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あ、おやすみなさい。
[部屋へと戻るミリィを見送って。
鎖を戻したオトフリートから返された苦笑には、ちょっと心配そうに]
無理は、しないで?
だってあの時みたいに大変になりそうだし。
[呟きには僅か瞬いたか]
へ?入れかわってる?
[アルの声も咄嗟には理解が追いつかず。
更に数度瞬きをして、ようやく気が付いた]
もしかしてノイに何かあったのっ?
ま、俺もまだまだ本調子じゃないからね……相手によっては、弾かれるのも已む無し、かな。
[零されたため息には、苦笑して。
ブリジットの言葉には、わかってますよ、と頷く]
……今回ばかりは、ね。
自分の事だけ考えてるって訳にもいかないし。
[脳裏を掠めるのは、託されたものと、それ以外の色々と。
それらも含めて、さてどうしようか、と思った所に近づく猫に、一つ、瞬いて]
……どーかしましたか、白猫殿?
へぇぇ。
精霊界ね…俺も行った事ないなぁ。
つか、殆どそゆことも知らんかったが。
なんで、俺達だったんかねぇ?無差別…にしては、何だっけ、属性そろってるんだろ?
[いまだ少しくらくらする頭をコン、と叩きつつ。
良くまだ理解はしていないが]
< 猫は声をかけられて、まえあしで、てちっと、足を叩きました。 >
一緒に、いく。
< なんだか疲れているように見えたのです。
もしかしたら、すこし、おちついてくれるかな? なんて。
猫は思ったのでした。 >
…――ただいま、アル。
[すてすてと、…聊か荒っぽい歩調で庭園へと足を踏み入れて。
少し泣きそうな声が、黒犬へ声が投げられる。]
「…あった様だな、本当に。」
[ブリジットの質問に答えようとして――、溜息。
チラリと、入って来た少女へと視線を向けた。
黒犬の姿はするりと鴉へと戻って、ひらりと少女の下へ舞い戻る。]
「…何があった。」
……聞かない下さい。
[肩に止まる鴉の質問には、答える気が無いようで。]
……は?
[唐突にてちっとされて、思わず上がるきょとり、とした声。
それで気が抜けたのか、あるいは他に理由はあるのか。
疲れはともかく、苛立ちは大分、陰を潜めていたか]
行ったことないっても、ここも精霊界の一つだけどな。
[かかか、と可笑しそうに笑って]
そういや何でだろうな。
15ある属性が一つずつ、被ることなくここに集まってるらしい。
俺らじゃなけりゃならない理由でもあったんかねぇ…。
[その理由もさっぱり分からないわけだが]
まぁ、被らせないようにして無作為に引っ張り込んだ、ってのもあるかも?
15の属性全てが必要だったとかで。
…おんなのこ?
[庭園側へ戻ってきたイレーネの印象はガラリと変わっていて。
尋ねる声がちょっと変だったかもしれない]
ええと、大丈夫なの?
< てちてち。
なんども、たたいて。
それからちらりと、イレーネを見ました。よくわかりません。
でも、あの黒い子がいるから、自分の出番はないでしょう。
てちてちてち。
もう一度あしをたたきました。にゃあ。となきました。
らちがあかないと思ったのか、猫はそれから羽をつかって、彼の頭に向かって―― >
[てちてちされても、言葉はわからないわけで。
悩んでると、猫は飛び上がり]
て、ちょっと、君……。
[避ける間もなく、頭にぽふりと乗られ。
何となく脱力しつつ、鎖を腕輪へと]
ま……ここでため息ついてても仕方ないし。
俺も、休むか……その前に、セレス、迎えに行かないとだけど。
[イレーネの変化は、気にならなくもないが、そちらにまで関与する余力はないらしく。
先に休むね、と声をかけつつ、屋敷の前へと歩いていく]
――大丈夫、です。ノイも。
…多分。
[影輝の少女の問いに、ぽつりと答える。
――…多分、精神的には大丈夫じゃないけれど。
白い猫さんに見られた気がするものの考えている事は判らずに、
僅かに首を傾げるのみで。
とりあえず、肩にとまる鴉から告げられる離れていた間の事を
説明してもらう。できるだけ、簡単に。]
< ようやく、人のあたまにすわれて、ごまんえつ。
左の前足で、てちり。その頭を叩いて。
ほんとうにかすかな、流水のちからが、元気になりますようにっていう感じに、もしかしたら伝わったかもしれません。
あんまり駄目っていわれてたけど、猫はそうしたかったのですもの。
そして、歩いていくその頭の上で、にゃあ。と鳴きました。 >
おれも、先に、やすむね。
ええと、ひつようなら、いってね。
< だって、猫は、みんなに元気でいてほしいんですもの。 >
生贄…勘弁願いたいぜ。
[あまり良い印象の言葉ではない。仮にそうだとして、それを求めるものは一体何なのか。分からないことはまだ多すぎる]
ともかく何かしらの要因でここに皆集められた、と考えるのが自然かもなぁ。
自分から来た連中も居るわけだし、それでいて属性が被らずこの世界に引っ張り込まれた連中が多数居るんだし。
思惑なく引き摺り込まれただけなら、界が閉ざされるなんて異常事態も多分起きない。
何かに巻き込まれた、ってのははっきりしたかも。
[今まで手に入れた情報を整理する。得られた情報、理解出来たものを口に出し、可能性を纏めた]
[伝わる力の感触に、僅か、目は細められ]
……ありがとう、かな?
[ご満悦な様子に、くすりと笑いつつ、歩みを進めて。
屋敷の前にたどり着けば、麒麟とそこに身を寄せる従魔。
そして、その傍らの白梟。
白猫を頭に乗せた状態に、梟はやや、呆れたような視線を投げてくるだろうか]
うん、大丈夫ならいいの。
でも無理はしないでね、…イレーネ?
[コクリと頷いて。「彼女」の名前は知らなかったから、とりあえずそう呼んで。間違ってはいないらしいし]
あ、オトフリートも猫さんもおやすみなさい。
[オトフリートの頭に白猫が乗った状態には小さく笑い。
白猫のは鳴き声としか聞き取れなかったけれど、そう手を振って]
きっとここのどこかに。
うん、私も探さないとね。
< 猫はにゃあ、と なきました。ちょっと満足そうに聞こえたかもしれません。
でもかわりに、ちょっとつかれちゃう。おおきくあくびをしました。
それから、たどりついた場所、ナターリエの姿も見て、ふくろうも見て、猫はちょっとかんがえてから、ぱたぱたと頭の上からとびたちました。 >
……だいじょうぶ?
< 首をかしげて。とりあえず、当面の心配は、*どこで寝ようってことかしら* >
…あ、えと、ありがとうございます。
ノイが、ご心配お掛けしました。
[ブリジットの言葉に、ぺこ、と頭を下げて。
鴉から事情を聞き終えて、僅かに眉を寄せる。]
機竜の居場所を知れれば事が早いというのに。
――探査の力が弾かれるのは、…困りましたね。
[機竜の『声』を辿れば――居場所までは兎も角。
私は不得手だけれども、あの人なら可能かも知れない。そう考え込むものの
…けれど現状を見る限り、傍観から腰を上げるとも思えずに。小さく溜息。]
[猫が飛び立った所で、麒麟にもたれる従魔を抱え上げる]
……相当、ショック受けちまったかな……。
[小さく呟きつつ、そ、と金色の髪を撫でてやり]
ありがとう……助かった。
[麒麟に向ける言葉は短いけれど、表情を見ればその安堵は伝わるだろうか]
さて、俺はセレスを寝かせるとしますか……。
それじゃ、お休み。そちらも、ちゃんと休んで。
[白猫と麒麟と、双方に告げると自分は従魔を抱え、白梟と共に*二階の部屋へと*]
巻き込まれた、か…。
…まぁ、なんとかなるんじゃないか?
[あっけら、と笑いながら言う。
どかりと椅子に座ったまま冷たくなったコーヒーをまた一口。]
[心配を、という言葉にはフルリと頭を横に振って]
本当にね。
オトフリートさんの力まで弾かれちゃうなんて。
[漏れた溜息の理由は分からず。軽く首を傾げて]
私も明日は探しにいってみようと思うの。
どこかに手掛かりあるかもしれないし。
[本当はこのまま探しに行きたい気がしているのだけれど。
打った膝がまた痛くなってきていたので]
でも、今日はお休みするの。
イレーネも本当に無理はしちゃだめだよ?
また、明日ね。
[そういって小さく笑うと屋敷の方へ*戻ってゆく*]
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