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あはは、大人ってのはそういうもんなのよ。
子どもを見て初めて自分はおとなだからしっかりしなきゃって、
思えるもんなのよー。
だから、たまには、うちにお呼ばれにいらっしゃい。
ごちそうするから。
一人より二人の食事のほうが楽しいわ。
[それはおそらく、地獄への招待状]
…ちょっと遅かったかしら。
[アマンダのように叫びはしないが、微妙にショックを受けた。
転がってゆく金釦を何となく目で追いかけて]
楽しみ、なのに。
あ、せんせーだ。
[広間に入ってきたアマンダの姿に手を振る。
続くイレーネにも同じように声を掛けようとしたが。]
――・・・
なに?
[しくり。
左肩に違和感を感じ、眉を寄せた。]
ドジ…
…うう、もういいですよ。
なんですかほら、せめて年上の威厳というか…
[きっと無いだろうものに想いを馳せた]
[それからどこか遠くを見る目は、再び金を追おうとし――]
いえ、南瓜が好きなんですよ。
あると幸せになりますねえ。
[にこにこ笑顔でシスターに返す]
[なんだかボタンがどこかに落ちる音がした]
意外に、そういう時って腰もやってたりするぜ?
後でちゃんと見とかないと、響くよー。
[クレメンスの言葉に、からかうような口調で言って]
雪好きだけど寒いの苦手とか、何、贅沢語ってんだか……。
ちゃんと防寒して動き回れば、いいだけだろーに。
あとそれ、あんまり自慢になってないから。
[ユリアンには、やや、呆れた口調でこう返す]
[丁度クレメンスが居りきってから階段にたどり着いたからだろうか。]
[絡まれていたのもあって。][大きな音には気づかずに。]
[一階へ降りれば、その場に居た人に袋を抱いたままぺこりとお辞儀を返し。]
[知った優しい人の声と。][良い匂いの残り香に目を細めて。][幾分顔色は和らいだだろうか。]
こんにちは。…ええと、お昼ご飯は食べそこねでしょうか。
[大きく聞こえたアマンダの声に残念そうに首を傾げながら。]
…レディ・アマンダ。もしかしてボタン、どっかいきましたかね?
[その音を聞いて、思わず彼女に尋ねた]
[暖炉の方から届いた自分の名前に、力なくそのまま彼を見て]
仕方ないじゃないですか。
ほら、俺はもう年ですからねぇ。
若い頃のようにはいきませんよ。
かぼちゃー?!
かぼちゃは大好きよ。しゃきしゃきしていて幸せだわ。
[自分に尋ねられたわけでもないだろうに、シスターにそう返して]
ああーっ!
ボタン、どっかいっちゃった…!
[床に視線を落としてじっと探すも、みつからなくて]
誰のだったのかしら。
ん。リディ。
[ボタンを探そうと床にはいつくばったまま、
朗らかに笑って手を振ろうとする。
あげた手はそのまま、彼女の様子の変化にいぶかしんで]
どうかした?
あれ?
スープ、もうないの?
多めに作ったつもりだったけれど、慣れてないからなあ。
愛情こめたのに。
[主に、アーベルとリューディアに向けて。]
クレメンスさんの場合、運動神経云々は関係ない気がするんだが。
[その評価もかなり酷いが]
つか、センチメンタルとか、俺のガラじゃねーっての!
ええと…はい。
また、そういう時があったら。
[ちょっと嫌な予感がした。
答えるためにアマンダを見上げたから、金釦の行方はそれっきり。
けれどそれよりもなによりも]
あ…
[リディちゃん、と。
アマンダに手を振る姿に気が付いて挨拶を返そうとして]
……?
[しくり。
右肩に違和感を感じ、眉を寄せた]
確かに南瓜はおいしいですわね。
[クレメンスと、そしてアマンダを見てにっこりと]
ボタン…
[転がったボタンの行方を気にしている]
レディ・アマンダ。俺が探しますよ。
…一応俺のだったものですからねえ。
[しゃがんで、金の行方をきょろきょろと]
代わりにスープを取っておいてくれると、嬉しいものです。
食事、一人で食べるのも味気ないですからねえ。
[そしてシスターを見て、しっかり頷いた]
ええ。
南瓜は神の恵みだと思うのですよ。
上着は着こむし、マフラーもするよ?
手袋が好きじゃないだけで。
[呆れるアーベルに、真剣に返す]
昔は寒さにも強かったのになあ。
……あれ、そう言えば、こっちにいたときには、
普通に手袋してた覚えがあるな。
[雪だるま作ったりもしたものだから。
何故か嫌いになったかと考えようとして、自慢になっていないとの言葉に]
えー。
……いいんだよ。
その分、手先はそれなりに器用なんだし。
[床にのの字を書いて、いじけた素振り]
[アマンダの声は勿論聞こえたが、金の釦の行方はしっかりと見逃した。]
え。
いや、なんか今変な・・・・?
[本人も良く分かっていないような口調だった。
イレーネに視線を向けると、丁度同じように眉を寄せていた。]
なんだろ。
[左の肩に眼を向けた。]
クレメンスのだったのかー。
ごめんねぇ。
そのうち、掃除しているときにでも見つかるんじゃないかと…
[たはは、と頭をかいて謝る。
階段にボタンが落ちていたこと、先ほどの大きな落下音とが符合した]
あ、ええと。
そっちの方に転がっていったんですけれど。
[ハッと聞こえてきた会話に反応する。
途中まで見ていた方向を右手で指差して]
もっと転がっちゃったかしら。
クレメンスさんのだったんですか。
[左手は無意識に右肩を押さえていた]
[思い切り否定するアーベルを、反撃がてらからかおうとして、いつもなら(いや、昔だったら、というべきか)加わってくる、もう一人の幼馴染みの声がないのに気づいた]
リュー?
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