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アオエンドウ。
そっか、アオエンドウね・・・・あはは。
[一縷の望みにすがりつくかの如く呟いたが。半ば空笑いしながら近付いてみたら、やっぱりそれはアレだった。]
・・・・・グリンピース、だね。
[しかもinライス。
ワインによってかやや向上していたテンションを下げる効果は十二分。]
[ブリジットの手製という言葉に、イレーネにお礼を述べてからブリジットに向き直ると]
すいません。あつかましいようですが、少々頂きます。
[と、謝罪を述べた]
そんじゃいただきます。
[男はカレーの器を受け取って、広間のテーブルの端に腰掛けるともぐもぐとかき込み始める。マテウスがやって来たのを見ると、目だけで会釈した]
[自分の椅子に木箱を立てかけておいて
入ってきたミハエルに軽く会釈をし]
…ああ、ありがとう
[イレーネからよそって渡された皿を受け取って、礼を言う。ただ厚意に甘えることに慣れてないためか多少のぎこちなさはあったが]
・・・やぁ、ハルくん。
[入ってきたミハエルに引きつった笑みのまま挨拶。
領主の息子説は彼自身が否定したのを聞いていたから、何の疑問も無くこんな呼び名がついたらしい。]
……リディ……諦めろ。
俺は、覚悟を決めた。
[端から見れば大げさとしか見えない決意をぽそり、と述べつつ。
気合でニンジン攻略に挑んでいたり]
うん。
[アベルに事も無く言って見せた自分の皿には、その1.5倍程度の野菜が鎮座している。][代わりに肉は少な目だが。]
[ユリアンの何だか大げさ(カレーが嫌いだと知らないからだが)に見える決意表明と。][アベルのわかった、に、にっこりと微笑んで。]
[戻ってきたミハエルにもぺこりと一礼。]
[謝罪にはふるふると首を振る。][謝られる理由はないので。]
[頂きますと丁寧に言われて、嬉しそうに彼の分もよそい。]
はい、どうぞ。
[微笑んで差し出した。]
[振り返ると完全に萎んでしまっているリディの姿]
あれ、リディちゃん。
…苦手、だったんだっけ?
[そういえば、何かのときにこっそり避けていたかもしれない。
けれど記憶にはちゃんと残っていませんでした。ごめんなさい]
ええと。どうしようか?
[苦手なものはできれば逃げたい人なので。
アーベルの声が聞こえれば悪い事をしたなぁと内心で手を合わせ。
コップに水を注ぐと自分も空いている席へ]
[引きつったリディの笑顔に小首を傾げつつ、それでも笑顔で挨拶を返し……]
ハルくん?
[耳慣れない呼ばれ方に、そのまま固まった。
が、そこにブリジットからカレーを差し出されたので、珍しくちょっと慌ててそれでも笑顔で受け取った]
あ、ありがとうございます。
[イレーネの言葉には無言で頷き一つ。]
ベルにぃ。
ぼくはあきらめないよ。
[俯いたまま、ぼそり。言葉だけ捉えれば格好良く聞こえなくもないが、如何せん相手は小さな豆だった。]
・・・あれ。ダメだった?
[ミハエルの問い返す声が聞こえ、視線を向けて首を傾げた。]
[悲壮。呆然。決意。様々な感情を抱いてカレーに対面している様子に内心首をかしげたり。
ハルくんと呼ばれて一瞬固まったミハエルを見たりとしながら食事をしている]
[暗い空気が頭の上を漂っているようなリディと。][イレーネの声が聞こえて。]
あ…リディ、アオエンドウ駄目なんだ。ええと、ごめんね?
[けっこうしっかり混ぜ込んでしまったので。][謝りながら。]
[とはいえアベルに残すなと言った手前、残していいとは言えません。]
[とりあえず、次からはよっぽどの事が無い限り入れないようにしようと決意し。][頑張ってと思いながら。]
[自分も空いた席に座ってスプーンを口に運び始めた。]
/中/
はい、ちょっとブレイクタイム。
ちなみに兎猫はグリンピースの炊き込みご飯、苦手です(苦笑
グリンピースそのものは大丈夫だし、ピラフとかに入っているのは平気で食べるんですが。炊き込みは香りが苦手…。
それにしても、カレーでまた一騒動とかw
いつもながら、皆さん楽しいなぁwww
[やっぱり、多少無理しても自分で作るべきだろうか。
ブリジットの笑顔には、そんな事を考えつつ]
……その心意気や良し……とだけ言っとく。
[リディの宣言に、ぽつり、と言って。
妙に悲壮に攻略していくユリアンや、涙目になるイレーネの様子に。
まだ、辛目のものが好物で助かったかも知れない、とか何とか考えて]
い、痛……。
[普段は甘口のカレーを食べていたので油断していました。
ポロポロと泣きながら水を一気飲み。
水差しに手を伸ばして更にもう一杯。
三杯目も注いで、それはゆっくりと飲んでゆく]
[ダメだった? と問い返されて、またしてもわたわたと手を振って否定すると]
いえ、ダメというのではなくて、そういう呼ばれ方が初めてで……。
[さすがに照れくさかったとは言葉にしなかったが、少しだけ頬が赤かった。
その照れ隠しに、ブリジットが口にしたアオエンドウが苦手と言う言葉に便乗する]
そ、それよりも好き嫌いはダメですよ? 嫌いなものがあると、体が丈夫になりませんから!
[語尾が大きくなったのは、無意識である]
うん、変わってるとは良く言われるよ。
・・・・大丈夫?
[何だかんだで席には着いた。ミハエルの言葉ににこにこと笑ってみたり、頬の赤みに少し首を傾げたりしていたが。]
き、きらいなものはきらいなんだから仕方ないじゃないかっ!
[思わずこちらも大きな声で言い返した。
件のカレーは既に少女の前にスタンバイしているわけだが。]
そうですか? それならいっぱい食べても問題なしですね?
[そういうと、ちょっとだけ悪戯好きな子供のような笑顔に切り替えて、自分の皿から5個ほどグリンピースを取ると、リディの皿にぽんと入れた]
…食べれない…
[皿を見つめて悩む。悩む。
やおら立ち上がって台所へ。ごそごそと何かを探す。
持ち出してきたのは牛乳と蜂蜜。
立ち向かうだけの強さはなかったようです]
・・・・がんばる。
[アーベルには一つ頷いた。
そしてちまちまと、なるべくご飯の部分を避けるように、つまりルゥだけを食べ始めた。
・・・何というか、激しくしみったれた光景である。]
[こどもたち(としか、すでに思えない)の好き嫌い戦争?ののどかさに、思わず笑いが漏れる]
平和だねえ。
[呟いて、男はごくりとコップに注いであった水を飲んだ]
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