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行ってないなら、田んぼに落ちてないのを祈って探すしかねぇな。
[そこらはやっぱり他人事なのか、さらっと言って]
人が多いなら遠慮するのはまあ、当然だが。
禁煙とか。それはお前、俺に死ねと言うのと同義だぜ?
[結構、本気で言っているらしい]
んー、まあ、手伝え、とは言われはしたが。
歴々の小言と厭味に付き合わされるだけになりそーなんで、な。
[手ぇ出したくねぇんだよ、と。
軽い口調で言いつつ、ポケットの中で右手をぐ、と握る]
[桜の下をあとにした後、祀りに際しての監督をしていたが、憮然とした顔のままだったので相当村人たちをビビらせていただろうか。
そんな雑事をこなして、道を歩いているとそこには孝博と史人]
こんな道端でなにをしているのだ?
[その顔はまだ微妙に憮然としたまま。]
っと……よぉ、晴坊っちゃん。
[不意にかけられた声に、そちらを振り返り]
何って言われても……。
道端で偶然出会って、立ち話ってとこかね。
[軽く言いつつ、憮然としたものを残す表情にはやや、首を傾げ]
涼ちゃんも、小説、読まない、みたいだから。
[不満げな聡に事実だけを述べ]
同、じ…?
[自分達が同じだと言われ、少し考え込む]
…ちょっと、違うんじゃ、ないかな。
確かに、好きなこと、だけど。
私には、小説を、書くことしか、出来ない、から。
似てるようで、違うと、思う。
[言いながら、少し表情が歪んだ]
[こめかみの辺りを書く蓮実を見ながら]
…色々……か。
ま、来る前だったら納得しなかったかもしれないが、今は少し納得もできるさ。
何分、こう言う村だしな。
榛名先生の場合も、琉璃の場合も、言い触らさない方が得策だろうさ。
[小百合や聡と喋っている榛名をちらっと見る。どうやら治まっている様子
声をかけることがまた負担になると思い、触れずにおきながらも
この中でタバコを吸う人間。と小百合に一度目を向けて確認だけした]
うッわー、ソレが一番困るッて。読めなくなッちまう。
[今の時期はしっかり水が張られています。]
アハハ、じゃーオレ殺人未遂?
ソレで捕まりたかァねーな。
[もはや何の話だか分からないが、けらけらと笑った。]
あァ、やっぱそーか。
大変ッスねェ、由緒あるトコの長男坊ッてのは・・・・
[話しながらも何か気になるのか、視線はちらちらと史人のポケットに向けられ。]
加減無しの方が、後には引きにくいが。
[言外に、まだ何かあるかのような物言いをして、にやりと笑う]
ここで会うとは…は、俺の方だって思ったさ。
何しろ今回の旅行先はほとんど誰にも話さなかったし。
どうして…って、
[思い付きに人差し指を立て]
運命に呼ばれたからだな。
おォ、晴・・・さん。
[名前と敬称の間に微妙に間があった。]
オレは、探し物の途中・・・ッスケド。
・・・・何かあッた?
[憮然とした表情に、史人と同じく首を傾げた。]
[きゅ、と少しだけコダマを抱く腕に力が込められた。それを感じ取ったコダマが少し苦しげに、にぃ、と鳴く。それに気付きハッとしてコダマに視線を落とし、「…ごめん、ね」と言いながら抱く力を戻した。
歪んだ表情をどうにか戻して。小百合からの言葉には]
そう、見えたんだ。
私は、ああ言う、文章の方が、好き、かな。
書き慣れてるから、って言うのは、あるかも、しれないけど。
うん、良いよ。
私の手元に、あるよりは、誰かに、読んでもらった方が、嬉しい、し。
お礼なんて、良いよ。
[ふるり、横に首を振った]
…まあそういうことなんで、察しがよくて助かる
悪い村ではないんですがね…
[元から己は何かを言いふらすような性質でもない。
その点は裕樹に説明する必要もないだろうと特に何かいうわけでなく]
いやいや、さすがにもう勘弁して欲しい。
話せる範囲であるなら洗いざらい吐くから
[降参というように手をあげてみせ、立てた裕樹の人差し指を見て]
運命…そうかもしれない…かな。何か帰省が重なっているし
[首をかしげながらも同意を示す、いろんな意味で]
……そうなってない事は、祈っとく。
資料水没はきっついからなあ。
[祭りの資料ともなれば、再度集めるのは相当な手間だろうし、と思いながらさらっと言って。
笑いながらの言葉には、なら止めるな、と真剣に突っ込み]
まぁ、な。
ま、俺の場合はある意味仕方ねぇけど……。
[何気なく言いながら、向けられる視線は気になるようで、またポケットから手を出して。
ごく何気ない様を装い、首の後ろに持って行く]
[聡の言葉や榛名の答え。
それとなく聞きながら、視線を転じた。
軒先で風に揺れる飾り紐。
村人なら一度は作り方を教わる紅のそれ]
今年も始まる、な。
[冷たさを増した風に、ポツリと呟いた。
手に持っていた小さな小さな飾り紐も風に揺れた]
[聡の軽い言葉に隠すことなく表情が歪む]
…やれるものなら、やってる、わよ。
貴方に、私の、気持ちなんて…!
やりたくても、出来ない、私の、気持ちなんて…!
[徐々に泣きそうな表情へと変化していく。聡に向ける視線は嫌悪と、憤りと、妬みが込められている]
絶対に、分から…っ!
げほっ! っは、…、…ごほっ!
[絶叫にも近い声を発しかけて、それは咳き込む声へと変わった。手は口元と胸を押さえ、腕の中に居たコダマが地へと落ちる。綺麗に着地したコダマは、振り返るようにして榛名を見上げた。榛名は苦しげに咳き込みながらその場にしゃがみ込む]
/*
中の人間は気まずい気分だったりしつつ、外の人間のほうがほっとするようにしておくかぁ。
しかし、両親がいないとか分家とか。どういう意図でやったのか…
――――その場のノリです。なんていうのーぷらん
[桜の下で利吉の煙草騒動があったとかは、勿論知らないわけで。
蓮実の視線は感じたが、何が言いたいのか察する事は出来ず、軽く首を傾げてみせる。]
?大丈夫?
[榛名のちょっと歪んだ表情に、また体調が悪くなったのかと思い、顔色を見る。
あまり近づくとコダマが暴れるかもしれないので、それなりの距離は保ったまま。]
まー私の第一印象とかあてになるものじゃないからね。
好きなら、そっちの方がいいよ。それに…ああうん、何でもない。
[『危うい透明感があったし』と言いかけたが、あははと軽く笑って誤魔化した。]
わぁぃ、ありがとう。
ううん、何かするよお礼。むしろしていかないと、うちの御主人が五月蝿いわー。
[首を振る榛名に、こちらも微かに首を振って返した。]
さっちゃんで、じゅーぶん!
[ガキじゃないもん。
そしたら自己紹介してくれたから、あだ名を考えなきゃ!]
――あ、えーと、はっちゃん!
私は、りょうです。南部涼っていいまーす!よろしく!
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