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…あれま。
[現れた輪にきょとんと首をかしげる。
驚かないけれど、興味津々とばかりにその輪を追いかけ、やがて広間へと。
そこでようやく猫を捕まえ、眼鏡をかけた竜との対面と説明会を経て。
そして今に至る。
手には白磁のカップ、微かな香りはアールグレイ]
ダーヴ殿を甘く見ない方がいいと思いますよー?
[もぐもぐしながら、ユーディットに忠告?リディの問いかけを聞くと、一瞬手と口を止めた]
ん、ああ、似てるね。そもそも”界の狭間”を真似て作られた場所だそうだから、当然だろうけど。
うん、イレーネの中にはたくさんいるよ。
色々混じって、色んなのがいる。
精神だからそうなのか、こんなんだから精神なのか、わからないけれど。
[適当でも、確かに当たっているからいい。
色々いる事にも気付かない人は、もっと沢山いるから。]
アルって、オレは呼んでる。
でも、本当はアルじゃないんだ。教えてくれないから。
”イレーネ”の、友達。
[だけど多分、オレとは友達じゃない気がするなぁ。
オレはせめてそう思いたいけど、アルがきっと全力否定だ。]
[挨拶を投げられた鴉は、カァ、と再び一鳴き。
ばさりと羽ばたいて、差し出された青年の手へと着地する]
/*
オンしてからのptの減りが尋常じゃないように見えるのは気のせいか。
うん、きっと気のせいだよな。
マジで飴争奪の世界かここ…!
*/
そ。
[首を傾げる面々には「知ってるでしょ?」と言わんばかり。説明するつもりははじめから無さそうだ]
んじゃ何か起こったりしてね。
やだやだ。
[もぐもぐもぐ……]
[ハインリヒとマテウスの疑問の声には気付いたが、それを説明するのはエーリッヒに機鋼界の説明をした時より、遥かにややこしい。ばっくれちゃだめかしら?と、思っているとかいないとか]
もうすでに何かが起こってるんじゃないでしょうか・・・?
わたし達が呼ばれてここへ来た事自体がイレギュラーだと仰ってました。
現在進行中の可能性はあると思うんですよ。
─二階・自室─
……ここで、ぼーっとしていても、始まらんか。
[零れたのは、そんな呟き。
何かあれば、機精からの報せも入るだろうし、と。
そんな事を考えつつ、腰掛けていた窓枠に手をかけ、庭へと飛び降りる。
庭で話している者がいるとか、そんな事は知ったこっちゃないようで]
んー、まあその…
ずーっと昔にね、ぶっちゃけ、ハインリヒさんやマテウスさんは生まれてない頃だと思うんだけど。
ここと似た”界の狭間”て場所で、一騒動あったんだ。
[とりあえず、すっごく端折って説明してみた]
[右手の甲へと乗った鴉の黒羽を撫ぜる]
[左に嵌められた枷][鎖の音が微かに鳴る]
[更に一つ][庭に落ちて来る影]
[青の眼差しを投げた。]
その”界の狭間”ってのがまず分からんのだが。
んー?
界ってくらいだから、人間界とか精霊界とかを繋ぐ狭間ってことか?
[思い浮かんだことを口に出して]
んで、ここがその場所に似てる、と。
ってか一騒動?
形が沢山、だものね。
精神だからか、だから精神なのか…何か「卵と鶏」みたい。
[クスと笑ってそんな風に答えて]
本当の名前は違うんだ?
ええと、イレーネ…とは別の名前があなたにもあったりする?
[聞いている内に気が付いたこと。
目の前の人物はイレーネの一面、ではなくて、イレーネの中にいる一人、なんじゃないだろうか]
お友達じゃないの…?
[じーっとアーベルの手に降りたカラスを見つめて。
あれ、実は鴉じゃない?とか口の中で呟いてみたり]
――って、わ!
[とつぜん、降り立った影に思わずびっくりした。
気配で、誰か直ぐに判ったけれど。でもビックリには変わりない。]
えっと、――…。
…おはよう?こんにちは?こんばんは?
[オトフリートに、疑問系で挨拶。
どこかで、一日で初めて会った人には、
おはようって言うって聞いた気がする。]
ほう…何か大変な事が起きた、んだな。
で、今何か起こってる、のか?
悪いことじゃなければいいんだが…何が起こってるんだ?
[ユリアンの言葉にひとつ頷き、それ以上聞き出そうとはせず、その前のユーディットの言葉に首を傾けた。
あらかた自分の前にあった料理は片付け―ダーヴィットには到底かなうことはないが、それでも体躯に見合い成人男性4,5人分は軽く食べただろうか―、既に食後のお茶を飲み始めている。]
お嬢、とりあえず、そこの本、一度読んどくといいと思う。
[すっかりユーディットをメイドさん扱いのリディに、データ入りの本を指差して見せた]
[広間の隅でさも当然のような顔をして空気に馴染みながら優雅にティータイム。
猫と鳥と子供のじゃれ会う様子をのんびり観察]
オトフリートさんが調査にわざわざ別の世界から呼び込まれて、なお騒動が起こっている。原因もハッキリしないとくれば素直に終わるとは思えません。
むしろ、今は嵐の前の静けさじゃないのかな。
[騒動を期待するかのようににこりとリディへと笑い返す。]
[飛び降りて、地面を踏みしめる。
束ねた髪がゆるりと流れ、それから、落ち着いて]
……や、どうも。
お邪魔だったかな?
[向けられる視線と、かけられた声とに、にこり、と笑ってこう返す]
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