18 【機鋼の宴】─精霊演戯・第三演─
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研究生 エーリッヒ
< ナターリエについて、台所へとゆきます。サラダやくだものを持つ姿を見て、……やっぱり視線をかんじて、猫は振り返りました。
あら、ナターリエは上に行くようです。頷いて見送ると、その視線の持ち主――アーベルと、そして黒猫に、とことこ、近づきました。 >
酒場のママ ヘルガ
[黒猫はがんばってアーベルをほかほかにしようといろいろ彼にじゃれ付いているだろう。
そしてそのころの飼い主は、背にナタリェをかばう金の髪の姿にちらりと視線を向けた]
…おやま。
どこの子かは知らないけど、随分かいらし姿だね。
こんばんわ？
[指先に残る果汁を舌でなめとりながら]
召使い ユーディット
[屋敷を揺らす僅かなゆれ。徐々に近づくそれは、庭の敷地を突き破り高さ数ｍの氷柱を作り出す。
すぐに氷柱は砕け散り氷の結晶と化し空気に溶け消える。
氷柱の中より現れたのはエプロンドレス姿。]
ただいま戻りました。
研究生 エーリッヒ
かわいらしい？
< 猫は不思議な顔で、ヘルガを見ました。指先を舐める姿が目に入ります。 >
はじめまして？
おれは、エーリッヒ。
酒場のママ ヘルガ
可愛らしいじゃないか。
その背中の白いのが、ね。
[虐めたくなる、という言葉は口にはしなかったが唇をかすかに吊り上げるには至るだろう。
庭のほうから響く轟音に少し視線を向けたが、やがて現れたメイドに軽く手を持ち上げて]
おかえり。
紅茶くれる？
[ねぎらうも何もなく、早速お願い]
研究生 エーリッヒ
< 微妙にゆれたのに、猫は対応できませんでした。
ぐらぐら、ふらふら。
前のめりになって、バランスとるようにひろげられた羽根……でも、アーベルのそばに膝と手をつきました。きっと触れることでしょう。
黒猫をじー。
と、見ていると、耳に届いた ことばに弱い反論をしました。 >
…………白いの。邪魔、だよ。
召使い ユーディット
後は猫さんと・・・ 昨日の方ですね。
何かご入用のものがあれば。
[そこまで言ってふと冷気に気付き]
随分、体が冷えているようですね・・・。
北部エリアにでも？
[何気なく氷結洞で見た氷の花を掌の上に作り出しテーブルの上の皿へと置いてみる。当然、すぐに溶けてしまうだろうが暫くは形を維持するだろう。]
酒場のママ ヘルガ
うん、頼んだ。
[ミルクもつけて、とユーディットに告げる]
んん？そうなの。
つけたことないからわからないけどね。
[背中の白を興味深そうに眺める。
黒い猫はちょっとだけアーベルから離れると彼の傍らに下りて、手元に擦り寄るかもしれない。
猫はやっぱり猫も気になるようだ]
【独】 召使い ユーディット
システムはある程度は掌握できました。
想定していた悪戯も実行できそうです。
地下に少し仕掛けをしてくることもできましたし。
ハインリヒ様にヘルガ様でいいかな。
どんな反応をかえしてくれるのかが楽しみです。
[帽子の影でくすりと笑う]
青年 アーベル
[氷破の魔の声][卓上へと視線を投げる]
[震えた白い翼の先に覗く、透明な氷の花]
……ああ。
それ。
在った。周り、鏡のような場所に。
持っては、来れなかった。けれど。
[運良くか、興味は移り羽から手が離れる]
[その隙に黒猫も彼から離れた]
[徐々に溶けゆく花を、片側の青が見詰める]
召使い ユーディット
[厨房へと入り、ティーポットとミルクの小瓶をお盆にのせ人数分のカップをもち現れる]
お2人も紅茶はいかがですか？
[言いながら、ヘルガの前にカップとミルクの小瓶を置き紅茶を注ぐ]
研究生 エーリッヒ
つめ、たい。
< アーベルに、眉をよせて、そういいました。
黒猫が寄ってくるので、猫はしばらく待ちました。それから、その場所にすわって、そっと手をのばします。
猫の喉をゆびさきでくすぐって、アーベルが羽根に興味をうしなったので、それをしまいました。今度はしっぱいせずに、きちんと羽根がなくなりました。
ユーディットがもってきた紅茶を、感謝のことばでもらうことにして、口をつけたら、あつくて*舌を出す事でしょう* >
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