情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[不安定な根の上。均衡を取ろうと無意識に翼が動く。
響いた羽音に、遠くへとさ迷わせていた意識が一瞬で戻る。]
………俺も歳を取ったな。
[口から鋭く息を吐き、羽毛を飛ばす。
深紫は陽光に煌きながら、風に乗り消えていった。]
膝は…うん、気にしない方が良い。
だいたい、痛みも…引いてきた、し。
[…そろりそろりと翼を翼胞に仕舞う。
しかめつら。やはり、まだ動かせば痛む]
…何……リディちゃんもいるの?
[声に入口を向いた]
─自宅─
[戻った後は眠りに沈み。
目覚めた時には、人の気配はないものの、それはそれでいつもの事と言え]
……さて、仕事、片付けちまうか。
[簡単な食事を済ませると、仕事部屋に向かうものの]
あいたあ……こっちが切れちまってたか。
[織るための糸に不足はないが。
糸と共に織り込むもの──衣の形を整えるためのもう一つの糸の残量は心もとなく]
ここんとこ、加工の方はサボってたからねぇ……。
仕方ない、採って来るか……。
[そちらの糸は、森の奥に生える草を加工した繊維を用いて作る。
その草を摂りに行くべく籠を持ち。
肩に相棒を乗せ、ゆっくりと歩き出し]
[眠らぬのではなく「眠れぬ」のだと、告白すれば幼馴染み達やスティーヴにも言い訳が立っただろうか?]
いや、余計に叱られるな。
[むしろアヤメあたりは、問答無用で一服盛るくらいのことはしそうだと、すでにその計画が複数為されていることは知らぬままに嘆息して、寝台の上に身を起こし、窓から外を、空を見上げる]
[何がと問われて、一体何を言っているのだろうと疑問を浮かべたが、すぐにそれが自分の塗れた頬だと気づいた。
途端、反射的に愛想笑いが浮かんだが、それすらも満足になしえず、歪な笑みとなった。
それを仕舞っていない四枚の翠羽が、何処か物悲しそうに一度羽ばたいて見せた]
あ、うん、な、何でもない。そう。本当に……。
― 自宅 ―
[ ベッドから降りて、羽根を出しながら伸びをする。
寝たことで疲れは取れたが、今日は家を出る気にはならず。]
そもそも……私が2日連続で家を出たことが珍しい…。
[ 自分で言うのは何か激しく悲しくもあるが。
その時に母親が部屋へと入ってきた。
浮かぬ顔をしていた母の顔を見て苦笑いで対応する。]
……どうしたの、母様?
[ 珍しく外出する娘に虚が―――――。
とでも考えているのだろう。]
[空の青さは常と変わらず、風の鳴く音は軋みも見せず、けれど薄く広がる不安の影は見えぬ霧のように*島を覆っているようだった*]
何でもないって顔じゃないだろう。
どっか痛いのか?大丈夫か?
[妹にそうするように、リディアの頭を撫でようと立ち上がってその手を伸ばす。]
[奥に向けて、のんびりと歩みを進める。
しばらく進むと、複数の気配の集まりを感じたものの──その中に、青風の力を微かに感じて。
反射的にそちらは避けるよに歩みを進め、結界樹の湖の方へ抜ける道を辿ってゆく]
……別に、気にしちゃいないんだけどね……?
[道を変える事に怪訝そうな面持ちをするラウルには、苦笑しつつこう言って]
ん……
[短い声に籠った感情は窺いがたく。
新たな来訪者に意識を向ける男から
洞窟内へと意識を戻して、傷ついた翼の傍へ]
……気にしなくて、いいの?
[一度、下を見た。
スカートは膝上、短い靴。足は露になっている。
再び視線を持ち上げて首を傾けるも、眉が寄る]
[ 母を安心させるかのように言葉を紡ぐ。]
娘がしんぱ…ああ、いえ、
不安になるのは分かりますが。
それに関しては巫女姫殿が何とかしてくださるでしょう。
[ 声は知らずうちに沈む。
髪を手櫛で軽く整えながら、母へとつとつと。
溜め息をつく母親に、同じ様に溜め息をつく。]
どうされたのですか?
もしかして、鷹の目殿に何か言われたのですか?
[ そうではないと否定する母。
だけど、彼が来たことには間違いないらしい。
とにかくあまり家を出るな、と言って母は階下へと。]
……弱りましたね。
[ そう言って頭を抱えた。]
[カルロスも自分に気づき、そちらにも泣き顔を見られぬようにしようとした時――。
伸びてきたラスの手が。
――――何処か非現実的な光景の中で。
自分の頭を撫でようと。
――――深紅に染まって震えるている両親の手が自分の羽と頭を優しく……]
いやぁ!
[...はその場に蹲りながら、ラスの手を力の限り跳ね除けると、羽で体を包み込んだ]
─結界樹近辺─
[森の小道を抜け、結界樹の湖の辺へと抜ける。
時間によって表情を変える湖は、樹の生み出す護りの波動と共に気を鎮めてくれるもの]
……色々と始まったら、近づかせてはもらえなくなるのかねぇ……?
[呟く肩の上、相棒がぴぃぱた、と声をあげ、羽ばたく]
ああ……行っておいで。
遅くなるんじゃないよ?
[言葉は言葉として通じぬものの、しかし、その意は伝わる。
森の木の実を食べに行きたい、という主張に微かに笑みつつ、飛び立つ真白の翼を見送った]
…え?
[リディアに跳ね除けられ、驚いて後ろに尻餅をついた。
ぱちぱちと目を瞬いて、羽根に包み込まれた彼女を見る。]
あ、その…ごめん。
[また、自分が臭かったのか?などと思って手首の匂いを嗅いだ。]
[風が木の葉を揺らし、零れる光が湖面を踊る。
平穏そのものの光景を見上げている内に、苛立ちは薄れる。]
長居しすぎたな。行くか。
[膝を深く曲げ、樹の根を傷つけない様にばねの力だけで跳ぶ。
湖の上、羽ばたく四翼で水面が大きく波立つ。
そのまま湖を渡り、高度を取りかけた所で人影に気付いた。]
違う……寄らないで……。
違う……そうじゃない……。
違う……お父さん、お母さん……。
[体の震えは呟きが増える毎に次第に小さくなっていく。それでもまだ完全に消えた訳ではなかった]
[エリカの視線を辿り、余計に思う]
うん、気にしないで…良いんだよ。
[非常に自分が小心者の気がしたが、気付かぬフリ。
突然聞こえた悲鳴に、勢い良く腰を上げるも、貧血のように足はふらつき、膝を付く]
……っと。
[相棒を見送り、さて行こうか、と思った所にさす影にそちらを見やる]
おや、旦那じゃないか。
そ、仕事。
糸を切らしちまってね。
[馴染み深い紫星の波動に軽く目を細めつつ。
舞い降り、声をかけてきたスティーヴに、軽い口調で言葉を返す]
旦那は、こんなとこで何してたのさ?
[一方、森の奥へと飛んだサエーナ鳥。
響く微かな音色を捉え、くぅ? と一鳴き。
好奇心の導くままにか、そちらへ向けて飛んで行く。
小さき真白の翼は、川に沿うよにふわふわと]
…大丈夫か?
俺はあんたの親父でもおふくろでもないぞ?
[リディアに、出来る限り優しい声をかけ、再び手を伸ばす。
ゆっくりと、怖がらせないように、その肩を撫でようと]
[ぱさり、
手から紅花が滑り落ちる]
……無理、しない。
[背後の事は気にかかったが、
膝を突く男を見て、自らも膝を折り、
支えようかと手を伸ばしかけ――
途中で止まるも、また伸ばす]
[ 服を着替えて、化粧をして、髪を整える。
姿見に映る姿を丹念に確認する。
羽根を広げれば、その色が室内に色をつける。]
………ふむ。虫干しでもしようかしら。
[ そう言ってベランダから海をぼんやりと眺める。
羽根を広げて、手すりに肘をつく。
やっぱりいつもと変わらないものが広がっている。]
[肩に乗せられた手に、びくりと体が震えた。
怯えきって涙がたゆたう瞳が手の持ち主を、歪んだ視界に捕らえて――]
あ……。ラスさん?
[ようやくまともに戻り出した思考に、...は目の前の人物の名を口にした]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新