妖華 ヘルガ

>>292
アラァ、送って下さるとかのお申し出を期待しましたのにィ？

[明らかに切り伏せるつもりでいながら、さらりとした声に返す言葉の響きは甘い。蜜のように、とろりと濃く、粘つく]

ゥフフ、色男度が上がったわねェ。
……ッ、と！

[こちらも白い肌に紅を散らせながら、男を彩る紅に嫣然と笑んで。
長いリーチで一気に詰められた距離に息を飲み、手にした刀を縦に翳す。
ギィン！
辛うじてフェイントに間に合ったものの受けた体勢は悪く、駆け抜ける横薙ぎに弾かれた。たたらを踏んで足場を取り直す]

いったァィ、酷い男ォ。
…でも情熱的なのはキライじゃないわァ。

[駆け抜けられた分、離れた間合い。相手の出方を待つべくスリットを割る太腿をすいと引き、半身を引いた構えを取った]