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[それでも顔を洗い身支度を整えれば、大分すっきりとして。
食事を済ませ、散歩をしたいと言い出した母と共に、柔らかな陽のひかりの満ちる道を、ゆっくりと歩く。
鳥の囀り。人の話し声。雪を踏む音。
この村では、時間が、遅く、静かに流れるように感じられる。
祭りは数日に掛けて続くらしく、彼が此処から解放される事は未だ無い。少しずつ慣れてきた所為か、他の要因か。来た時程に、早く帰りたいと思う事は無くなっていたが]
[途中、母の足が、急に止まる。
宙に視線を巡らせ、何事かを考え込む様子で]
母上?
[不思議そうに見上げて問えば、彼女は何でも無いと言うように、同い年の子に比べ、些か低い彼の頭をそっと撫ぜ、花笑みを浮かべたが、其処にほんの僅か、困惑の色が見えたのは、彼の気の所為だったろうか。
彼はもうそんな歳ではないのだからと言いつつも、それを拒否する事もなく。
母が再び歩みを進めるのに合わせ、母子は昼下がりの散歩を*楽しむのだった*]
/中/
えー…元々影響を受け易い体質で、今回の件でも洩れなく感化+何となく境遇が近いベアちゃんからの影響もあるかも、といった感じでしょうか。
子供の時も色々見てたかも知れません。多分覚えてないけど。
元より此処を出るつもりもなかったが…
『そりゃそうよね、此処に何の為に来たんだか』
言ってくれるなよリネット。
丁度祭りの期間というなら楽しみたいじゃないか。
[人影の無い馬屋で息を吐く。
眼前の馬も呆れたように小さく鳴いた]
『本当に我儘なんだから、貴方は』
…だから言ってくれるなよ。
『仕方ないわね。結界の綻びがないか調べてきてあげる』
[言うなり馬は長い黒髪と同色のドレスを纏う浅黒い肌の女性に姿を変えた。その場には動かない馬の幻影を作り出して]
[人影の無い馬屋の中。
動く気配を見せない愛馬の姿を見遣り息を吐く]
…どうしたものかな…
[ぼやいたところで聞いてくれるのは他の馬たちだけで。
もう一度、深く息を吐いた]
仕方が無いな、嘆いていたって状況は変わらん。
[踵を返せば宿の前の大通りに出る。
そういえば、イレーナとユリアンも出店しているのだろうか。
思い当たれば近場を歩く人に声をかけ*道をお伺い*]
――Midnight with the stars and you
Midnight at a rendezvous――
[人の良い老夫婦の営む小さな農場]
[長い髪を後ろで纏め、袖を捲り、くすんだ色のエプロンをつけて]
――Your arms held a message tender
Saying I surrender all my love to you――
[小さな声で歌を紡ぎながら、慣れた手つきで袋の中身を容器に移し替える。さらさらと音をたてて流れるのは、小さな穀物の粒の様だった]
よ…っと。
[重みのあるそれを持ち上げ、慎重に運ぶ]
[今日は祭りで忙しい農場主に代わり、家を空ける間の動物の世話を頼まれていた]
[不用心な気もしなくはないが、それだけ信頼されていると思えば悪い気はしない。何より生活費の為でもある]
[容器をあけると、鶏たちが我先にと群がり餌を突つく。これが終われば仕事も一段落、といったところだった]
[暫く眺めた後、外に出る。農場は殆どが雪や水溜まりで覆われていて、長靴越しでも地面の冷たさが伝わる様だった]
[祭りで賑わう大通りとは違って、此処には何時もの静けさがある。その横に伸びる道を真っ直ぐに行けば、村の入口が見える筈]
[と]
…――ッ
[くらり]
[一瞬視界が霞む]
[まるでそれ以上其方のほうを見ることを拒む様な]
[如何してそんな事を思ったのかは分からないけれど]
[再び顔を上げた時には、視界は正常を取り戻していた]
…
[きっと疲れているのだろう。今日は働き詰めだし――何より昨日は祭りの始まりの日だった]
少し、休みましょうか…
[台所を借りて、お茶でも淹れて]
[考えながら、家の中へと*入って*]
[子供は、目を覚ました。
明け方、太陽、上る頃。
すてきな舞姫は窓から眺めた。
綺麗だったから嬉しかった。
ううん、それよりもっと嬉しいことを
子供は思う。綻ぶ。]
お祭りは楽しい。
楽しいは幸せ。
あまいものも、嬉しいことも、いっぱい。
[それから子供はふと気づく。
どうして今までと違うんだろう。
お祭りだから、かわったのかな?
ううん、それはおかしい。
子供は首を傾げた。]
去年もいたのに・・・
[でも、子供は子供。
嬉しいことだからいいやと笑う。]
[子供はとことこ、村の外れに。
いつもの木の実をとりにいった。
はず。]
・・・?
[でもなんだか、同じところをくるくる回る。]
困ったなぁ。
[小さな声で、呟いた。
いつもと同じ道を、
*すすんでいるはずなのに*]
[自身で思っていたよりも疲れていたのか、それとも……他に要因があったのか。
いささか寝過ごしてしまい、飛び起きたのは太陽が真上にかかろうとする頃。]
すみません…でした……。
[恐縮しまくって先輩に頭を下げるも、起こさなくていいと言われていたとの事で。更に頭が下がったのは言うまでもなく。]
[主親子が散歩に出掛けるのを見送って。
寝坊した分まで張り切って、別荘中を駆け回る。
ぱたぱた。ぱたた。
両手に抱えた真っ白なリネンが、花弁のようにひらひら揺れる。]
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