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……、
[周囲を取り囲む機械]
[低くうねるような音の波]
[生命の気配の感じられぬ場所]
[――奥底から湧き上がる言い表しようの無い感覚]
[中央の台座まで歩み寄り][竜の体躯を見詰める]
[*其処に浮かぶ表情は薄いが何処か複雑そうで*]
[機鋼竜の出してきた設計図を元に、動かせる機械を使って特殊弾の製作にかかる
あれだけ、険悪だったのに今やノリノリに見えるのはおそらく*気のせいではないだろう*]
[私は四肢を折り、眠りに落ちし彼の仔を腹に抱くよに受け止める。
白梟の羽ばたきを揺れる瞳で見やり、睫毛の影にそれを隠す。
甘い啼き声は、密やかに。足音が聞こえるまで続いたろうか]
…オト殿…エィリ殿も…?
[不思議な組み合わせ――彼の猫が彼の竜の頭に在る事も含め、私は仔を起こさぬよう気を払いつつ、長い首を傾ける。
羽を揺らし空に浮く白き姿を、淡い菫色が追いかけて]
[傍らまで歩いてきた足が止まり、彼の仔を抱き上げる。
知らず吐息が零れたのは、離れ行く温もりを惜しむゆえか]
………ぃぇ。
[小さく頭を振り、安堵の滲む表情へと瞳を向ける。
彼の竜に抱かれる彼の仔を僅か見つめ、私は静かに首を垂れて]
…どうか優しき眠りを。
[かけられた言葉に、気遣いを響きに乗せて返す。
彼の猫が側へ降り立ったなら、鼻先を柔らかく押し付けて挨拶し。
私も休む為、四肢に力を入れ立ち上がる]
エィリ殿…もしやお疲れなのでは…?
[立ち去る背を見送り、私は白き猫に声を投げる。
今の私では彼の猫を抱き上げる事は出来ぬ故に、辛いならば私の上に乗るよう促して。構わぬと言われれば、愁いを帯びた瞳がその姿消えるまで見送ろう]
[やがて私は部屋へと戻り、獣型を解いて木綿の褥へと潜り込む。
岩場に置いた衣を取りにかねばと、まどろみの淵に*沈みながら*]
―昨夜―
あ、マテウスさん。
[イレーネにおやすみなさいの挨拶をして先に屋敷へと戻り。
階段を上がろうとしたところで広間から出てきたその人に声を掛けられた。この状況下でも落ち着きを見せるその笑顔につられたように笑顔になって]
あ、東の方の寝巻きだ。
へぇここに置いてあったんですか?
[階段を上がる僅かの間、そんな会話も交わしつつ]
うん、おやすみなさい。
[自分も昨日使った部屋へ。窓が開けっ放しだったので少し寒かったけれど、静かに閉めて寝台へと潜り込んだ]
―翌朝―
[パチリ、と目を開ける。
膝の痛いのはとりあえず落ち着いているようだ。
ごそごそと起き出して、窓を開ける]
声、どこから…。
…ざわざわしてて分かんないよ。
[差し伸べた手に届くのは、どこか危うさを孕んだ状態での均衡。
ふぅ、と溜息をついて手を戻し、窓を閉めた]
とにかく、まずは。
色んな場所に直接行ってみないとダメかなぁ。
[呟きながら部屋を出て、下へと降りてゆく]
―朝・自室―
ん〜
[寝台の上で、獣じみた伸びをする。昨夜機鋼のうねりに影響されて崩れたバランスは、眠りという手段で無意識に流れを遮断したおかげで安定を取り戻していた]
ふな?
[目を開けると、枕元には見慣れぬ物体、それが「電池」であることは知らなかったものの、性質と目的は明らかで、ついでに、室内に僅かに残った竜の血の匂いから、自分をここまで運んだのが誰なのかと、その贈り主にも思い当たった]
御飯とか、おやつのつもり、とか?
火竜殿の考えることって、どっか可愛いよなあ。
[頭をぽりぽり。とりあえず「それ」はポケットに確保]
何にしても、お礼言わないと…あー、なさけね。
お嬢、無事だろうなあ?
[なんとなく、無事な気配は感じていたので、焦りはせずに、寝台を降りた]
[広間に降りる前に、屋敷の廊下を歩き回って、大方の属性の気配が屋敷の内に留まっているのを知る]
やれやれ、いよいよ界の狭間じみてきたかな。
[時空竜の探査の結果とか、色々知りたいことはあったものの、とりあえずは]
………腹減った。
[目指すは厨房だったりする]
―厨房―
んーと、やっぱ朝は目玉焼き?あー、でも人数居るもんね、作り置き出来るもんの方がいいか。
[選んだメニューは、野菜サラダ、卵とアボガドのマヨネーズ和え、ハムとチーズのサンドイッチ(温めればホットサンドにもなる)、フルーツの盛り合わせもどっさり]
[コーヒーと紅茶は面倒なのでパスにした。いれたての方が美味しいに決まってるし。自分用には牛乳を温めて、蜂蜜を少し溶かすと、そのまま、厨房の隅で朝食開始]
さて、いただきます、と。
[後で食材探しにいくかなあ、「ついでに」お嬢も、なんて考えながら]
[する事も特に無いので壁面を、天井まで見上げてみた。
壁一面がメタリックで、所々角張った隆起が存在している中に、丸や八角形のネジが見えるところもある。材質は何だか判らなかったがどうも金属質のようで、金気を嫌う精霊なら発狂しかねないな、と思った。
自分は精霊では無いからなんとも判らない訳だが。
上に居た(ようやっと、他の面々の居る場所との位置関係も理解出来てきた)ときはそれでもまだ鼓動のように聞こえたものも、いざ近くで聞いてみればなんのこともない、機械の駆動音で、生命の息吹などどこにも感じられなかった。
そのくせ、視界の外で横たわっている竜が、”自分は生きている”ということを声もなく主張しているように思えてならなく、どうにもうそ寒かった。
リディは己の肩を抱く]
……ここ、寒い。
< 昨夜、その白金の背に、甘えさせてもらった猫は、今は屋根の上にいました。朝のひざしが、まぶしくてしかたありません。
つかれている、というのは、猫自身もわかっていました。あれをした あとは、ほんとうに つかれて しかたありません。かの人――これをくれた人は、だから つかうな と、言っていたのでしょう。
部屋にもどるナターリエに、言っておろしてもらったのは、二階にあがったところでした。寝る場所、だいじょうぶだよと、心配させないようにないて、猫はその姿が、部屋にかえるのを見届けると、屋根のうえにのぼったのでした。 >
[気温が低い訳ではないのだろう。
雰囲気が、冷えていた]
……戻る。
別に、アンタ達のこと言い触らそうって訳じゃないから。
[立ち上がり、声だけ掛けて――二人が一体何をしているかなど、見ても無駄だと思った。竜から渡された機械の、幾つか在るスイッチの一つを押す。
壁の一画が口を開けるように、上下に開いた。そこへ入ると、壁は再び閉まり、薄明かりすら遮断されて暗闇が訪れ――――浮遊感]
―南東エリア:海岸―
[波が、のどかに寄せては返している]
……此処、どこ。
[まだ各エリアの位置関係を把握しきれて*いなかった。*]
召使い ユーディットは、ここまで読んだ。
/*
今日は、ポイント、きをつけよう(笑)
ま、一時間くらいしか、いられないし、独り言にこもろう。ごめんね、リディ
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