25 月下の乱舞 ─バトルRP模擬戦場─
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召使い ユーディット
いい夜ですわね。憑くには最高の夜ですわ。
もう、今日で終わりですけどね……。
［ノーラにぴったりしてると、ひんやりしててちょっと気持ちいいとかなんとか］
亡霊 ノーラ
[寒そうなイレーネの様子に眉を下げる]
あら、寒いの？今の時期なら冷房代わりになるかと思っていたのに。
[残念そうに言って、ゆらりと離れ]
執事 オトフリート
それでは――
仕方ありませんね。
[絶え間なく動く針を蓋の裏に隠して、懐に]
“折角の機会”です。
少々、共に踊って頂きましょうか。
[卓上の薔薇を一輪手に取り、
舞台へと上がると蒼の憑魔へと向けた]
蒼の憑魔 アーベル
――それでは、“一曲”。
[お相手願おうか。
ちろりと、下口唇を舐め上げて――カリ、と軽く親指を噛み切った。ぱたり、僅かに滴る朱。
ひゅ、と空気の鳴る音と共に、朱が一振りの細身の刃へと形を変える。
朱色を帯びた剣が、右掌に収まって。]
[向けられた一輪に、ゆるり眼を細めると
たん、と軽い音と共に一歩踏み込んだ。
一気に詰まる間合い。
刃を撓らせながら、繰り出すのは左腹へと横薙ぎの一振り。]
執事 オトフリート
拙くはありますが、どうぞ御容赦を。
[呼応するように、白き薔薇は一瞬にして黒へと染まり、
蒼の憑魔が持つ刃を写し取ったが如き細身の剣へ。
腹に迫る刃を左足を一歩下げ、僅かな差で躱す。
相手の振り切った瞬間を狙い、
己の剣を左下から右上、相手の胸元へと切り上げ、
浅い牽制の一撃を返す]
蒼の憑魔 アーベル
――良く、言う。
[返しの刃で、繰り出される太刀へと当てて、僅かに軌道を逸らす。
僅かな差で掠める切っ先。 ぴ、と僅かに裂ける白。青が散って。
――にぃ、と僅かに深まる笑み。
ちゃき、と小さな金属音と共に柄を握りなおして
相手の左肩口へと向けて、貫きの一撃を放とうと]
召使い ユーディット
そうですわね、冷やして頂けるとありがたいですわ。
最近は夏になると平気で40度越えたりして、やってられないと思っていたところでしたの。
［ぺとぺとひやひや］
執事 オトフリート
おや。
事実ですよ。
荒事は苦手でして。
[軌道を見据え、逆に前へと踏み込み身を沈める。
足を狙い、下薙ぎに刃を払った。
相手の放った刃は肩口を掠め、闇に近い黒と、鮮やかな赤が舞う]
蒼の憑魔 アーベル
仮にも魔である者が、冗談でも荒事を好まぬなどと――
愚かな。何処まで、人間に染められている？
[突きの為に踏み込んだ間合いから、即座退くには厳しく。
繰り出される切っ先が、右脚へと紅い線を刻み込む。
小さく、舌打ちを零して。
ぐ、と突きの勢いを殺すと、身体を沈めた相手へ、
斜め下へとそのまま刃を振り下ろす。
先ほど削った肩口へ、更なる深手を負わせようと。]
蒼の憑魔 アーベル
/*
某宝瓶の人の事ですよー。
あの人も血を媒体にして武器作ってたから。うん。
まぁ、血を媒体に武器をつくるというか――
正しくは、血を扱い易い形にしてただけなんだけどな。
液体操作能力だから。
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