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……っとに。
[広間へ戻るユリアンの様子に、さっきまで頭に置いていた手で、ぐしゃ、と前髪をかき上げて]
だったら、そういう行動とるなっつーの。
[低く、笑う。
蒼の瞳は、少しだけ楽しげで]
……ま、気が立ってるからな、外の連中。
[イレーネの様子に気がつけば、軽く肩をすくめてこう言って]
さて、んじゃま、料理するとしますか。
待たせすぎて飢え死にされちゃ、敵わんしね。
何か、食べたいもの、ある?
[冗談めかした口調で言いつつ袖をまくって流しで手を洗い、料理の準備に取り掛かる]
うん、それもそうね。
だから、素質がなかったら、弟子にしない。
師匠と、呼ばせないわけで。
[動揺するような瞳をじっと覗き込み、にこりと笑った。
まわりに聞こえるのを恐れてそこらで切り上げる]
あはは、びっくりしたー?
気にしないでー。
[はたはたと顔の前で手をふって、ごまかすように笑い上げた]
[やはり思い出せないという様子には、こちらもそうですかと溜息を。]
[打ちつけた場所が悪かっただろうか。][口伝が間違っていただろうか。]
[そんな不安もあったが。][返された言葉には。]
そうですね、えっと、頑張って下さいね。
[そう返した。][ほんとうにそうなるといいなとは、心から思いながら。]
[鞄を便利と言う様子には、頷いて同意して。]
[だが鞄ごと、には一拍間が空いて。][少しの後、そうですね、と朗らかに大人びた笑みを浮かべた。]
[お礼にと小さな袋を渡され。][その中に小さな黒い珠…真珠が入っているのを見て、受け取れないと返そうとしたが、感謝の証ですと言われれば無碍に断る事も出来ずに。][お礼を言って、袋は大袋の中に入れておいた。]
んー?
[気怠げに上を見る。覗き込んでくる目と目が合った。]
ううん、ご飯は食べた。
・・・・・あ。
[何処か覇気のない返答をしていたが、思い出したことがあり表情が変わる。]
ところであれはぼくへの嫌がらせかな、ユーリィ。
[じとり、上目遣いに見上げた。
相変わらず肩に添えられた手は動かないけれど。]
…そう、ですね。
[気が立っている。それはそうだろう。
殺人事件の容疑者が集まっているのなら。
…実際にはそれ以上の恐怖を覚えているのだろうけれど]
はい、先生とか、騒ぎ出すかも。
ええと、辛いものとか苦いものじゃなければ…。
卵あったらオムレツとか?
[軽い口調で言われればクスリと笑顔を見せて。
食べたいものを問われたが、咄嗟に思いつけるものは少なく。
最後に自分が作ったものを答えていた]
アーベルさん、お料理得意ですか?
それなら私は準備の方を手伝いますから。
[こっそり得意ではないのです宣言]
気にしないで下さいね、ブリジット君。
俺はまあ、さほど大変じゃあないですから。
ほら、全部忘れてたらさすがにね。
[茶目っ気を出して笑う]
…本当にそうなるといいですねえ。
[朗らかな笑みにはやっぱり思われているだろうことが理解できた]
[やっぱり遠い世界を見た]
そう?
なら、いいけれど。
[肩に置かれた手。
見えないはずの蒼がちらつく。
一瞥してから、向けられる眼差しと目を合わせて]
何が?
たっぷり、愛情を篭めておいたつもりだよ。
伝わったなら、これ、幸い。
[にこやかな表情。不必要なほどに]
一番上の頭が固いから、末端までガチガチになるんだよな、っとに。
[こんな時でも……いや、こんな時だからか。つい口をつくのは団長への悪態で]
うわ、それはうるさいから願い下げ。
オムレツね、それならすぐに作れるかな。
[騒ぎ出す、という言葉に、おどけたように返し。
得意、と聞かれれば、それなりにね、と頷いた]
何でかんで、養父さんと二人だったから、いつの間にか慣れちまったかな。
……遅かったか。
[広間から聞こえるアマンダの声に、はあ、とため息一つ。
いつもなら煩わしく感じる彼女の声だが、今は、さほど気にならなかった。
それが、日常を意識させてくれるから、という。
そんな思いが、微かにあって]
……黙って、待つ!
[手際よく具材の下ごしらえをしつつ、一応、こう突っ込んでおいた]
…いや、まぁ…別に。
[冷や汗混じりにあとずさろうとして、やっぱ寝違えた首が痛いのか肩を竦める。]
つーか、おねーさんは何処で…そういうことをー……ってきいちゃいねぇ。
[空腹だと騒いでいる姿に、今度は本当の意味で肩を竦めていたり。]
…ちょっと遅かったみたいですね。
[アマンダの声が聞こえてくれば軽く肩を竦めて]
いつもアーベルさんが作っているんですか。凄いな。
私は普段はお婆様が作る方が多くて。
自分で作る時は…その。
[一緒に居る時も作らなくはないのだが。
まだ複雑なものが作れるほどではない]
急いで作って持って行きましょう。
[下ごしらえを手伝いつつ。これならそれなりの手つき]
[クレメンスの笑い顔にはくすくすと笑って。]
そうですね、せめて名前だけでも覚えていて、よかった。
[言うも、その後で遠い世界を見ているクレメンスに少し慌てて。]
[でも何も言ってなかったのでどう言っていいのかは分からずに。]
ああ、その…今日のご飯、何でしょうね。
[そう全く別な話題を出して、視線は自然台所の方へと。]
[そういえば今日は手伝いはしていないが。]
[先ほど足りなければアベルが作ると言っていたのを思い出して。][ならば今日は食べる側に居ようかと思い、お客さん位置に。]
[さて、何の石があったかな]
[考えているがそうそう覚えているわけもない]
[ユリアンにでも頼んだら、アクセサリーに加工でもしてもらえるのだろうか]
[しかしそれには元手も必要だろう――そう、金という]
本当、駄目駄目ですねえ、俺は。
[キッチンからの怒鳴り声]
[またおなかが鳴った]
お腹空いてたらこんなとこにいないよ。
[騒ぐ声や鳴り響く腹の虫に、思わず表情も綻ぶか。
続く言葉とイイ笑顔には途端に恨めしげな顔になるのだが。]
迷惑な愛情もあったもんだよ。
人の苦手なもの、よく覚えてたね。10年くらい会ってないのにさ。
そうですね。
名前すら覚えてなければ、俺はちょっと自分を疑いますよ。
[ブリジットの言葉に真剣に返した]
…なんでしょうねえ。
何でもいいんですけれど。
美味しければ。
……いえ、本当は、すっぱすぎるものは苦手なんですけどね
養父さんに任すと色々と問題あったから、ってのもあるけど。
[イレーネの言葉に、苦笑しつつこう答えて]
でも、作ってもらえる内は、甘えといた方がいいよ?
女の子だと、そうも言ってられんかも知れないけどね。
[軽口めいた言葉を投げつつ。
手伝いもあって、手早く下ごしらえが終われば、大き目のフライパンを利用して、一気に焼き上げて行く]
[何だかんだ言って、アーベルとの共謀によりグリンピースを回避したことは言わない。]
・・・・今度タバスコいれてやる。
[付け加えるように呟いた。何の料理にとは言わないが、多分何であっても入れるつもりだ。]
はーい!
おまちしてますーっ!!
[キッチンから聞こえてきた声に、明るく返して、
エーリッヒの問いには、聞こえていないふりをした]
いいにおいね。
今日はきっとピザに違いないわー。
[ふんふん、とご機嫌で香りをかいで]
[お腹すいたの大合唱。一方は、声ではなく腹の音だが]
ああ。
それなら、騒ぐ側に回ってそうだもんね。
[変わるリューディアの表情に、ついつい、笑みが深まった]
[こうしていると、ここに集められた理由なんて、嘘のようで]
母の愛情は、時には厳しいんだよ。
[ノーラからの受け売り。
使い方が間違っているのには気づいていても、気にしない]
ん? ああ、まあね。
向こう言ってからも、こっちの事は、忘れたことなかったから。
二人とも、どうしてるんだろうな、って。
よく、考えてた。
それこそ、大変なものが出来ちゃうとか?
[小さく笑いながら手伝ってゆく。
アーベルが焼き始めれば大きそうな皿を探して出して]
あ、取り皿もあった方がいいですよね。
甘えてばかりじゃやっぱり後で困ってしまいそうですし。
今は一人になることもあるから、もっと出来るようにならないとって思っているんですけれど。
[ふと先程のアマンダとの会話を思い出した]
いつか、先生の所にも差し入れとかしてみたいですし。
[きっとその方が幸せだと思ったり思わなかったり。
アーベルにとっては少し唐突な話題だったかもしれない]
……戻って来たとき、
変わっていたらどうしようと思ったけれど、
うん。
変わっていても、やっぱり、変わらないね。
[そのまま聞いたら、意味不明な言葉だろう。
本質は変わっていないように思えたことの、安堵]
[からかうような表情から、柔らかいものへ変わりかけたけれど]
……せめて、食べられるものでお願いしたいな。
[固まる]
[当分、毒見役が欲しいところだった。]
[クレメンスには同意するように頷いて。]
[すっぱいモノが駄目だという台詞には、へぇと見上げ。]
そうなんですか。じゃぁ、レモンとか駄目なんですね。
私は…卵が苦手で。
最初から割って混ぜてあるものなら平気なんですが。
茹でただけのモノが…ちょっと。
[味もだが、見た目が駄目だったりする。]
レモンは一杯は食べたくないですねえ。
それそのものだと、どうも、口がね。
[口の中がすっぱくなった気がして、歪めた]
卵ですか。
スクランブルエッグなどは大丈夫なんですね。
でも、わざわざ茹で卵だけというのも、しなければ問題はないですからね。
他に好き嫌いはないようで良い事です
[自分は棚に上げた]
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