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そう。
じゃあ、また今度ぼっこぼこにしてあげよう。楽しみー。
[イレーネのほうへ向けた表情は心なしどころではなくうきうきしているように見えた。
黒猫の動きには好きにさせておくに限るとばかりに咎めもせず]
…だいじょぶ?おちついた?
[これ以上驚かさないように気を配りながら頬をすりすりと撫でる。
イレーネやハインツに対するときの悪役っぷりは微塵も感じられない穏やかさがそこにはあり。
じぃ、と目の前の怯える獣の様子を見守り]
< まあ、しまえないのだから、仕方ない。
猫はそう結論付けて、あら、おなかが鳴りました。……これは、食事を、食べなきゃいけません。
動けるからいいや。猫の思考は、かんけつめいりょう でした。
屋根を蹴って、ふわり、地面に飛び降ります。白い羽根が風を受けて、ふるえました。 >
[リディの声が、おねーさんに聞えたっぽい。
震えるのが止まったから、少しだけ安心した。 でも。]
ぼっこぼこ。
[ヘルガさんの声に、復唱しながら思わず涙目。
痛いからやだって言ったのに、多分聞いててもスルーされてる。
ヘルガさんの周りの声がすっごく楽しそうなんだけど。…どうしよう]
[跳んできた猫を腕を広げて出迎え]
[ぽふり][受け止めて][なでなで]
[――が、]
[その身体は、人では有り得ない程に冷えていて]
[黒猫にとっては][氷に直接触れたようなものだろう]
[当人は気にせず柔らかな毛並みを撫でているが。]
(対象の危険の有無はともかく)
[猫を愛でる様子に地下での雰囲気は見られない]
[否、或る意味では全く変わらないとも言えるか]
[己の為したい事に他者の都合を考えない点では。]
『!』
[黒猫は青い髪の魔物の冷たさに一瞬びっくり。
でも。
でも、彼のことが気に入っちゃったものだから]
『…にゃっ』
[すりすりぷるぷる。摩擦熱摩擦熱]
[少年達へと向けられる言動と、頬を撫でる手と言葉の穏やかさ。
私は目の前の人物がわからなくて、ただただその瞳を見上げる]
……わた…くし……、えぇ…だいじょう…ぶ……。
[零れた声は震えて、とても言葉通りに受け取れはせぬだろうか]
そう。ああ、たのしみ。
[ふふ、と愉快そうに微笑む姿は女性のようでもあり。
けれど楽しみにしている瞳は男性のようでもあり]
?
……何、どうかした?
[震えるような黒猫にきょとり。]
[暖めようとしているとは思いもよらず]
[擦り寄ってくる感触に目を細む]
まーいいや。
[風呂上がりの髪を拭いていたタオルを、何だか涙目のイレーネに向けて放り投げて立ち上がった]
ヘルちゃん、あんまり苛めたら駄目でしょー。
[扉から外へ]
[落ち着いたらしい天の獣の言葉は震えてはいたけれど、意味どおりに受け取りはしたのだろう。
むに、と軽くその柔らかい頬をつまむといたずらっぽく笑って立ち上がるだろう]
───そう、落ち着いたかい。よかったね。
[若干人事のような言い方をしたけれど、浮かべる笑みはにこりと懐こいもので]
──ヘルガだ。あんたは?
[立てるかい、と手を差し伸べる。
掴む手があるなら、引き上げるだろう]
< 庭にちゃくち。それから、猫は玄関にまわり、広間……
扉をあけるか(だって入れませんもの、たたまなきゃ)、悩んでいたとき、扉があいて >
……!
< びっくり。一歩、後退します。 >
いじめてないいじめてない。
何ならちび子が慰めてやればいいじゃないか。
ちびっ子同士仲良くやんなよ。
[リディの言葉に返す表情にはかけらも悪びれる気配もなく]
[肩越しに、ヘルガに答えて]
ていうかリディはただ、もし不便なようなら治してあげても良いよって言おうとしただけ……
……羽根!!
[エーリッヒの姿は流石に特異だった]
わ。ぷは。…タオル、ありがと?
[リディから投げられたタオルを頭でキャッチして、お礼を言って。
笑みを向けるヘルガさんの声に、少し晴れた心がまた凹んだ。
…うん。やっぱり性別は、……わかんない。
は、と。そういえば食べ物を探しに来たのを思い出した。
おねーさんが、落ち着いたらしいのを見計らって驚かせないように
壁側沿いにキッチンへ向かう。何か、*あるかな?*]
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