がった後も暫し湯船でゆっくりとしていた。
ほかほかの湯気を上げながら肩から提げたバスタオルで顔を拭きつつ、脱衣所においてあった(多分勝手に使っても良いのだろうと判断した)綿でできた前をあわせて腰を紐で縛るようなタイプの服をきて、広間に現れた。
良いにおいに鼻をひくひくさせる。]
/PL/
お嬢ってw
「お嬢、やつらカチコミに来やがりました!」
「お前らどこの組のモンじゃい」
「こちとら雷撃組じゃい」
といった下らない妄想が浮かびましたライデンさん。
どんな、もの?
[珍しく他者の話に興味を惹かれたらしい]
[猫の影も][鳥の姿も意識に入らず]
[答えを求めて][問いを重ねて]
…ブリジット。
[おねーさん、ブリジットって言うんだ。
2,3回、口の中で呟いて――うん、覚えた。
こくりと頷いて、…あ。そういえばオレも名乗ってない]
えっと、不思議な人じゃなくて、
オレの名前は、イレーネ。
[名乗りながら、何だか、じぃっと見られてるけど…
そういえばリディもそうだった。オレの顔って変なのかなぁ。
と、何か納得されて、こてんと首を傾げる。]
うん、精神だけど――そっか、オレの事判るんだ。
おねーさんは…、……影輝?
[ブリジット自身からの気配は、よく読み取れないけど。
つけてるアクセサリーから、そういう気配がするから。]
[気付かないアーベルを此れ幸いとでも思ったのか
ふわりと、そのまま着地する。
聊か不機嫌そうに未だ無言だが、そのまま羽を繕うように嘴で翼を整えて]
[白い小さな影を視線で追いかけながら、
ブリジットの言葉に、きょとんと首を傾げる]
…声? 何の、声?
リディ、な。
よし覚えた。
恩人の名前は一生忘れんぜ。
[冗談も含まれたような口調で言い、続いた言葉には]
んー、ああ、書かれてたな。
リディだけじゃなく、ここに居るらしい全員分が。
[リディが指し示したであろう方向にある本に視線をやる。あれは昼前に読んだものだったか。随分とラフな格好で現れたマテウスには、よーっす、と言葉を返して]
何だ、風呂でも入ってたか。
ええとね、呼びかけてきたの?
でも良く聞こえないの。
最初の片方はもう分かったのに。
[どんなものかと聞かれれば、どう説明すればいいのか悩みながらそう言葉を重ねてゆく。
声と認識してはいるが、実際は微妙に違う気もして。
自分でも混乱しているらしい]
呼びかけ、
……片方?
[記憶を辿るように][言葉をなぞる]
[まだ湿り気を帯びた髪の上に鴉が着地して]
?
[思考は中断されて片側の青を上へと向ける]
[当然ながら、真上では見えないのだけれど]
イレーネ。
うん、イレーネのはどっちも分かった。
[影輝?というのにはコクリと素直に頷いて。
やっぱり分かる人には分かっちゃうんだなぁとか考えていた]
ん。
青い細っこいやつがさ、なんか風呂がよくわからんようだったので入れてきた。
濡れて風邪でもひきそうだったし。
[ハインリヒに手をひょい、と上げながらアーベルを親指でちょい、と指し。
机の上の水さしからグラスに水をそそいでぐいっと飲み干す。
くるりと周りを見ながら、どか、と椅子に腰を下ろす]
忘れないでねー、”一生”
[にこにこ笑った]
(……死んだ方が良かったって言われたらはやく死んで貰うようにしてもよかったけど)あんまり干渉するのもよくないね。
[ぽつっと呟いて、ハインリヒの隣りに]
ふろあがり……ご飯……で、皆ここで何してる訳?
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