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[どんどん増える家庭科室]
なんだ、全員壁に阻まれてるのかこれは。
[ペンを片手に呟いて。周囲を見回した視線が一瞬だけ天井を向いたか。
書き込んだ地図を改めて見ると、学校を中心に円を描くような形になっている]
遠出には持っといて損ないし。
[ 二人分の疑問に、纏めて答える。
まさか、町内オンリーのはずはない。
それなりに使ってはいるらしく、元からの書き込みも幾つかある。
その上を、ペンが新たに彩っていく。
己の確認した場所も、幾つか告げて ]
……予想と当たってたら、そうだと思ったんだけどなぁ。
[ 描かれていく図形を見ながら、ぽつり。
即ち、学校と、その関係者が囚われているということ ]
……取りあえず、こっちは、終わった。
[さすがにちょっとふらつきつつ。
意識の声を、投げかける]
『隔離の陣』の入り口は、屋上の隅。
中の調整は、落ち着いたらやっとく……。
おやまあ。
どうも、お邪魔しますよってに。
ああ、学校まで戻ってきたら丁度会ってね。
[マリーの後ろから家庭科室の中へと滑り込み。
ヒサタカの微笑にはニッと笑って一歩横へと離れる]
さて、皆様こんなところにお集まり…で……
[どうしました、と言いかけた言葉は不自然に途切れた]
あいよー、ヒサタん。
…彼女等の分もいるんよなー。
[あだ名確定。
飴を取り出し、なにやら飴よりスイートな雰囲気におぉとか思いながら増えた女の子二人の分も足して計3個をヒサタカの方へ置く。
それから自分ももう一個食べようとして、動きが止まった]
………マジで増えた。
[眼鏡を人差し指で押し下げ、裸眼で目の前の奇怪生物を見る。
他の人に見えないとか知らない]
[補佐を。その言葉が伝えられると、すっと瞳を細め意識を集中する。整えた力は屋上で儀を行う鳳凰の下へと]
………。
[儀が終わるまでの間、その集中は続けられ。集中の間、高く聳え立つ岩山を背負う亀の姿が、幸貴とダブって見えただろうか]
お疲れさん。
今は休んでおくのが良いね。
入り口も了解。
[労いの言葉をかけつつ、了承の意を伝える]
あー…なんというか予想通りといえば予想通りなのか。
その人…アズマ先輩がいうには他の学生は出れたらしいですしね
[みなが埋めていった地図の結果と会話の中から名前を勝手に聞きつつ情報を集めみて嘆息
さっぱりわからん]
[マンゴー色の奇怪生物=黄龍は、えらく可愛らしいミニサイズで飴の上に乗っかってコッチを見ていた。
ソフトタイプのキャンデーについ、どっかの小僧と鬼婆と餅の話が過ぎらなかったとは言わない]
なーんか疲れてるんかなー。
[いえ、憑かれてるんですが。
わざと目線を逸らして口に飴を放り込み、咀嚼半ばにごっくん。
とりあえず味はマンゴーのままでした]
[ ふ、と。
虚空に視線を向けたのは、ほんの一瞬 ]
マジで、どんどん増えるなぁ。
[ リカの言葉に同意するように呟く。
……意図する方向が異なっていたとは、知っていたか否か ]
マリー来たか。で、その人がケイコ先輩…?
[と久鷹の様子を見て。そちらを見遣り…しばし固まる。
マリーとケイコを見ているようでそれはどこか呆としており]
……ああ。
[休んでおくのがいい、との言葉に、一つ、頷く]
……さすがに、睡眠不足の状態で……これは、効いた。
[何かぽろっと零してます。
物凄く、ぽろっと]
壁に阻まれた?
ここにいる全員?
[首を振ってからその場の面々を確認する。
同級生に、生徒会役員、徽章からして1年生達。
そこに共通性を見つけることは出来ず、軽く片眉が上がる]
バスにも乗れなかったんだよね。実は。
佐鳥経由のに乗る予定だったのが。
[地図が開かれているのを見れば、誰にともなく告げた]
学校関係者、か。
実際今のところ同じ状況になってるのは生徒だけだね。
けどそれも違うのか…。
[悠悟の言葉にむぅと唸った。
そして気付く啓子と璃佳の動き]
ん、何、なんか出た?
−学園/武道場−
[ひゅ、と振られた竹刀が止まる。
ピタリと止まったかと思えば、持ち手はその手をおろして一度収め、窓枠に引っ掛けておいた手ぬぐいを外の蛇口でぬらしたあと少し空気の中に振って冷やす。
気化熱で少し冷えた手ぬぐいを手早く折りたたむと、それを胴着の襟首を少し開いて首の裏筋に当て、ザ・エコロジー精神による体熱の簡易冷却]
…さて。
[朝起きて出かけようと思ったらどういうわけか変な壁に阻まれてしまったので仕方なく胴着を持ってきて練習することにしたのだが。
そろそろ冷えた水分補給を求めて校内に戻ろうと黒の胴着のまま、荷物は部室に残して上履きのぺたぺたという音を響かせながら足は昇降口の自動販売機のほうへ。
その途中にある家庭科室に、まさか人が集まっているとは思わなかったのだが。
見覚えのあるフードが見えれば、ごんごんごん、と扉を叩いてみたりしたわけで]
あー、そういやアズマん見えるんやっけ。
[『マジで増えた』のは不運命共同体のメンバーではなかったけど、違和感少なく続いた会話。
話すべきかどうか悩み、サキの声に唸る]
うーん、夏の暑さに蜃気楼見えたみたいやねん。
つかれてんのかなー。
[憑かれてます、思いっきり]
[ 何だか一部反応の奇妙な皆の代わりに、
叩かれる扉を開きにいって、]
なんだ、また増え……
[ がらがら、ぴしゃん。
閉めました。]
[ソレと向き合うのは。
落ち着いてからでないと暴れ出してしまいそうで]
今は待て。
[理性を最大限に働かせて、自分と白虎にそう言い聞かせて]
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