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あーあ……。
[鼠と神父服の男との寸劇を眺めつつ、リディの傍へ]
……これって。
[彼女の示す肩に、視線が吸い込まれる。
それは、どこかでみた刻印。そうだ、彼女の鞄の中の手帖]
……リディ、これはね、お守りみたいなもんだわ。
病気じゃないの。だから大丈夫よ。
[ぽん、と隠すように彼女の服を戻して肩をたたいた]
…クレメンスさん…気を落とさないでくださいね?
[これくらいで慰めになるかどうか判らないくらい、彼にはいろいろあったのだろうけれど]
あはは
[乾いた笑いだった]
[なんだか痛みも飛んでしまったようだった]
[いつまでも膝をついているわけにもいかず、立ち上がり手で払う]
ええ。
しっかり完敗ですね。
[烏の鳴き声には裏があるような気もしたが、考えたってわかるわけはないのでため息に変えた]
…ありがとうございます、シスター。
あなたのような敬虔なシスターが一緒に願って下さったら、神も願いを叶えてくれるかもしれません。
俺のドジをどうにかして下さいと。
/中/
しまった、設定ミスですね。
自分の聖痕を認識したら、過去が甦ってしまいます。
流石にその瞬間はまた錯乱しかかるでしょうから…。
続けてのそれは避けたかったのです。うーむ、上手に絡めない…。
勝ち負けの問題じゃない気がするけど……。
クレメンスさん、さっきから数えて、何箇所傷めてんの、身体……。
[ふと気になったのはそちらなので、聞いてみた。
カラスの裏の心情は多分気づいていたけど、解説する気は一切ない]
ザフィーア、人のものは盗ったら駄目だよ?
[なんとなく不満げに見える鴉に声をかけ、イレーネとリューディアをちらりと見た。
奥底で、燻るような不安。得体の知れないものへの恐怖めいた感情]
……で、食事してない人、いるんでしたっけー?
パンとスープだけじゃ、今の時間には、足りないかな。
[振り払って、大きめの声で、尋ねた]
うん。美味しいよ、とっても。
[烏を撫で笑いながら。]
[足にかけられた環の事を聞くも。][アベルの母親の事は、殆ど知らない。]
[彼と交友を持ち始めたのは、彼の母が死に森番に引き取られてからだったから、それは仕方がない事だったが。]
お母さんのお守かぁ…いいなぁ。
[思わずぽつりと呟いて。][はっとしたように手を離す。]
[不意に胸に宿った一抹の寂しさのようなものを覆い隠すように。]
[いつも通りの笑みを浮かべて。]
何箇所…ですかねえ。
さっき階だ……いえなんでもないですからね。
手と足と、今ちょっと変にのばしてしまいましたし、肩ですかねえ。
あと腰は心配ですねえ。
[アーベルを見て、そう言った]
[しかしユリアンの声を聞き、見事に音が鳴った]
…そういうわけなんでまずは食事下さい。ええ。
あっ。
スープ、欲しいです。
あと先生にも。
[ユリアンの声が聞こえれば、振り返って答える。
リディの方からは微妙に視線を外したまま。
今はまだ、無意識の内に認識することを避けている]
[ユリアンの言葉に、カラスはそちらをくるっと振り向き、クワ? と鳴きつつ首を傾げ]
あー、何か作り足すなら、俺がやる。
[ブリスとも話してたとこだし、と言ってから]
……それよりユリアン、お前も。
腕、診てもらっとけ。
[言う声は、ほんの少し険しさを帯びて]
[アベルとの会話を切るように。][クレメンスの方を見て。]
[小動物と格闘して見事に負けて。敗北感いっぱいのクレメンスにはいささか声をかけ辛かったが。]
[そのまえに尋ねた問いかけには、肯定の意を返されたので。]
[抱いていた大袋から楊梅皮と卵白を混ぜ置いていたものを出し、四角く切った白い布に浸し油紙に包み渡した。]
巻いた方がいいなら、撒きますけど…どうします?
[包帯片手に尋ねながら。]
おまもり?
・・・・ほんとに?
[蒼は隠され、見えなくなる。
表情は訝しげだったが、それも肩をたたく優しい感触に少し和らいだ。]
えーと。
ドンマイ?
[完敗、との声には小さく返した。]
……っと、あ。
ごめん。
[手を引いたブリジットの様子に、小さく、謝る。
一瞬の表情の変化から、辛い事を思い出させた事は容易に察する事が出来たから]
ええと。
じゃあお願いしましょうかね。
ブリジット君の手当てを受けるのも久しぶりです。
[落ち込みよりも腹の減り具合が今は勝った]
[ブリジットの申し出に、喜んで手を差し出す]
[右手の袖を捲り上げた]
でも腰とか首とかは大丈夫ですよ、ええ。
ずっとつけておこうとしても、外れてしまいますし。
その、怪我をしてる方も、体調が悪い方も、気を付けてくださいね?
……これ以上何も無いように祈っておきますから。
[とりあえず笑っては見るものの、どこか諦めた雰囲気があるのは否めない]
[クレメンスの返事に、はあ、とため息一つ]
それだけやって、普通に動ける所は尊敬しますが……。
[そこまで連続でダメージ受けられるのはどうなのかと。
そこは一応、言わずに置いた]
……ともあれ、きっちり治療してもらってくださいよ、と。
…シスター。
……いえなんでも
[彼女の言葉の続きはなんとなくわかったので、しっかりショックを受けたあとにそう返した]
…次は勝ちますよ
[そして聞こえたリディの慰めてくれるような声に(もしかしたら勘違いかもしれないが)、決意を秘めた声を投げる]
[視線は穴へ]
[その向こうではかじかじと、鼠が金ボタンを齧っているだろうかと思った]
ふん、壊しただけだ。貴様にとって不要なモノをな。
[荒げる声を涼やかに聞いて。][ヴィントの抗議の声にも動じずに流し。]
尤も、いずれ壊れるモノだったろうが。
[少女が触れた時に感じた痛みは。][それが万全な状態であれば、きっと痛みだけでは済まなかっただろうもので。]
[そして壊したことが何を意味するかは。][壊した本人が一番良く知っていたので。]
[低く、雑音は笑う。]
[これから起こる事を楽しみに。][待ちながら。]
偶然っつーかまぁ…元ネタ繋がってるのかもしんないな、と。
聖痕−スティグマ−、と呼ばれる花模様の痣。
人が人であり"神"より祝福された存在であることを証明する聖なるしるし。
それ故に第一級の保護対象として扱われると…
何処だっけな?
かつて都の治安維持機構内に存在していたと言われる、対人狼特殊捜査部隊の流出資料かなんかにあったよーな気が…。
[ぱらぱらとめくる、古い革の手帳。]
[食事は既に済ませてあったから、暖炉のほうへ移動しようかと席を立つ。
イレーネが視界に入り、声を掛けようとした。
・・・・何となく止めてしまった。]
・・・・おじさんは、神さまでもどうしようもない気がするなぁ。
[ナターリエの声にぽつり、失礼な言を。
昨日キッチンで惨事を起こした少女に言えたものかは謎だが。]
……多分、足りないねえ。
[ひのふのみ。
声をあげた人数を数えて、呟いた]
アーくんの愛の篭った手料理か。いいねえ。
アーくんの奥様になる人は大変だ。
[もっとも、報復の危険性があるから、僕は食べないが。
二人のように野菜は不得手ではないものの、いかんせん、辛いものや刺激の強いものは苦手だった]
じゃ、やりますかね。
[後の言葉は聞こえなかった振りをして、台所へ向かう]
おやおや
そういう部分だけ流出させるとは、ツイていませんねぇ?
まあその分、俺は楽なんですけどね。
始末か、保存
どちらにするかも決めやすいですしねえ
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